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No.10724 (2010.3.31)
第9回(2009年度)佐治敬三賞は
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| 1. | 応募のあった2009年実施公演について2010年1月11日(祝)東京・丸の内の東京會舘において、選考委員9名により第一次選考を行い、候補公演を選定した。 |
| 2. | 引き続き3月16日(火)東京・丸の内の東京會舘において最終選考会を開催、慎重な審議の結果、第9回(2009年度)佐治敬三賞に「クロノイ・プロトイ第5回作品展〜弦楽四重奏の可能性」が選定され、30日(火)理事会において正式に決定された。 |
●賞金は200万円。
●贈賞理由は別紙のとおり。
●選考委員は下記の9氏。
礒山 雅・伊東 信宏・岡田 暁生・岡部 真一郎・白石 美雪
楢崎 洋子・沼野 雄司・舩山 隆・三宅 幸夫
(敬称略・50音順)
<贈賞理由>
作曲家グループの発表会というと、たいていは順に新作を発表して終わりというのが普通だが、クロノイ・プロトイの作品展には常に工夫がある。
とりわけ、今回の「弦楽四重奏の可能性」では、(1)クァルテット・エクセルシオとの緊密な共同作業を行なってそれぞれの作品を磨き上げるとともに、(2)6つの新作の間に、それぞれ小さな編曲作品(これもメンバーによるもの)を置いて、全体にひとつの流れを作り出すことが試みられていた。
この効果はてき面であった。まず(1)に関していえば、作曲途中の段階でワークショップを行ない、演奏者とメンバー相互で意見を出し合ったことによって、エクセルシオ自身が、一種の当事者意識を持って演奏を行なっているように感じられた。演奏の質も特筆すべきもの。そして(2)に関していえば、演奏会全体がシームレスな、いわば大きな「弦楽四重奏組曲」として提示されたうえに、シリアスな6曲の中にはさまれた小さな編曲が絶妙のアクセントになったために、聴き手を最後まで飽きさせなかった。
これらの美点はいずれも、作曲家グループの発表会としてはきわめて珍しく斬新といえ、高い評価に値する。くわえて、新作6曲はいずれも充実したものであり、とりわけ鶴見、大場の両作品の自由さは現在の日本の現代音楽界にあっては稀有なもののように感じられた。
以上、総じて言えば、各作品の質の高さ、構成への工夫、そしてエクセルシオの熱意と技術があいまった、佐治敬三賞の理念にふさわしい演奏会であったと考えられる。
<公演概要>
| 名称 | : | 「クロノイ・プロトイ第5回作品展 〜 弦楽四重奏の可能性」 渡辺俊哉プロデュース |
| 日時 | : | 2009年12月9日(水) |
| 会場 | : | 東京オペラシティ・リサイタルホール |
| 作曲 | : | クロノイ・プロトイ |
| 演奏 | : | クァルテット・エクセルシオ 西野 ゆか(Vn) 山田 百子(Vn) 吉田 有紀子(Va) 大友 肇(Vc) |
| 曲目 | : | 大場 陽子編曲/前奏曲1 篠田 昌伸 作曲/フィルタード・バラッド 篠田 昌伸 編曲/間奏曲1 鶴見 幸代 作曲/ブロアー 鶴見 幸代 編曲/間奏曲2 小林 寛明 作曲/弦楽四重奏曲 小林 寛明 編曲/前奏曲2 渡辺 俊哉 作曲/シェイディングII 渡辺 俊哉 編曲/間奏曲3 徳永 崇 作曲/刺青の彫り方 徳永 崇 編曲/間奏曲4 大場 陽子 作曲/カエル・シンフォニー |
| 主催 | : | クロノイ・プロトイ |
以上