ニュースリリース

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ニュースリリース

No.12444   (2015.8.6)

2015年度
「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」
「地域文化に関するグループ研究助成」決定


 公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2015年度「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」として33件、「地域文化に関するグループ研究助成」として5件の助成を決定しました。

(1)「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」

   本プログラムは、社会、文化、政治、経済など、人文科学、社会科学の分野を対象とし、国際的・学際的視点をもった学術上意義の大きいグループ研究に対して助成を行うものです。本年度は応募総数310件のうち、下記の33件を決定し、助成総額は3,458万円です。
 本年度は、エネルギー問題や欧州危機といった世界的に喫緊の課題を研究するグループをはじめ、「日本の夜の公共圏 ─ 郊外化と人口縮減の中の社交のゆくえ」(代表:首都大学東京准教授 谷口功一氏)や「グローバル文化としての東アジア武術 ─ 日・米・英における伝授、表象、変容」(代表:早稲田大学教授Molasky, Michael氏)など、ユニークな研究テーマもあり、多様な研究を採択しました。

(2)「地域文化に関するグループ研究助成」

   2012年度から始めたプログラムで、地域文化に関わる学際的な研究の振興と、これを通じて日本の地域文化の発展に寄与することを目的としています。本年度は応募総数91件のうち、下記の5件を決定し、助成総額は500万円です。
 採択されたのは、100年の歴史を持つ私立図書館の教養文化活動を研究する「近代日本における自立的地域文化創生事業の研究 ─ 滋賀県長浜市江北図書館の事例に即して ─」(代表:公益財団法人江北図書館館長 冨田光彦氏)や、地域における小劇場の役割について、劇場運営者と共に研究を行う「地域の『小劇場』の持つ、まちづくりへの貢献可能性に関する調査研究」(代表:大阪大学特任講師 蓮行氏)など、地域文化の振興に寄与する研究テーマです。

*選考委員

  大嶽 秀夫氏(京都大学名誉教授)
熊倉 功夫氏(静岡文化芸術大学学長)
田所 昌幸氏(慶應義塾大学教授)
堂目 卓生氏(大阪大学教授)
中西 輝政氏(京都大学名誉教授)
山室 信一氏(京都大学教授)

〈サントリー文化財団 研究助成事業について〉
当財団は、1979年の創設以来、研究助成事業を行っています。2012年度から本事業を改定し、従来の「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」(2〜4月募集)に加えて、新たに「地域文化に関するグループ研究助成」(2〜4月募集)「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」(10〜11月募集)の2つのプログラムも行っています。
「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」は1979年の開始以来助成数は898件にのぼり、その研究成果は、論文発表、図書出版、シンポジウムの開催なども含め、広く内外に発表されています。「地域文化に関するグループ研究助成」は20件に助成を行いました。

*この件に関するお問い合わせ先
 公益財団法人サントリー文化財団 研究助成担当
  Tel 06−6342−6221  Fax 06−6342−6220

◆人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成

No 研究テーマ 代表者
1 世界文学全集の比較対照研究および各国における世界文学概念の発達 東京大学教養学部
専任講師 秋草 俊一郎
2 台湾衛生学の父・高木友枝 日・中・独三言語資料分析にもとづく国際人の肖像 東京大学大学院総合文化研究科
准教授 石原 あえか
3 若者の自由空間とガバナンス ─ 1970年前後から現在まで 京都大学大学院文学研究科
教授 伊藤 公雄
4 19−20世紀、欧米における日本学の形成 学習院大学国際研究教育機構
准教授 伊藤 真実子
5 移行国家のエネルギー・ガバナンスの課題と展望 ─ エネルギー安全保障、エネルギー貧困と環境安全保障から見た持続的発展モデルの模索 ─ 慶應義塾大学SFC研究所
上席所員 稲垣 文昭
6 LGBTのHIV陽性者における心と性のヘルスプロモーションに関する当事者参加型総合調査研究 放送大学大学院文化科学研究科
教授 井上 洋士
7 福祉レジームの再構築とジェンダー:アジアの多様性とヨーロッパの変容のゆくえ 京都大学大学院教育学研究科
教授 岩井 八郎
8 欧州危機と新興市場の社会経済分析:学際的国際共同研究 一橋大学経済研究所
教授 岩﨑 一郎
9 イスラーム債権法の国際的影響に関する比較法的考察 東北大学大学院国際文化研究科
准教授 大河原 知樹
10 21世紀の「他者」理解:文化的集団淘汰仮説の検証を通じた新たな思想の構築 名古屋大学大学院環境学研究科
教授 大平 英樹
11 アジア太平洋地域における経済的相互依存による世論の変化と国際紛争 大阪経済大学経済学部
専任講師 籠谷 公司
12 学際的日本外交研究のパイロット・プロジェクト ─ 歴史学・理論研究の連携と海外発信をめざして Simon Fraser University, Political Science Department
Associate Professor 川﨑 剛
13 東アジアにおける大衆的図像の視覚文化論 ─ 広告図像に見る幸福のかたち 同志社大学文学部
教授 岸 文和
14 「開発協力大綱」の策定とアフリカ開発会議(TICAD)プロセスの新機軸に関する総合的研究 関西大学経済学部
教授 北川 勝彦
15 アジアの漆工文化の源流を探る 〜 ブータン漆樹の種の同定と利用 工藝素材研究所
主宰 北川 美穂
16 国際・国内環境制約下の政策決定過程と内閣の党派性の関係 明治大学政治経済学部
准教授 木寺 元
17 従軍慰安婦問題をはじめとする歴史認識問題に関わるオーラルヒストリー調査 神戸大学大学院国際協力研究科
教授 木村 幹
18 東北地方における古津波堆積層の考古学的研究 ─ 古津波災害科学の提唱 ─ 東北大学大学院理学研究科
博士後期課程 駒木野 智寛
19 信頼研究の学際化を目指したプラットフォームの構築 ─ 応用哲学的アプローチによる異分野間の方法論の総合 ─ 大阪大学大学院基礎工学研究科
特任助教 小山 虎
20 オーラル・ヒストリーによる戦後日本映画史の再構築 早稲田大学政治経済学術院
客員教授 谷川 建司
21 日本の夜の公共圏 ─ 郊外化と人口縮減の中の社交のゆくえ 首都大学東京都市教養学部
准教授 谷口 功一
22 国際政治学における知的輸出のための若手研究者グループ形成事業・フェーズII エセックス大学政治学部
専任講師 千葉 大奈
23 日本の酒類の多様化とグローバル化に関する実証研究 ─ 経済学・経営学の新たな視点から ─ 一橋大学経済研究所
教授 都留 康
24 与党事前審査制度をめぐる政府・議会・政党関係の学際的実証研究 学習院大学法学部
教授 野中 尚人
25 日本都市の伝統的な基層の解明に向けた「闇市学」の創成 東京大学大学院工学系研究科
助教 初田 香成
26 戦間期における日本の対東アジア政策:政治外交史・経済史による複眼的考察 甲南大学経済学部
准教授 平井 健介
27 NHKの「農事番組」の成立と行方:番組制作者と情報提供者の〈関係性〉から見る戦後メディア史 静岡文化芸術大学文化政策学部
准教授 舩戸 修一
28 海洋境界をめぐる国際政治:周辺国の「中国経験」の比較研究II 九州大学大学院比較社会文化研究院
准教授 益尾 知佐子
29 現代政治とパブリック・インテレクチュアルの動態 同志社大学
学長 村田 晃嗣
30 東アジアの環境史的課題共有をめざす研究ネットワークの構築 香川大学教育学部
教授 村山 聡
31 グローバル文化としての東アジア武術 ─ 日・米・英における伝授、表象、変容 早稲田大学国際学術院
教授 Molasky, Michael
32 再生可能エネルギーによる地域再生の人文社会科学的解明、知見の国際的移転、そして理論と実践の相互作用による人的ネットワーク形成 京都大学大学院経済学研究科
教授 諸富 徹
33 国際連合(国連)による金融制裁の法的問題 ─ 金融制裁の正統性・実効性の追求 関西学院大学国際学部
教授 吉村 祥子

(敬称略)

◆地域文化に関するグループ研究助成

No 研究テーマ 代表者
1 住吉大社を中心とする大阪文化の伝播と境内景観の復元 関西大学文学部
教授 黒田 一充
2 食べて飲む営みと場の「多機能性」からみた大阪論 ─ 21世紀的新盛り場論 大阪府立大学人間社会学部
教授 酒井 隆史
3 近代日本における自立的地域文化創生事業の研究 ─ 滋賀県長浜市江北図書館の事例に即して ─ 公益財団法人江北図書館
館長 冨田 光彦
4 加賀藩関連資料を用いた近世日本食文化の総合的研究 埼玉大学大学院文化科学研究科
博士後期課程 畑山 智史
5 地域の「小劇場」の持つ、まちづくりへの貢献可能性に関する調査研究 大阪大学コミュニケーションデザイン・センター  特任講師 蓮行

(敬称略)



以上

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