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東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」
2017年シーズン 楽器ア・ラ・カルト

日本で初めての子どものためのオーケストラ定期演奏会、2017年のテーマは「楽器ア・ラ・カルト」。
弦楽器、ピアノ、オルガン、管楽器を取り上げ、毎回異なる指揮者とソリストが登場します。

※公演日をクリックしたページに公演詳細情報を掲載。 年間会員券、1回券ともご購入いただけます。

  • 【動画】9月指揮者・田中祐子

  • 【動画】11月指揮者・下野竜也

  • 【動画】12月指揮者・川瀬賢太郎

  • 2018年3月指揮者・飯森範親

11月4日(土) 第62回「メインディッシュはピアノとともに」
指揮・下野竜也インタビュー

「ピアノがオーケストラとともに表情を変える姿を楽しんでほしい」

山田治生(音楽評論家)

下野竜也さんは、2014年4月に続いて、2度目の「こども定期」登場。今年春から広島交響楽団の音楽総監督を務め、活躍めざましいマエストロに、今回の「こども定期」についてうかがった。

*11月4日(土)公演情報詳細、チケット購入はこちら

下野竜也

© Naoya Yamaguchi
(Studio Diva)

  • 「こども定期」には2014年4月に続いての登場ですね。まず、前回の感想からお聞かせいただけますか?

    前回、出演させていただいて、子どもたちがとても熱心に聴いていたこと、聴き手が子ども大人関係なくオーケストラが本気で演奏してくれたこと、そして、プログラミングが、普通の子ども向けコンサートで取り上げるものとは違って、いろいろなものに挑戦させてもらえたことが、うれしかったですね。

  • 大人でも難しいウェーベルンの小品を演奏されましたね。

    子どもたちはポカンという感じでしたね(笑)。ただ、美術館に行って、抽象的な絵によくわからないけど凄いと感じることがありますが、それを音で体験していただけて良かったと思います。

  • 今回は「メインディッシュはピアノとともに」というタイトルで、ピアノが中心なのですね。

    小山実稚恵

    © Wataru Nishida

    今回は、出演してくださるピアニストの小山実稚恵さんとお話しをして、とことんピアノにこだわることにしました。そして小山さんの演奏をいっぱい聴いていただきたいと思いました。
    オーケストラのコンサートなので、ピアノ協奏曲を並べることにしました。小山さんのラフマニノフが素晴らしいので、まず、ラフマニノフの第2番を入れました。モーツァルトの第21番は僕からの提案です。午前中から清々しく古典曲を聴いてもらいたいと思いました。僕はいつも古典を聴いていただきたいと思っています。楽しい賑やかなものとは違う色合いのものとして、ゆっくりとしていて親しみやすいモーツァルトの21番の緩徐楽章を選びました。
    オーケストラ曲としては、ラヴェルの『古風なメヌエット』を選びました。もともとピアノ曲ということでピアノに縁があります。これは僕が好きな曲で、独特の雰囲気や響きがあって、心に残ります。
    そして、こどもピアニストとの共演があります。ドビュッシーの『小組曲』から「小舟にて」と「バレエ」を演奏します。選ばれたこどもピアニストと小山さんが連弾をしますが、オーケストラ用に編曲されたビュッセル版もまぜて、コンチェルト仕立てのこども定期オリジナル・バージョンで演奏します。

    小山実稚恵

    © Wataru Nishida

  • 小山実稚恵さんとはいつから共演しておられますか?小山さんはどんなピアニストでしょう。

    2004年のテレビ番組でのシューマンのピアノ協奏曲が初共演でした。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、日本フィルの九州演奏旅行でも共演しましたし、新日本フィルでもやりました。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を読売日本交響楽団で共演したこともあります。また、ブラームスのピアノ協奏曲第1番を兵庫県立芸術文化センターで共演しました。
    小山さんは尊敬するトップランナーですごく“大きな”方。オーケストラのことがよくわかっていて一緒に音楽を作っていくピアニストと、アルゲリッチのようにオーケストラに火をつけるピアニストがいますが、小山さんはその両方を持っています。大きな度量を持ちつつ、スリリングな音楽もされます。彼女は常にオーケストラからウェルカムされています。彼女はとてもレパートリーが広く、ベートーヴェンなどの古典派からロマン派、ロシア音楽、どれも素晴らしく、毎回、クオリティが高いのです。
    小山実稚恵さんという一人の音楽家をフィーチャーして、子どもたちに刺激を受けてもらいたいですね。

  • 下野さんと音楽との出会いについてお話ししていただけますか?

    鹿児島の小学校4年生のときに、学校の器楽部(リード合奏)でトランペットを吹き始めたのが最初です。小学校6年生のとき、西ドイツやイギリスからの教育視察団が鹿児島の小学校に来た時に、僕が器楽部を指揮して、ブラボーをもらいましたよ(笑)。小学校6年生のときに、地元鹿児島のジュニア・オーケストラ(MBCユースオーケストラ)に入って、大学1年まで続けました。毎週土曜日、MBCのスタジオに通って、オーケストラで演奏したのが私の音楽の原体験です。ミニチュア・スコアを買ったり、弦楽器と一緒に演奏するのにワクワクしたものです。4つ下に(指揮者の)海老原光さんがいて、ヴァイオリンやヴィオラを弾いていました。

  • 指揮者を志されたのはいつ頃ですか?プロの指揮者としてやっていけると思った時期をお聞かせください。

    2014B

    学校の先生になりたかったのと、音楽のあるところにいたいということで、鹿児島大学教育学部音楽科に進みました。指揮者への憧れはありました。大学3年生のときは大学オーケストラの学生指揮者として堤俊作先生のもとでブルックナーの交響曲第7番にも取り組みました。指揮者への淡い夢を持っていたのですが、鹿児島には指揮の先生はいませんでした。堤先生に『東京に出てこないと指揮の勉強はできない』と言われたので、大学4年生のとき、教員試験を受けるか、東京で指揮の勉強をするかの選択に迫られ、東京へ行くことを決めました。
    1997年、大阪フィルの指揮研究員になれたときに、指揮者への一枚の切符をもらえたと思いました。2年間、オーケストラとともに過ごして、勉強することが仕事でした。その後、ウィーンに留学し、コンクールにも出ました。

    2014B
  • この4月に広島交響楽団の音楽総監督に就任されましたね。

    客演で広響に来ていたときとは緊張感が違います。音楽監督としての初めての仕事は楽団員のオーディションでした。秋山先生が20年間で築き上げた広響の評判を落とすわけにはいきません。でも広響のみなさんは温かいメンバーで、意見や提案も言ってくれて、少しずつファミリーのようになっています。お客様にも『よろしく頼むよ』とお声かけをされました。将来的には、広島でも子ども向けのコンサートをやりたいですし、名曲コンサートに子どもたちが来られるような環境もつくりたいですね。

  • 東京交響楽団についてはいかがですか?

    僕は秋山和慶先生の門下なので、大久保の東京交響楽団の練習場に通って勉強させていただきました。その後、2000年に東京国際音楽コンクール、2001年にブザンソン国際指揮者コンクールに優勝して、2002年9月にサントリーホールでの東京交響楽団の定期演奏会を指揮させていただき、在京オーケストラの定期演奏会にデビューしました。そのときはR.シュトラウスの「英雄の生涯」などを指揮しました。東京交響楽団とは、東京二期会の『メリー・ウィドー』のピットでご一緒することもありました。

  • 今回のコンサートではどのようなところを聴いてもらいたいか、お客様へメッセージをお願いします。

    ピアノがオーケストラとともに表情を変える姿ですね。聴きに来ている子どもたちのなかにもピアノをやっている人は多いでしょうから、ピアノは身近な楽器に違いありません。でも、コンサートホールで聴くのは珍しいでしょうし、同じピアノ曲でもフランス、オーストリア、ロシアでは雰囲気が違うことを楽しんでほしい。また、同年代のこどもピアニストの演奏を応援してください!

    「こども定期演奏会」2014年4月

    2014D
    2014A

    指揮:下野竜也 東京交響楽団 
    司会:坪井直樹(テレビ朝日アナウンサー)

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