メインコンテンツへ

ニュースリリース

このページを印刷

ニュースリリース

No.10723   (2010.3.31)

第41回(2009年度)サントリー音楽賞は
大野和士 氏に決定

第41回(2009年度)サントリー音楽賞は大野和士 氏に決定 © HERBIE Yamaguchi

公益財団法人サントリー芸術財団(代表理事・堤剛、鳥井信吾)は、わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈る「サントリー音楽賞」の第41回(2009年度)受賞者を大野和士氏に決定しました。

(ご参考) サントリー音楽賞についてはこちら

●選考経過

1. 2010年1月11日(祝)東京・丸の内の東京會舘において、選考委員9名により第一次選考を行い、候補者を選定した。
2. 引き続き3月16日(火)東京・丸の内の東京會舘において最終選考会を開催、選考委員9名により慎重な審議の結果、第41回(2009年度)サントリー音楽賞受賞者に大野和士氏が選定され、3月30日(火)理事会において正式に決定された。

●賞金は700万円。
●贈賞理由は別紙のとおり。
●選考委員は下記の9氏。
   礒山 雅・伊東信宏・岡田暁生・岡部真一郎・白石美雪
   楢崎洋子・沼野雄司・舩山 隆・三宅幸夫
                         (敬称略・50音順)

<贈賞理由>

大野和士氏が内外の第一線で誰もが認める充実した活動を展開するようになって既に久しいが、とりわけ、2009年の活躍ぶりには目を見張るべきものがあった。現在首席指揮者を務めるリヨン歌劇場では、1月のプロコフィエフ《賭博師》に続き、3月にはベルク《ルル》のタクトをとり、オーケストラから極めて艶やかな響きを引き出すとともに、キャストを見事に統率して、オペラ指揮者としての類い稀なる資質を改めて印象づけた。さらに、6月には、パリのオペラ座に前年に続いて客演し、シマノフスキ《ロジェ王》を指揮して、このオペラの持つ神秘主義的側面を鮮やかに描き出してみせた。
かたや、大野氏は、7月に京都市交響楽団、九州交響楽団に客演したほか、11月、手兵リヨン歌劇場管弦楽団と来日し、マスネの《ウェルテル》の演奏会形式による上演や、フランス音楽をメインに据えたプログラムの演奏会を行い、フランス語のニュアンスとフランス音楽の色合いに対する絶妙の感覚を発揮した。加えて、大野氏が病院などの施設を対象とした催しや、「こどものためのワークショップ」などを限られた滞日期間中に積極的に行い、音楽と社会との関わりに目を向ける姿勢を堅持し続けている点も見逃せない。
ヴェルディをはじめとするイタリアもの、モーツァルトからワーグナー、ベルクなどに至るドイツ・オーストリアのレパートリー、そしてシャリーノや細川俊夫などをはじめとする同時代作品など、兼ねてから定評のあった曲目に加え、フランスオペラの領域での力量を我が国の聴衆にも示した大野氏は、オペラハウスとコンサートホールの両面で、今や、さらに新たな地平へと歩みを進めるに至ったと見える。その成果は、本年度のサントリー音楽賞贈賞にまさに相応しいものであった。

<略歴>
大野和士(おおの・かずし) 指揮

1960年3月4日東京生まれ。東京藝術大学にて指揮を遠藤雅古氏に師事。バイエルン州立歌劇場にてウォルフガング・サヴァリッシュやジュセッペ・パタネー両氏に師事。1983年にタングルウッド音楽祭でレナード・バーンスタイン氏の指導を受け、1987年にはアルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールで第1位受賞。
1988年〜1990年ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、1990年〜1996年同管弦楽団音楽監督、首席指揮者を務めた。ドイツのバーデン州立歌劇場カールスルーエの音楽総監督(1998年〜2002年)を経て、2002年〜2008年アントニオ・パッパーノ氏の後任としてベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務めた。2008年9月よりフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者に就任。また、東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者(1992年〜1999年)、アーティスティック・アドバイザー(1991年〜2001年)を経て、桂冠指揮者(2001年〜)。



以上

ニュースリリーストップページへ

このページを印刷