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No.10868 (2010.8.30)
第20回「芥川作曲賞」
山根明季子氏の作品「水玉コレクションNo.04
室内オーケストラのための」に決まる
「芥川作曲賞」の第20回受賞曲は、8月29日(日)午後3時から東京・サントリーホールでの演奏会による公開選考の結果、山根明季子氏作曲の「水玉コレクションNo.04 室内オーケストラのための」に決定しました。同氏には、賞状とあわせて賞金50万円が贈られました。
芥川作曲賞は、戦後のわが国音楽界の発展に多大の貢献をされた故 芥川也寸志氏の功績を記念して、サントリー音楽財団(現・公益財団法人 サントリー芸術財団)が日本作曲家協議会の支援を得て1990年4月に創設したものです。故人の深い音楽愛、明晰な音楽観と音楽の振興によせられた熱情を追慕して、わが国の新進作曲家のもっとも清新にして将来性に富む作品を対象に、演奏会形式により公開選考を行うという、作曲賞としてはわが国で初めてのユニークな試みとなっています。なお、この日、公開選考に先だって、第18回受賞者・法倉雅紀氏の受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品「留火之(ともしびの)〜独奏チェロとオーケストラの為の」の初演が行われました。
▽第20回芥川作曲賞
山根明季子(やまね・あきこ)
<贈賞理由>
感性の網目を通した洗練された音響のひとつひとつに、作曲者が責任を持ち、その要素(水玉)が全体に秩序を与えている点が高く評価された。
<略歴>
1982年10月1日大阪府生まれ。京都市立芸術大学、同大学院修了、ブレーメン芸術大学派遣留学。松本日之春、前田守一、中村典子、ヨンギ・パク=パーンの各氏に師事。武生作曲賞入選、同音楽祭に招待作曲家として参加。日本現代音楽協会作曲新人賞富樫賞。フランスにおけるロワイヨモンVoix Nouvelles 2006招待参加。日本音楽コンクール第1位および明治安田賞、増沢賞。芥川作曲賞ノミネート。これまでにJust Composed in Yokohama 2008藤原道山リサイタル、読売日本交響楽団、いずみホール等からの委嘱など国内外で作品が演奏される。現代音楽コンサートシリーズ「eX.」主宰。2009年「ベルク年報」にて自作論「音を視る」を発表。造形をかたち作るという視点から音楽作品を描いている。
第20回芥川作曲賞 選考経過
| 1. |
2010年4月5日(月)午後1時より東京都港区、ANAインターコンチネンタルホテル東京において第1次選考会を開催。2009年1月1日より2009年12月31日の間に国内外で初演された日本人作曲家の管弦楽作品を対象に選考し、芥川作曲賞にふさわしい清新にして豊かな将来性を秘めた以下3作品を「第20回芥川作曲賞」の候補に選定した。選考委員は、三枝成彰、夏田昌和、湯浅譲二の3氏。(50音順) |
◆酒井健治 作曲 「ヘキサゴナル・パルサー」
初演:2009年5月31日 東京オペラシティコンサートホール
2009年度武満徹作曲賞本選演奏会 |
◆平川加恵 作曲 「風神〜オーケストラのための〜」
初演:2009年10月29日 東京藝術大学奏楽堂
第11回東京藝術大学奏楽堂モーニングコンサート |
◆山根明季子 作曲 「水玉コレクションNo.04 室内オーケストラのための」
初演:2009年6月13日 いずみホール
新・音楽の未来への旅シリーズ いずみシンフォニエッタ大阪
第22回定期演奏会 |
(50音順)
| 2. |
2010年8月29日(日)、午後3時よりサントリーホールにおいて上記3曲を公開演奏(指揮=渡邊一正、管弦楽=新日本フィルハーモニー交響楽団)。
演奏終了後、ステージにおいて三枝成彰、猿谷紀郎*、湯浅譲二 3選考委員による公開討議(司会=沼野雄司氏)を行った結果、「第20回芥川作曲賞」受賞曲に山根明季子氏の作曲による「水玉コレクションNo.04 室内オーケストラのための」が選定された。
*夏田氏に代わり、選考演奏会での選考を委嘱。 |
| 3. |
公開選考終了後、直ちに同ステージにおいて贈賞式が行われ、サントリー芸術財団代表理事 堤剛により賞状、賞金(50万円)が授与された。
なお、山根明季子氏にはサントリー芸術財団より交響管弦楽曲の新作が委嘱され、完成後に同財団主催のコンサートで初演される。(委嘱料100万円) |
以上
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