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ニュースリリース
  • No.sfa0018(2017/3/17)

第48回(2016年度)サントリー音楽賞は 小菅 優 氏 に決定

©Marco Borggreve

 公益財団法人サントリー芸術財団(代表理事・堤 剛、鳥井信吾)は、わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈る「サントリー音楽賞」の第48回(2016年度)受賞者を小菅 優氏に決定しました。

●選考経過
2017年1月9日(月・祝)ホテルオークラ東京において第一次選考を行い、候補者を選定した。引き続き3月8日(水)ホテルニューオータニ東京において最終選考会を開催、慎重な審議の結果、第48回(2016年度)サントリー音楽賞受賞者に小菅 優氏が選定され、3月15日(水)の理事会において正式に決定された。

●賞金は700万円

●選考委員は下記の6氏
伊東信宏・片山杜秀・白石美雪・長木誠司・松平あかね・三宅幸夫(敬称略・50音順)

(ご参考)サントリー音楽賞についてはこちら

<贈賞理由>

 小菅 優氏は技術と音楽性を備える卓抜したソリストとして、協奏曲の独奏やリサイタル活動などで実績を積み上げてきた。近年は歌曲や室内楽におけるアンサンブル奏者としても国内外で活動の幅を広げ、ますます成果を上げている。いかなる立場で演奏に携わっても作品全体を捉えて、即時にあるべき役割を察することができる。柔軟で優れたバランス感覚を持つ演奏家である。何よりも音楽に対して求道的ともいえる姿勢は、ピアニストという範疇を超えむしろ芸術家という呼称が相応しく、とりわけ多くの若い音楽家にとって範となりうるものである。
 これまで「ベートーヴェン・ソナタ全集」の録音を継続的に行ってきたが、2016年には完結盤を刊行。その記念として各地で行ったリサイタル公演は、きわめて充実度の高いものであった。現在はベートーヴェンの室内楽作品や歌曲に取り組んでおり、一層の深化が期待できる。
 彼女はベートーヴェン、ブラームス、シューマン、リストなど正統的なレパートリーを活動の基盤に守りながら、同時代作品の演奏に求められる共感と技術を高次元で併せ持つ、稀有な存在でもある。本年度はリンドベルイ「ピアノ協奏曲第2番」の独奏が、高い集中力と自在な技術及び、作品理解への真摯な姿勢を兼ね備えたものとして特筆に価する。
 以上の理由から本年度のサントリー音楽賞を贈る。

<略歴>

小菅 優(こすげ・ゆう) ピアニスト

 東京生まれ。9歳より演奏活動を開始し、2005年カーネギー・ホールで、翌06年にはザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。ドミトリエフ、デュトワ、小澤征爾等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響等と共演。10年ザルツブルク音楽祭でポゴレリッチの代役としてヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演。13年2月服部譲二指揮ウィーン室内管と共演、同年12月ロンドン ウィグモア・ホールでリサイタル。2010年からベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博した。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含むベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。第13回新日鉄音楽賞、04年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。14年 第64回芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞受賞。録音では16年ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完結、記念ボックスセットをリリースした。2017年秋から4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ『Four Elements』を始動する。


以上