ウーロン茶の茶葉には、季節や天候、あるいはつくる人の腕によってできばえが大きく左右されるという、デリケートな一面があります。そんな茶葉のでき具合をしっかりと見極めるのが、茶師の役目。茶葉の色、かたち、香りを見ながら、半発酵の度合いはどうか、固い茶葉などが混じっていないか、しっかり揉まれてねじれているか、などなど、細かくチェックしていきます。名誉茶師はこのために、何度も福建省に足を運びます。そうして、名誉茶師の厳しい鑑定をくぐりぬけた茶葉だけが、サントリーウーロン茶になるのです。
サントリーウーロン茶は、何種類かの茶葉をブレンドしています。ブレンドとは、味をよくするために行なう、おいしさの決め手となる仕事。茶師の能力が試されるものなのです。サントリーウーロン茶の特長である“コクとキレの味わい”を目標としながら、そのためにはどんな品種の茶葉が必要なのか、選んだ茶葉をどの割合でブレンドすればいいのか。そのすべてを、名誉茶師が決定していきます。ウーロン茶を知りつくしているからこそできる。それがブレンドなのです。
サントリーウーロン茶は、炒青(チャオチン)と干燥(カンソウ)に加えて、仕上げのための火入れを、何回も何回も行ないます。 これらの火入れ加減によって、同じ茶葉でも、コクやキレが驚くほど変わってくるのです。
最後の技は、サントリーウーロン茶が独自に開発した抽出方法。急須でお茶を淹れるのと同じやり方で、巨大な水槽に湯をはって茶葉をひたし、抽出します。この方法が、ウーロン茶のおいしいところを、いっぺんにあますことなく引き出すのです。
2008年4月に名誉茶師の称号を授与。日本人の香味嗜好に合うウーロン茶の研究、ウーロン茶の健康効能での共同研究が評価され、この称号を得る。