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ニュースリリース

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ニュースリリース

2010年7月6日

2010年度
第32回サントリー地域文化賞受賞者活動概要


北海道釧路市    北海道くしろ蝦夷太鼓

北海道釧路市 北海道くしろ蝦夷太鼓
2010年2月東京特別公演
(於:サントリーホール)

◎受賞理由
北海道の自然や人々の祈りをテーマとする太鼓演奏を40年以上にわたって続けている。国内外で積極的な公演を行い、北海道の元気をアピール。地元の子どもたちに指導を行い、次世代の育成にも力を入れる姿が高く評価された。

◎活動概要
1967年、釧路市の飲食店関係者が中心となり、「北海道くしろ蝦夷太鼓保存会」を結成。北海の漁師、釧路湿原、アイヌの祈りなど、北海道ならではのテーマを取り入れた太鼓演奏を行っている。
現在、北海道でもっとも古いアマチュア太鼓団体であり、20以上のオリジナル曲をレパートリーとして持つ。北海道の伝統芸能の歴史は浅いが、蝦夷太鼓は近代的な演奏構成を自由に取り入れ、テーマが明瞭な演奏で多くの人々を魅了している。釧路のイベントでは欠かすことのできない存在となっているが、他地域での公演も活発に行う。これまでに国立劇場へ2度出演し、札幌コンサートホール・キタラや東京のサントリーホールといったクラシックのホールでの単独公演も実現した。さらにフランス、オーストリア、中国、ロシアなど15回に及ぶ海外公演を行っている。
地元の学校や、聴力障害者団体にも積極的に指導を行い、後継者の育成も行う。蝦夷太鼓保存会のメンバーは現在約30名だが、学校などに誕生した支部を合わせると120名以上になる。
経済の低迷に伴い疲弊しているといわれる釧路だが、蝦夷太鼓の勇壮な響きは、釧路のエネルギーを全国に伝え、地域の人々にも自信と勇気を与えている。

◎これまでの受賞・表彰歴

2006年 <第7回東京国際和太鼓コンテスト>組太鼓青年の部「優秀賞」
2003年 <北海道新聞社>第6回釧路・根室ユニバーサルデザイン賞「北海道新聞社賞」
2002年 <北海道>北海道文化奨励賞
<第1回東京国際和太鼓コンテスト>組太鼓青少年の部「最優秀賞」
1992年 <北海道文化団体協議会>北海道文化団体協議会賞
1987年 <釧路市>釧路市文化賞
1977年 <釧路市>釧路市文化奨励賞
◎代表者
石田 榮一氏 <代表>
石田 榮一氏(北海道くしろ蝦夷太鼓保存会会長、88歳、会社経営)

◎北海道内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者

2007年 昭和新山国際雪合戦(壮瞥町)者
1999年 加藤 博(個人、札幌市)者
1998年 YOSAKOIソーラン祭り(札幌市)
1993年 市民創作「函館野外劇」の会(函館市)
1991年 士別サフォーク研究会(士別市)
1990年 札幌こどもミュージカル(札幌市)
1989年 東川氷土(ひょうど)会(東川町)
1987年 おけと人間ばん馬(置戸町)
1985年 南茅部(みなみかやべ)沿岸漁業大学(函館市)
1983年 木内 綾(個人、旭川市)
1982年 江差追分会(江差町)
1979年 カール・ワイデレ・レイモン(個人、函館市)

秋田県小坂町    エコの文化が根づくまち 小坂

秋田県小坂町 エコの文化が根づくまち 小坂
常設公演で賑わう康楽館

◎受賞理由
かつて鉱山の町として栄えた小坂町は、金属リサイクル産業に活路を求め、循環型社会をめざすエコタウンとして蘇った。休耕田を活用した菜の花油の商品化等、小さな事業を積み重ね、また日本最古の木造芝居小屋「康楽(こうらく)館」を大衆演劇の常設公演の場として保存活用するなど、エコを町づくりの核とする活動が高く評価された。

◎活動概要
秋田県の北東の端に位置する小坂町は、明治初期より鉱山城下町として栄え、経済的・文化的に発展した歴史を持つ。しかし、鉱山資源の枯渇によって鉱山は閉鎖され、人口は往時の五分の一にまで減っている。そんな中、町は金属リサイクル産業に取り組む企業と歩調を合わせ、循環型社会を目指し、様々な施策を実行してきた。
町民主体のリサイクル事業としては、家庭ゴミの堆肥化、休耕田を利用した菜の花栽培、菜の花油や鉛害対策のために植えられたアカシアのはちみつの商品化、ブランド無菌豚の飼育等、エコタウンに相応しい事業を積極的に育成、自立化を図っている。
また、産業遺産に着目し、小坂鉱山事務所を鉱山の往時を紹介する観光施設として活用し、従業員用厚生施設であった芝居小屋「康楽館」は今年100周年を迎え、一年に一度の歌舞伎大芝居の興行、春から秋までは大衆演劇の常設小屋として多くの観光客を楽しませている。冬季には町民参加の演芸フェスティバルの会場ともなっており、住民による「康楽館友の会」がPRや観客誘致、周辺の清掃などを積極的に担い、明治の香りのする美しい町を維持している。近年もエコタウンを活かすべく、環境教育旅行に着目し、リサイクル施設をめぐるルートの開発、案内人の教育などが住民参加によって行われ、新しい試みが続いている。
行政主導で始まったエコタウン構想であるが、現在では町民にも広く受け入れられ、地域の大きな誇りとなっている。

◎これまでの受賞・表彰歴

2006年 <国土交通省>手づくり郷土賞
2005年 <国土交通省>美しいまちなみ大賞
2000年 <NHK>NHKふるさと賞
<河北新報社>河北文化賞
1998年 <環境庁>アメニティあふれるまちづくり優良地方公共団体表彰
<自治省>世界に開かれたまちづくり表彰
1997年 <自治省>潤いと活力あふれるまちづくり優良地方公共団体自治大臣賞
◎代表者および連絡先
細越 満(ほそごえ みつる)氏 <代表>
細越 満(ほそごえ みつる)氏(小坂町長、63歳)
<連絡先>
成田 祥夫(さちお)氏(小坂町役場総務課長)
〒017−0292 秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字尾樽部37−2
Tel 0186−29−3901  FAX 0186−29−5481

◎秋田県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者

2006年 大曲(おおまがり)の花火(大仙市)
2003年 西馬音内(にしもない)盆踊保存会(羽後町)
1980年 秋田伝承遊び研究会(秋田市)

三重県鳥羽市    島の旅社推進協議会

三重県鳥羽市 島の旅社推進協議会
子どもたちを対象とした干物づくり教室

◎受賞理由
暮らしの中で見逃されてきた、食を初めとする離島独自の文化を、島の女性たちが再発見。その魅力や楽しさを、観光客や子どもたちに伝える活動を通じて、島の生活に活力を与え、島内や他の島の住民たちとの間に新たな交流がうまれたことが高く評価された。

◎活動概要
伊勢湾に浮かぶ鳥羽4島の最大の島・答志(とうし)島に「島の旅社」はある。事務局の4名の女性たちは、漁などの仕事の合間を縫って、島の住民にとってはありふれた食や生活、人の魅力、楽しさを活かし、様々なツアー、イベントを企画し開催している。「島の旅社推進協議会」には、町内会、漁協、老人会や行政が参加しており、彼女たちの企画の実現の大きな支えとなっている。
この活動は2004年に始まり、名古屋、大阪、東京をはじめ、県外からも多くの参加者を集めており、その素朴な楽しみが魅力となってリピーターも年々増えている。子ども向けの無人島での磯体験「浮島自然水族館」、路地を歩きながら島の味と歴史を楽しむ「路地裏つまみぐいツアー」、ベテラン海女さんの焼く魚貝を食べながらお話を聞く「海女小屋体験」などが人気の企画だ。また、小説「潮騒」の舞台・神島でのイベントも近年開催されている。
ツアーやイベントの開催には、島の漁師や海女さん、ご老人たちの協力は欠かせない。協力者の広がり、食文化の調査や記録をはじめとする4島全体での活動の展開などをきっかけに、島同士、住民同士の交流と、4島独特の文化への誇りがうまれ、深まりつつある。

◎これまでの受賞・表彰歴
 なし

◎代表者および連絡先
山下 伴郎(ともお)氏 <代表>
山下 伴郎(ともお)氏(島の旅社推進協議会会長、69歳)
<連絡先>
山本 加奈子氏(島の旅社推進協議会事務局長)
〒517−0003 三重県鳥羽市桃取町263(事務所)
Tel 0599−37−3339  Fax 0599−37−3344

◎三重県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者

1989年 あいの会「松坂」(松阪市)
1981年 佐藤 忠勇(個人、志摩市)

高知県仁淀川(によどがわ)町    秋葉まつり

高知県仁淀川(によどがわ)町 秋葉まつり
3キロの山道を行く秋葉まつりの行列「練り」

◎受賞理由
過疎と高齢化が著しく進んだ地域の伝統の祭りを守るために、人々が地域に留まり、帰り、周辺地域から集まって来ている。祭りが地域を支え、祭りを中心とした新たなコミュニティが生まれている点が高く評価された。

◎活動概要
二百有余年の歴史を持つ「秋葉まつり」は、土佐三大祭のひとつであり、愛媛県と高知県の県境に位置する、小さな山里の祭りである。3日間にわたる祭りのフィナーレは、祭神のご分霊が神社に還御する練りである。200人にのぼる行列が、長さ7メートルの大毛槍を投げあう「鳥毛(とりげ)ひねり」、子どもたちの「太刀踊り」などを奉納しながら、約3キロの山道を1日がかりで練り歩く。近年は1万人近い観光客が訪れ、山里が俄かに活気づく。
この祭りが行われる高知県仁淀川町別枝(べっし)地区の人口はわずか150人余り、子どもは一人もいない。しかし、伝統の祭りを絶やすまいと、まちを出て行った人たちも祭りの時期には帰ってくる。定年後のUターン組も活躍している。消防団が神輿を担ぎ、役場の職員が駐車場の誘導を手伝い、別枝地区以外の多くの人たちがボランティアで祭りを支えている。特に、祭りで重要な役割を果たす太刀踊りは、昭和50年代から同じ旧仁淀村中央地区の子どもたちに参加を依頼。小学校1年生から中学校3年生までの9年間秋葉まつりに参加した子どもたちは、大人になってからも祭りを支え続けている。
祭りを絶やすまいと、伝統の枠組みを開いていった「秋葉神社祭礼練り保存会」の努力と決断、それに応えて祭りを手伝う人々との縁によって、秋葉まつりの里には人が集まり、人が帰る。地域が祭りを支えるだけではなく、祭りが地域に活気を与え、限界集落を支えている。

◎これまでの受賞・表彰歴

2009年 <文部科学省>地域文化功労者表彰
2008年 <高知県>高知県文化賞
2001年 <財団法人ポーラ伝統文化振興財団>伝統文化ポーラ賞「地域賞」
◎代表者
吉岡 郷継(さとつぐ)氏 <代表>
吉岡 郷継(さとつぐ)氏
(秋葉神社祭礼練り保存会会長、68歳、高知家庭裁判所調停委員)

◎高知県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者

2003年 馬路(うまじ)村 柚子のふるさと村づくり(馬路村)
2000年 土佐絵金歌舞伎伝承会(香南市)
1990年 トンボと自然を考える会(中村市)
1979年 檮原(ゆすはら)史談会(檮原町)

沖縄県うるま市    現代版組踊(くみおどり)「肝高(きむたか)の阿麻和利(あまわり)」

沖縄県うるま市 現代版組踊(くみおどり)「肝高(きむたか)の阿麻和利(あまわり)」
きむたかホールでの2009年6月公演

◎受賞理由
中・高校生による舞台が地域に大きな感動を与え、教育から始まった文化活動が、地域おこしにまで発展しようとしている点が高く評価された。

◎活動概要
世界遺産に登録されている勝連(かつれん)城の最後の城主・阿麻和利を主人公に、2000年、沖縄の伝統芸能をふんだんに取り入れた舞台「現代版組踊『肝高の阿麻和利』」が上演された。発案したのは、「子どもたちに居場所と感動を与えたい」という当時の教育長で、出演者は地元の中学・高校に通う子どもたち160人余りである。以後10年間で、沖縄だけでなく、福岡・東京・盛岡・ハワイなど国内外で170回以上の公演を行っている。
琉球王朝の正史では逆賊とされてきた阿麻和利の歴史を読み直し、故郷のヒーローとして蘇らせたこの舞台は、子どもたちに大きな感動を与え、郷土愛と自信を与えた。より小さな子どもたちへのワークショップや、勝連城の保全と美化のためのボランティア活動など、地域のために自分たちができることに自発的に取り組んでいる。
2001年からは、教育委員会に代わり、子どもたちの父兄やOBを中心とした「あまわり浪漫の会」が主催団体となり、今日まで補助金に頼らない自立採算の公演活動を続けている。うるま市や漁業組合、地元企業では、阿麻和利ブランドとネットワークを地域経済の活性化に役立てようという動きも始まっている。感動の力が子どもたちを変え、周囲の大人たちも変え、教育から始まった文化活動が地域活性化にまで繋がっている。

◎これまでの受賞・表彰歴

2009年 <日本ユネスコ協会連盟>第1回プロジェクト未来遺産登録
2008年 <総務省>地域づくり総務大臣表彰
<沖縄タイムス社>沖縄タイムス賞「創刊60周年記念特別賞」
<朝日新聞社>第10回朝日のびのび教育賞
2007年 <内閣府沖縄総合事務局>沖縄振興功績賞
2005年 <財団法人あしたの日本を創る協会>ふるさとづくり賞「内閣官房長官賞」
◎代表者および連絡先
長谷川 清博(せいひろ)氏 <代表>
長谷川 清博(せいひろ)氏(あまわり浪漫の会会長、50歳、地方公務員)
<連絡先>
長谷川 加代子氏(あまわり浪漫の会事務局)
〒904−2312 沖縄県うるま市勝連平安名2925−1(事務所)
Tel 098−978−0608  Fax 098−978−9750

◎沖縄県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者

2001年 沖縄藝能史研究会(那覇市)
1997年 おもろ研究会(那覇市)
1995年 沖縄県民踊研究会(沖縄市)
1992年 琉球國祭り太鼓(沖縄市)
1989年 演劇集団「創造」(具志川市)
1980年 沖縄民話の会(宜野湾市)


以上

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