サントリー美術館 開館記念特別展「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」
2008年1月26日(土)〜3月9日(日)
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864〜1901)
ロートレックは、南仏・アルビで1000年以上の歴史を持つ貴族の家に生まれました。生まれつき虚弱な体質から、少年時代の骨折がもとで両脚の成長が止まってしまいます。幼少時から素描の才能を示していたロートレックは、画家になることを決意し、大衆文化に花開いた「美しき時代=ベル・エポック」を迎えていたパリに出ました。なかでも住み着いたモンマルトルの丘は、「ムーラン・ルージュ」をはじめとするダンス・ホール、カフェ・コンセールやキャバレーなどの娯楽施設が立ち並び、多くの市民や観光客でにぎわう歓楽街として栄えていました。そこでロートレックは、ダンス・ホールや劇場、娼館などに入り浸り、歓楽の世界に生きる芸人たちや娼婦などの人々の華やかな姿や悲哀を描き数々の傑作を残しました。その大胆で斬新な画面構成によるオリジナリティあふれる作品は、ピカソをはじめとする当時の画家たちに大きな影響を与えます。
展覧会の見どころ
■オルセー美術館秘蔵のロートレック・コレクション日本初公開
オルセー美術館には珠玉ともいえる素晴らしいロートレック作品のコレクションが所蔵されています。本展にはその中から7点の油彩画と16点の素描が出品されます。日本初公開の作品含め、まとまった形で紹介されるのは今回が初めてです。同コレクションの、《女道化師シャ=ユ=カオ》、《黒いボアの女》(いずれも日本初公開)、《赤毛の女(身づくろい)》ほか、サンパウロ美術館やアルビのロートレック美術館など、国内外から集められた傑作絵画の数々は、画家ロートレックの魅力を存分に語っています。
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《女道化師シャ・ユ・カオ》 |
《黒いボアの女》 |
《赤毛の女(身づくろい)》 |
■ロートレックが最も輝いた晩年の10年間
ロートレックの代表作のほとんどは、晩年の10数年間に描かれています。この時期は、「美しき時代=ベル・エポック」と呼ばれ、19世紀末パリの熱狂と退廃の真っ只中にありました。ロートレックは、モンマルトルのダンス・ホールやキャバレー、カフェ・コンセール、サーカスなどに通いつめ、そこに登場する踊子たちや歌手、役者、また観客たちの姿を、鋭い観察眼で見つめ、卓越したデッサン力によって描き出しました。娼館にも入りびたり、客には見せないような娼婦たちの日常を、愛情をこめた眼差しで描いています。ロートレックが、その素描の才能を最大限に発揮することのできたリトグラフと出会うのもこの時期のことです。本展は、この晩年の10年間に焦点を当て、ロートレック円熟期の魅力を堪能していただくとともに、当時のモンマルトルの街や芸人たちに関する多くの資料もあわせて展示し、19世紀末の大衆文化の中で育まれたロートレック芸術の本質に迫ります。
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《サロンにて、ソファ》 |
《イヴェット・ギルベール、ポスターの原案》 |
■版画・ポスターの名作を網羅 ロートレック芸術の全てを紹介
ロートレックが優れた版画家、ポスター作家であったことはよく知られています。また彼は、挿絵画家としても多くの仕事を残しています。本展では、版画とポスターの名作を網羅することはもちろん、これまで紹介される機会の少なかった雑誌挿絵についても、そのほとんどを展示し、絵画・素描とあわせて、ロートレック芸術の全てをご紹介します。さらに、ロートレックが大きな影響を受けた浮世絵版画についても、いくつかの作品を展示することにより、両者の関係について検証します。
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重要美術品 |
《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》 |
《ディヴァン・ジャポネ》 |








