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2011年11月4日 <ご参考資料> サントリーウエルネス株式会社
セサミンによるヒトでの日常疲労に対する効果と
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| ※1 | ゴマに含まれる主なリグナン化合物の1種で、ゴマの中にわずかしか含まれない成分。セサミンはこれまでの数多くの研究により、コレステロール低下作用、ビタミンEとの相乗効果、高血圧抑制作用、抗酸化作用、肝臓保護作用、自律神経調節作用などを持つことが報告されています。 |
今回の発表演題と発表者は以下のとおりです。
▼発表演題I
「健常人の日常疲労に対するセサミン、ビタミンE、トコトリエノールを含有する食品の効果」
(Effects of sesamin-including supplements on subjective feelings of daily fatigue in healthy humans)
発表者:サントリー健康科学研究所 小野 佳子
▼発表演題II
「ラットアルコール性肝障害モデルに対するセサミンの肝臓保護効果」
(Protective effect of sesamin against chronically ethanol-induced hepatic damage in rats)
発表者:サントリー健康科学研究所 竹本 大輔
■発表演題I
「健常人の日常疲労に対するセサミン、ビタミンE、トコトリエノールを含有する食品の効果」
【研究の背景】
疲労は現代人の抱える大きな悩みのひとつであり、近年の調査では約6割の人が日常生活において疲労を感じているとも言われています。疲労の原因のひとつとして生体内で過剰に発生した活性酸素が関わっている可能性があります。今回はセサミン含有サプリメントの摂取が健常人の日常的な疲労に対してどのような効果を与えるかを調べる目的で、以下の実験を行いました。
<実験>
疲労を感じる健常人を2群に分け「プラセボ」もしくは「セサミン、ビタミンE、トコトリエノールを含有する食品※2」を8週間継続摂取していただきました。摂取開始前と摂取開始8週間後にアンケートおよび血液検査を実施して、以下の2点を評価しました。
(1)主観評価による日常的な疲労を中心とした体感の改善
(2)LDL oxidation lag time※3(LDLの酸化されやすさの指標)の測定による血液中の抗酸化力の変化
| ※2 | 試験食品の関与成分含有量 1日あたり3粒を摂取。被験食品3粒中には、セサミン10mg、ビタミンE55mg(α-トコフェロールとして)、トコトリエノール2mgを含有しています。 |
| ※3 | LDL oxidation lag time LDL(Low Density Lipoprotein)とは低比重リポタンパク質と呼ばれる、脂質と結合したタンパク質の1種です。LDL oxidation lag timeとは、血液中のLDLと酸化剤を反応させ、LDLの酸化が開始するまでにかかる時間のことです。この時間が長いほど酸化されにくいことを示し、抗酸化力が高いことが分かります。 |
<結果1:主観評価による日常的な疲労を中心とした体感の改善>
疲労を強く感じる人を対象に解析した結果、プラセボ摂取群と比べセサミン摂取群で、疲労、美容、睡眠に関連した項目で有意な改善が認められました。(図1)

<結果2:LDL oxidation lag timeの測定による血液中の抗酸化力の変化>
セサミン摂取群でLDL oxidation lag time(LDLの酸化されやすさの指標)の改善が認められ、生体内の抗酸化力が高まることを確認しました。(図2)

<考察>
セサミン、ビタミンE、トコトリエノールを含有する食品の継続摂取により、日常的な疲労を中心とした体感(疲労・美容・睡眠)の改善、および生体内の抗酸化力が高まることを確認しました。以上により、日常的な疲労を軽減することが期待されます。
■発表演題II
「ラットアルコール性肝障害モデルに対するセサミンの肝臓保護効果」
【研究の背景】
慢性的なアルコール摂取は、脂質蓄積、炎症状態の悪化を引き起こすことで、脂肪肝さらには肝障害へと進むことが知られています。今回、セサミンによるアルコール性の肝障害に対する改善作用を調べる目的で、以下の実験を行いました。
<実験>
ラットを3群に分け、コントロール飼料、20%アルコール含有飼料、アルコール+セサミン0.1%含有飼料を4〜8週間摂取させました。摂取開始4週間後または8週間後に、セサミンが肝障害や脂質代謝機能へ及ぼす効果について、血液中肝機能マーカー(GOT、GPT※4)の増減、肝臓中の脂質蓄積量、肝臓中ミトコンドリアのエネルギー代謝に関わるクエン酸合成酵素の活性の3点を調べました。
| ※4 | GOT、GPT GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)とGPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)は肝機能が悪化すると上昇する数値で、健康診断などでも一般的に用いられる指標です。 |
<結果1:血液中肝機能マーカー(GOT、GPT)の変化>
摂取開始4週間後、20%アルコール含有飼料では血液中肝機能マーカー(GOT、GPT)の顕著な上昇がみられましたが、アルコール+セサミン0.1%含有飼料では、この数値が抑制されることを確認しました。(図3)

<結果2:肝臓中の脂質蓄積量>
摂取開始4週間後、アルコール+セサミン0.1%含有飼料では、肝臓中の脂質蓄積量も同様に抑制されることを確認しました。(図4)

<結果3:クエン酸合成酵素の活性>
摂取開始8週間後、アルコール+セサミン0.1%含有飼料では、肝臓中ミトコンドリアのエネルギー代謝に関わるクエン酸合成酵素の活性が上昇することを確認しました。(図5)

<考察>
動物での慢性的なアルコール摂取による肝障害に対して、セサミンは肝臓保護作用を示すことを確認しました。なお、そのメカニズムの一つとしてミトコンドリアエネルギー代謝を高め、脂質代謝を促進している可能性が示唆されました。
▼「ポリフェノールと健康国際会議」について
ポリフェノールと健康国際会議(International Conference on Polyphenols and Health: ICPH)は、ポリフェノールと健康に関わる研究をさらに発展させることを目的に設立された国際会議です。2年に1度開催され、最先端のポリフェノール研究の成果が報告されます。
以上