
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅳ
南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎 展
親子向けワークショップ「親子で学ぼう〜屏風のひみつ」
ワークショップ「屏風のいろは」
2011年11月27日(土)
講師:半田昌規氏(株式会社半田九清堂 代表取締役)
会場:6階ホール
「南蛮」展では、「泰西王侯騎馬図屏風」や「南蛮屏風」にちなんで、屏風に関するワークショップを開催。午前は親子、午後は一般の方が参加されました。講師は半田昌規先生。普段は国宝や重要文化財などの屏風作品の修復を手掛けている、いわば『屏風のプロ』です。今回のワークショップでは、四曲屏風のミニチュアを作成しながら、その仕組みを探りました。

半田昌規氏
ミニチュア屏風の材料はパネル部分を厚紙ボード、要となる蝶番(ちょうつがい)部分には本物の屏風と同じ和紙を使用しました。スクリーンに映し出された講師の手本を見ながら、手順ごとに制作していきます。和紙に線を引き、蝶番部分を作っている様子がこちらの写真。親子で協力しながら作業されていました。

和紙で蝶番を作る
ワークショップ中には、講師やスタッフがテーブルを回りながら、制作のポイントをアドバイスしていきます。4枚のパネルをつなぎ合わせ、だんだんと屏風の形が出来上がってきました。屏風は和紙の蝶番を互い違いに貼り合せることで、前にも後ろにも曲がるように作られています。これは実際の作品も同様で、皆さん屏風の構造に感心されていました。

ミニチュア屏風完成
屏風の制作工程の見本を講師にお持ちいただきました。枠だけの状態から、特殊な下貼りを重ね、だんだんと屏風が完成していく過程が一目でわかります。完成するまでには色々な工程が必要なんですね。ミニチュア屏風が完成した後、会場ではこの見本を囲んで様々な質問があがりました。

会場内の様子
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅳ
南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎 展
記念講演会Ⅰ「泰西王侯騎馬図屏風とザヴィエル像の特質について」
2011年11月12日(土)
講師:岡泰正氏(神戸市立博物館 参事・学芸員)
会場:6階ホール
「泰西王侯騎馬図屏風」のもう一つの所蔵先である神戸市立博物館の岡泰正氏を講師に迎え、記念講演会を行いました。
講演では展示作品や類例作品をスクリーンに投影しながら、作品に表された細かな南蛮様式や、キリスト教のモチーフを丁寧に解説していただきました。特にイエズス会関連のモチーフである3本の釘や、「メダイ」の中に登場する簡素化されたモチーフが何を表しているか(聖杯・聖餅)などの説明では、参加者から驚きの声があがりました。初期洋風画が日本で確立した頃と、禁教へと進んでいく過程での描く物の変化や、「ザヴィエル像」「泰西王侯騎馬図屏風」が描かれた背景をよく理解できる内容の講演でした。

神戸市立博物館 岡泰正氏
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅳ
南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎 展
記念講演会Ⅱ「東京文化財研究所調査報告」
2011年11月5日(土)
講師:城野誠治氏(東京文化財研究所 企画情報部・専門職員)
「泰西王侯騎馬図屏風との新しい出会い」
早川泰弘氏(東京文化財研究所 保存修復科学センター 分析科学研究室長)
「泰西王侯騎馬図屏風の彩色材料について」
会場:6階ホール
「南蛮」展開催に際し、「泰西王侯騎馬図屏風」の光学調査でご協力をいただいた東京文化財研究所からお二人を講師に迎え、それぞれの専門分野の内容でご講演いただきました。
まず城野氏より、「何億画素」という単位の高精細画像を用いて馬やアンリ王の瞳の描き方などの細部に焦点を当ててお話しいただき、続いて早川氏より、顔料の含有率なども含めた彩色についての科学的な調査結果をわかりやすく解説いただきました。

会場風景
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅲ
コーニング・ガラス美術館特別出品
あこがれのヴェネチアン・グラス −時を超え、海を越えて 展
トークライブ「ヴェネチアでの制作現場から」
2011年9月23日(金・祝)
講師:植木寛子氏(HIROKO ART GLASS/アーティスト)
モデレーター:土田ルリ子(サントリー美術館 学芸副部長)
会場:6階ホール
「ヴェネチアン」展では、ガラス作家 植木寛子氏を講師に迎え、「ヴェネチアでの制作現場から」と題しトークライブを開催。モデレーターは当館の学芸副部長 土田ルリ子が務めました。
植木氏はヴェネチアン・グラスのデザイナーとして、イタリアで制作活動をされています。トークライブの前半では、植木氏が小さい頃から身近にガレ等の作品に触れる環境に育ち、自ずとガラスに興味を持ったことや、フランス留学中に単身イタリアへ渡り、自身のデザインを制作できるガラス職人を探して工房を渡り歩いたことなど、制作に至る経緯をお話しいただきました。その積極的な行動力には、モデレーターも参加者も驚きです。
後半には、制作工程をはじめ、工房のあるムラーノ島へ出勤する際に船に乗っている様子などを映像でご紹介いただき、ヴェネチアでの生活も分かるトークライブとなりました。

トークライブの様子
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅲ
コーニング・ガラス美術館特別出品
あこがれのヴェネチアン・グラス −時を超え、海を越えて 展
親子見学会「美術館へようこそ!マーブリングをやってみよう」
2011年8月27日(土)
講師:当館エデュケーター
会場:6階ホール
「ヴェネチアン」展では、夏季特別プログラムとして、昨年に引き続き第2回目の親子見学会を開催しました。まずは6Fホールに集合し、スライドとクイズを交えてサントリー美術館開館の経緯や、「生活の中の美」という基本理念を掲げて、企画展の開催とコレクションの収集活動を行っていること、美術館で働く人の仕事紹介などを行いました。特に、サントリー美術館の館蔵品は開館時に何件だった? というクイズでは、その答えに保護者からも驚きの声が。聞いたことを忘れないように、配布したレジュメにメモをしていきます。

6Fホールの様子
次に、展示室へ向かいます。展示室ではまず作品ではなく、①展示ケース ②照明 ③建築の3つのポイントに注目! 展示ケース自体に見られる工夫や、普段はあまり注目することのない免震台、3種を組み合わせた照明、和の素材を使用した美術館の建築などを詳しくご紹介。6Fホールに戻って、復習をしつつ、展示室では見学のみだった免震台に触れるコーナーも。どんなさわり心地だったかな?

展示ケースの解説中
休憩の後は、いよいよ展覧会や作品の解説をしていきます。ヴェネチアン・グラスが“ガラス”ということは知っていても、どんな特徴があってどんな作品があるのかは、保護者の方でも知らない方も多いもの。特にヴェネチアン・グラス製作で使われる技法を、重点的にお伝えしていきました。途中のクイズでは積極的に手を挙げたり、答えを口にしてくれる方も。解説を楽しんで聞いてくださる様子が伺えました。

作品解説
最後に、ヴェネチアン・グラスと共にイタリアの工芸品として知られるマーブリングを体験。水を張ったバットに専用の絵具を筆先でたらし、模様を作っていきます。まずはスタッフがスクリーンでお手本を示し、保護者の方が見守りながら、いざ実践! 個性的な模様がたくさんできあがりました。サントリー美術館ではこれからも親子見学会などのプログラムを通じて、美術や美術館の楽しさをお伝えしていきます。

マーブリング体験
撮影:加藤英明
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅲ
コーニング・ガラス美術館特別出品
あこがれのヴェネチアン・グラス −時を超え、海を越えて 展
特別講座「ヨーロッパの酒器とイタリアワインのお話」
2011年8月20日(土)
講師:土田ルリ子(サントリー美術館 学芸副部長)、
常安雅之氏((社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ)
会場:6階ホール
「ヴェネチアン」展では、酒器としてのヴェネチアン・グラスにちなみ、ワインイベントを開催しました。学芸員によるヨーロッパの酒器の解説とソムリエによるイタリアワインのお話の2部構成。ヴェネト州産ワイン3種(スプマンテ、白、赤)の試飲付きです。はじめに、学芸副部長より紀元前のガラスの酒器から現代の酒器までについて、スライドを使って紹介いただきました。

副部長によるヨーロッパ酒器の解説
続いて、ソムリエがイタリアワインの概要を解説し、イタリアの地図などのスライドを交えながら、ワインは土地の気候風土・食文化などにも影響されることを紹介。スプマンテの抜栓の実演も披露され、泡がこぼれないように開けるコツを教えていただきました。

常安氏によるスプマンテ抜栓の実演
そして、3種類のワインについてソムリエの説明を聞きながら、順次テイスティング。試飲が始まると場内は次第に和やかな雰囲気になり、同じテーブルになった初対面同士の方々も談笑されていました。また、ソムリエへの質問も相次ぎ、後半は質問コーナーに。ヴェネチアン・グラスとワインというサントリー美術館ならではの楽しいワインイベントとなりました。

会場風景
撮影:加藤英明
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅱ
不滅のシンボル 鳳凰と獅子
「工芸意匠に見る鳳凰と獅子−正倉院宝物を中心に」
2011年6月25日(土)
講師:内藤栄氏(奈良国立博物館 学芸部 工芸考古室長)
会場:6階ホール
「鳳凰と獅子」展講演会の第1弾では、奈良国立博物館 学芸部 工芸考古室長 内藤 栄氏を講師にお迎えしました。講演会は4章構成で、①法隆寺金堂天蓋の鳳凰像②屋根に飾られた鳳凰③獅子座について④四騎獅子狩文狩錦についてのお話を伺いました。それぞれの内容を深く掘り下げた解説に、参加された方々はメモをとりながら真剣に聞き入っていました。

内藤栄氏
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅱ
不滅のシンボル 鳳凰と獅子
記念講演会「鳳凰図像の展開−東アジアの視点から」
2011年7月3日(日)
講師:板倉聖哲氏(東京大学東洋文化研究所 准教授)
会場:6階ホール
「鳳凰と獅子」展講演会第2弾では、東京大学東洋文化研究所 准教授 板倉聖哲氏を講師にお迎えしました。配布資料やスライドを元に、まず鳳凰とは何かを説明。次に、中国や朝鮮半島での鳳凰の意味合いと図像展開、日本での受容、その後の図像変遷を辿りました。ご参加の方々からも「もう一度展示を見るのが楽しみになった」、「作品に新たな視点を持つことができた」など、ご好評のお声をいただきました。

板倉聖哲氏
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅱ
不滅のシンボル 鳳凰と獅子
親子体験教室「お皿に絵を描いてみよう!〜鳳凰と獅子に挑戦」
2011年6月19日(日)
講師:当館学芸員 丹羽理恵子
会場:6階ホール
昨年の「鍋島」展に続き、好評の「お皿に絵を描いてみよう」シリーズの第2弾です。まずは、鳳凰と獅子について学芸員の解説を聞きます。鳳凰は金閣寺の屋根に飾られていたり、お札のデザインに平等院の鳳凰像が描かれていたり。獅子は狛犬や獅子舞などが今でも身近ですね。

丹羽学芸員による解説
展示室で作品を見ながら、お皿の下絵をスケッチしていきます。気になる作品は1人1人違います。どのようなデザインに仕上げていくかを考えながら、皆さん真剣に観察。作品の形や色、細かい羽の模様や巻き毛など、普段よりもじっくりご覧になっていらしたようです。

展示室で下絵を描く様子
いよいよ絵付け。下書きを見ながらまず縁取りを陶磁器の絵付け用のマーカーで描いていきます。」絵付け用絵具で色を付けていくと、とても華やか!描いていると、あっという間に時間が過ぎていきます。どんな作品に仕上がるのでしょうか。

絵付けの様子
作品が完成!鳳凰や獅子の特徴がよくあらわれた、個性的な作品が揃いました。これから家に持ち帰って、家庭用のオーブンで焼付けです。鳳凰や獅子を作った昔の人たちも、今回のように想像力を膨らませて、作品づくりをしていったのかもしれませんね。

作品の一例
「開館50周年記念『美を結ぶ。美をひらく。』Ⅱ
不滅のシンボル 鳳凰と獅子
ワークショップ「『お宝』取り扱い事始め」
2011年7月10日(日)
講師:花井久穂氏(茨城県陶芸美術館 副主任学芸員)
会場:6階ホール
『お宝』取り扱い事始め」と題し、作品の入った箱や袋の仕組みや紐の結び方などの取扱方法を学ぶワークショップを開催しました。「お宝」=やきものや漆器などは、その作品をおさめる桐箱や袋などに守られて、長い年月を経て現在に伝えられてきています。また、中にはその箱や袋自体が鑑賞の対象となり、由緒・来歴を伝え、作品に付加価値を与えているものもあることなどをご紹介いただきました。

花井久穂氏
始めに講師から桐箱についてお話をうかがいました。箱は「柾目(まさめ)」という、木の中心に平行なまっすぐな木目に基づいて作られています。正しい箱の上下、蓋を閉める方向も「柾目」に沿って作られます。続いて、箱の基本的な取扱いのマナーの解説。時計や指輪などの宝飾品を外すこと、爪は短く切らなければならないことなど、作品を丁寧に扱うことだけでなく注意すべき事柄についてもお話しいただきました。

解説の様子
中央のテーブルに集まり、講師から桐箱の紐と仕覆の長緒の結び方について、手ほどきを受けます。理由やコツにも触れながら、何度も繰り返し丁寧に教えていただきました。一旦、席に戻り、スクリーンに講師の手元を投影しながら、ステップごとにゆっくりと結び方をレクチャーしていただきました。

講師の周りに集まって解説を聞く
ペアで見本を使って実際にやってみます。始めは桐箱の紐の結び方、次に仕覆の長緒の結び方をマスター。桐箱の紐掛けは、表千家と裏千家で左右が反対になるため、同じテーブルの方同士で箱を交換しながら、取り組んでいただきました。最後に、講師から作品鑑賞の方法も教えていただき、とても充実したワークショップとなりました。

ペアで体験
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 I
夢に挑む コレクションの軌跡-新収蔵品初公開と名品勢揃い
親子向け教室「漆芸(しつげい)のひみつ〜螺鈿(らでん)って何だろう?」
特別講座「漆芸入門〜螺鈿の巻」
2011年4月17日(日)
講師:室瀬和美氏〔重要無形文化財保持者(蒔絵)〕
会場:6階ホール
日本文化の伝承プログラムでは、午前は親子向け、午後は一般向けに漆芸の講座を開催しました。講師は2008年「japan 蒔絵」展に続いて2回目となる室瀬和美氏です。始めに、国宝・人間国宝とは何か? の説明に続き、蒔絵について実演を交えながら解説をしていただきました。

講師 室瀬和美氏
次に、会場前方に設置された貝のサンプルや、作品のスライドなどを使って、螺鈿について解説をしていただきました。採れた海によっても貝の光り具合や厚さが異なり、加工した厚みにより薄貝と厚貝の2つに大別されます。実演では、薄貝を桜の花びらの形にカッターで切り取る様子をご紹介いただきました。

螺鈿の実演
体験の前に先生のお手本を見てカットの方法を学びます。厚貝は貝が厚いので、カッターではなく糸鋸を使いカットします。糸鋸の刃を垂直に立て、あまり力を入れずに上下に引いて貝をカットしていきます。

厚貝のカットの実演
1人2分程度、厚貝カットの体験をします。実演を見るのと、実際に自分でやってみるのは大違い。難しいながらも、皆さん上手にカットすることできました。職人さんたちは、こんなに精緻な作業でとてもきれいな螺鈿の作品を生み出していらっしゃるのですね。

貝のカットの体験の様子
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 I
夢に挑む コレクションの軌跡-新収蔵品初公開と名品勢揃い
記念講演会「サントリー美術館新収蔵品の魅力-雪舟・永徳・若冲」
2011年4月16日(土)
講師:河野元昭氏(秋田県立近代美術館館長、尚美学園大学大学院教授)
会場:6階ホール
「コレクションの軌跡」展の記念講演会は、当館展覧会でも長年お世話になっている河野元昭先生より、本展覧会で初公開となった新収蔵品について、詳しくお話しいただきました。「サントリー美術館ニュースや図録で書ききれなかったことをお話したい」と前置きされ、図録等から一歩踏み込んだ詳しい作品解説には、参加された方々も真剣に聞き入る様子が見られました。
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 I
夢に挑む コレクションの軌跡-新収蔵品初公開と名品勢揃い
トークセッション「サントリー美術館 50年の軌跡と未来」
2011年4月10日(日)
講師:高階秀爾氏(美術史家)、田中優子氏(法政大学教授)、土屋良雄氏(美術工芸史家)
モデレーター:石田佳也(サントリー美術館学芸部長)
会場:6階ホール
「コレクションの軌跡」展では、高階秀爾氏、田中優子氏、土屋良雄氏をお迎えし、トークセッションを開催しました。第1部「サントリー美術館の50年」では、モデレーターの石田部長による当館の50年の歩みを説明後、各先生方に当館についてそれぞれのお立場からお話しいただきました。第2部では、「サントリー美術館のこれから」と題し、今後サントリー美術館に寄せる期待などを含め、活発なディスカッションがおこなわれました。
日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年
親子向け講座「室礼ってな〜に?」
特別講座「春から初夏の室礼を楽しむ」
2011年2月20日(日)
講師:山本三千子氏(室礼三千 主宰)
会場:6階ホール
日本文化の伝承プログラムでは、午前は親子向け、午後は一般向けに室礼の講座を開催しました。講師は昨年「おもてなし」展に続いて2回目となる室礼三千主宰 山本三千子氏です。アシスタントに小林氏と勝間氏をお迎えしました。今回は会場の中央に春から初夏にかけての室礼のディスプレイを設置していただきました。

講師 山本三千子氏
親子向け講座では、スライドで室礼の解説後、ディスプレイを見ながら室礼に使われた敷物や盛られた和菓子などについて説明していただきました。敷物には、帯が使われることもあるというお話に「そういう使われ方もあるんですね」という参加者の方の声も。その後、色奉書を使用して兜を折ったり、白い和紙の上に色奉書を貼り付けたりして、親子で室礼シートを作りました。

ディスプレイを囲んで解説
室礼シートの上に、兜と粽をしつらって「端午の節句」の室礼飾りの完成です。蛇が脱皮を繰り返して成長していくことで鱗紋が節句に使われているという講師のお話が反映されたデザインなど、オリジナリティあふれる素晴らしい作品が出来上がりました。完成した後は、参加者の皆さん同士で、お互いの作品を見て回り、最後に粽を召し上がっていただきました。

「端午の節句」の室礼の出来上がり
一般講座は、参加者による作業はなく講義のみ。スライドでまず室礼について解説後、ディスプレイの周りに集まり、雛祭りの室礼における蛤の意味や紅白奉書で作った人形(ひとがた)などについて解説をしていただきました。時折、午前中に開催した親子講座の様子のお話を挟みながら、講師が別途開催した室礼展示の紹介を通じて、七五三や成人式等の通過儀礼における室礼方法を再度スライドで学びました。

解説の様子
日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵 マイセン磁器の300年
記念講演会「白き炎の芸術-マイセン」
2011年1月29日(土)
講師:池田まゆみ氏(美術工芸史家)
会場:6階ホール
「マイセン」展の記念講演会は、本展覧会の企画監修を行われた池田まゆみ氏を講師にお話いただきました。展覧会はマイセン磁器の歴史300年を辿ることができるよう構成されていますが、今回の講演会ではそもそも磁器がどのようにヨーロッパで捉えられていたか、ということをまず解説。西洋で磁器が誕生し、宮廷で使用されていた状況や、その後市民階級に購買層が移り変わってデザインが変遷していく様子などを、スライドを使いながらご紹介いただきました。