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京都フィルハーモニー室内合奏団「音楽でつながろう!福島~京都~ウィーン」

中学生、郡山市民と京都フィルハーモニー室内合奏団の合同演奏
  • 実施日時
    2014年2月28日(金)18:30開演
  • 実施場所
    郡山市民文化センター中ホール
  • プログラム

    ロッシーニ:セヴィリアの理髪師 序曲

    ヴィヴァルディ:四季より「冬」

    ウィルソン:76本のトロンボーン

    アンダーソン:プリンク プランク プランク

    ケーニッヒ:ポストホルン・ギャロップ

    スペイン民謡:鳥の歌(カザルス編)

    J.シュトラウスII:美しき青きドナウ

    中学生、郡山市民と京都フィルハーモニー室内合奏団の合同演奏

    菅野ようこ:花は咲く

    シベリウス:フィンランディア

    (アンコール)

    シュトラウスI:ラデツキー行進曲

  • 出演

    齋藤一郎(指揮)、釋 伸司(ヴァイオリン)、村井博之(トロンボーン)、上田康雄(チェロ)
    郡山市立第二中学校、郡山市立第五中学校、郡山市立緑ヶ丘中学校管弦学部
    郡山市立第七中学校、郡山市立行健中学校合唱部
    一般市民合唱団

<クリニック>

  • 実施日時
    2014年2月28日(金)18:30開演
  • 実施場所
    郡山市民文化センターリハーサル室他、ミューカルがくと館
  • 対象
    郡山市立第二中学校、郡山市立第五中学校、郡山市立緑ヶ丘中学校管弦学部

音楽活動が盛んな街として知られる郡山市ですが、中学校に管弦学部があるとは驚きです。贈賞で訪れ、レベルの高さに圧倒されました。公演に先立ち、賞状をお渡しいたしました。

主催者からのレポートをお届けします。
震災復興支援の気持ちを込めて、福島県郡山市民文化センターにて、京都フィルハーモニー室内合奏団特別公演を実施しました。
京フィルと郡山の結びつきは2012年からです。震災支援のために郡山緑ケ丘中学校へ行き、中学校オーケストラ部と一緒に、音楽卒業式を行ないました。その後京都に中学生4名を招き、京フィルの特別公演で共演しました。その間、お世話になったミューカルがくと館館長である佐藤守廣先生と、京都と郡山の継続した交流のお話をたくさんしました。
そんな時この第2回「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」を知り、応募に飛びつきました。
当日は、なんと総勢約180名のオーケストラと合唱団の大コンサートになりました。
共演曲は「花は咲く」「フィンランディア」「ラデツキー行進曲」でした。
中学生の演奏と合唱はすばらしく、齊藤一郎氏の指揮のもと、熱気ある演奏でお客様と、一体になる瞬間でした。

翌日3月1日(土)は、市民文化センターとミューカルがくと館で中学生にクリニックを実施しました。中学生は全員礼儀正しく、京フィルの各先生の指導を熱心に受けていました。
佐藤守廣先生、齊藤一郎氏と共に来年も実施しよう!とお話をしています。
「中学生と京フィルによるベートーヴェンの第九!」もちろんウィーンフィルメンバーも加わった夢の第九です。夢が現実となるように!

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバーによるクリニック&ミニ・コンサート
  • 実施日時
    2014年5月10日(土)14:00~17:00
  • 実施場所
    郡山市民文化センター リハーサル室 他
  • プログラム

    <クリニック>

    モーツァルト:ディヴェルティメントK136第1楽章

    <ミニ・コンサート>

    シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調D471第1楽章

    ヨハン・シュトラウスII:チク・タク・ポルカ(オペレッタ『こうもり』から)

    シュランメル作曲:行進曲「ウィーンはウィーン」

  • 出演

    ダニエル・フロシャウアー(ヴァイオリン)、マリオ・カルヴァン(ヴィオラ)、ゲアハルト・イーベラー(チェロ)
    郡山市立第二中学校、郡山市立第三中学校、郡山市立第五中学校、郡山市立緑ヶ丘中学校の管弦楽部生徒14名

  • 主催

    公益財団法人サントリー芸術財団
    郡山市・郡山市教育委員会
    郡山市民文化センター(公益財団法人郡山市文化・学び振興公社)

2月28日に京都フィルハーモニー室内合奏団による指導が行われた中学校を対象に、郡山市をはじめとした協力を得て、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー3名によるクリニックが実現しました。選抜された14名の生徒達は、憧れの人に指導してもらえるのは夢のようと、ものすごく緊張している様子でした。まずは、郡山市民文化センター館長 伊藤哲氏、ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞の選考委員 礒山雅氏のご挨拶。その後スケジュール説明があり、各部屋にわかれて、いよいよクリニックの開始です。弓の使い方、指の動かし方、楽譜にある音を弾きさらに音符と音符の間を考えて音楽を造るという深いお話まで、熱心で丁寧な指導が行われました。続いては、合同演奏です。ミューカルがくと館館長 佐藤守廣氏の指揮のもと、合同演奏を行いました。最後に、ウィーン・フィルメンバーの3名から「皆さん、始めてまだ日が浅いのにここまで弾けることにまず驚きました。そして今日の短い時間でも吸収が早く、豊かな柔軟性と音楽に対する熱さと努力を強く感じました。是非、このまま、頑張って続けてください。」とメッセージがあり、生徒は「貴重な経験を生かし、頑張っていきます」としっかりと答えました。

そして、ウィーン・フィルメンバー3名によるミニ・コンサートも行いました。指導を受けた生徒、それを見学した生徒、顧問の先生方、ご父兄などが、約20分という短い時間でしたが、世界一級の演奏を熱心に聴き入りました。 生徒に感想を聞くと「間近で聴く音がすばらしくて、ウィーンの雰囲気が伝わってきました。」「中学生なのに大人のように接して指導してくれて、びっくりしました。」「夢のような時間であっという間でした。」など、礼儀正しく答えてくれました。これからの成長が本当に楽しみですね。