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ニュースリリース

No.9290   (2005.10.20)

サントリープレミアムビールレポート
〜 伸長を続けるプレミアムビール市場 〜

サントリープレミアムビールレポート

I.日本のプレミアムビール市場について

プレミアムビールに対する消費者の関心が年々高まっています。今後の市場拡大の可能性も含め、近年の市場動向を中心にレポートします。

II.「ザ・プレミアム・モルツ」販売動向

「ザ・プレミアム・モルツ」の現在の状況をレポートします。

III.プレミアムビール消費者飲用動向調査

プレミアムビールに関する消費動向調査を実施し、プレミアムビールをどのように飲んでいるのか、今後の飲用意向などを探り、好調の背景をレポートします。

I.日本のプレミアムビール市場について

― 成長を続けるプレミアムビール市場 ―
本格的な味わいを追求し、素材や製法にこだわったプレミアムビール。1990年代後半からビール各社がプレミアム性のある新製品を投入し、2000年以降になると、消費者の「少し高くても、上質なビールを飲みたい」というニーズも高まっていき、市場の伸びが注目されています。
ビール、発泡酒に新ジャンルを加えた総市場は、近年漸減傾向が続いていますが、プレミアムビール市場は、こうした意識を反映するように、2001年から2005年の間に約2割の伸長となる見込みです。現在、ビール・発泡酒・新ジャンルを合わせた総市場におけるプレミアムビールのシェアは、2%強を占めています。なお、ビール市場内でのシェアを見ると、2001年の2%台だったものが、2005年には4〜5%となっています(当社推定)。
一方で、原材料や製法を工夫した低価格の「新ジャンル」商品も、2004年の発売以降急成長を続けています。(図1)
このように、総市場全体が停滞する中で、お客様の「高付加価値」志向と「低価格」志向といった両極を求める傾向が顕著になり、「プレミアムビール」と「新ジャンル」それぞれの市場は、商品の多様化も後押しし、今後も拡大傾向が続くものと見られています。

(図1)ビール・発泡酒・新ジャンル市場(2001〜2005年)
(2001-2004は課税ベース、2005見込は当社推計)

(図1)ビール・発泡酒・新ジャンル市場(2001〜2005年)

※本レポートでは、「ザ・プレミアム・モルツ」「エビス」など定番ビールよりも店頭での実勢価格が高い製品をプレミアムビールとします。

II.「ザ・プレミアム・モルツ」販売動向

「ザ・プレミアム・モルツ」の前身である「モルツ スーパープレミアム」は、素材の贅と技術の粋を結集した当社最高級ビールとして、1989年に料飲店様向けに樽生が限定発売されました。その後、2001年にお客様のご要望にお応えして、家庭用の缶のラインナップを拡充、さらに2003年には「ザ・プレミアム・モルツ」とパッケージ、ネーミングを刷新し、2003年以降は2割近い伸長を続けています。
特に、本年は、世界的な酒類・食品コンテスト「モンドセレクション」のビール部門において日本初となる最高金賞を6月に受賞。以来、販売数量が急増し、前年比2倍の120万ケース(大瓶換算)の販売を見込んでいます。(図2・図3)

(図2)「ザ・プレミアム・モルツ」の販売実績推移

(図2)「ザ・プレミアム・モルツ」の販売実績推移

(図3)「ザ・プレミアム・モルツ」の2005年月別前年比推移

(図3)「ザ・プレミアム・モルツ」の2005年月別前年比推移

III.プレミアムビール消費者飲用動向調査

プレミアムビールに関する消費者飲用動向調査

〜 プレミアムビール 売れ行き好調の背景 〜
〜 定番ビール・発泡酒・新ジャンルとの飲用実態比較 〜

<調査結果の概要>

(1)プレミアムビールの飲み方と飲みわけ意識
55.0%と、半数以上が「プレミアムビールはたまに飲む」。飲み分けについては「意識的に飲み分け」25.3%、「多少は飲み分け」48.7%と高い割合。

(2)飲むオケージョン
プレミアムビールを飲むオケージョンは、54.2%が「休日の夕食中」、36.3%が「平日の夕食中」。平日と休日の食事中の飲用割合に17.9%の差。「友人知人が来るとき」「家族の特別な日」に飲むのはプレミアムビール。

(3)飲用時に求めるイメージ
―プレミアムビール:「自分へのご褒美」(60.2%)
―定番ビール:「仲間とワイワイ飲めそう」(44.4%)
―発泡酒/新ジャンル:「気軽に飲めそう」(47.5%)

(4)購入方法
プレミアムビールは「バラで購入」56.1%、「自分のお小遣いで購入」43.3%。定番ビール、発泡酒・新ジャンルは「6缶パック・ケース単位で購入」、「家計から購入」の割合が高い。

(5)プレミアムビールを飲み始めた時期
プレミアムビール市場が拡大した「5年前」以降のユーザーが、60.9%。特に2年未満の新規ユーザーは36.4%。

(6)プレミアムビールを飲み始めたきっかけ/ギフト利用
飲み始めたきっかけは「お歳暮・お中元などのギフト」20.1%、次いで「飲食店で飲んでみておいしかったので」19.0%。ギフトとしてもらったとき、嬉しいのは“プレミアムビール”79.7%。定番ビールの53.9%に大差。

(7)今後のプレミアムビールの飲用意向 今後のプレミアムビールの飲用機会は42.7%が「非常に増えると思う」「増えると思う」と回答。今後のプレミアムビール市場に期待。

プレミアムビール市場は、ここ数年拡大しています。このような市場動向の中で当社は、プレミアムビールがどのように飲用されているのか、飲用頻度、飲用機会や購入実態などの飲用実態をレポートします。

調査概要は以下の通りです。

《プレミアムビール消費者飲用動向調査》
1.調査対象の抽出方法
17,233人に対し、プレミアムビールを飲用する頻度を質問。
プレミアムビール飲用経験者は86.3%。
その中でも特に、月2・3回以上飲用している18.2%(3,133人)から無作為に1,000名を抽出。

●プレミアムビール飲用者比率 ●調査対象
プレミアムビール飲用者比率 調査対象

2.調査対象
20〜59歳の男女個人で、プレミアムビール(※)を月2、3回以上自宅で飲用している人
※プレミアムビールとは、「ザ・プレミアム・モルツ」「エビス」「ブラウマイスター」「まろやか酵母」「豊潤」「熟撰」「こだわりの極」等定番ビールよりも店頭での実勢価格が高い商品

3.調査方法
インターネット調査

4.調査期間
2005年10月8日〜10月9日

5.標本構成
1,000人(男性575名 女性425名)

(1)プレミアムビールの飲み方と飲み分け意識

55.0%と、半数以上が「プレミアムビールはたまに飲む」
飲み分けについては「意識的に飲み分け」25.3%、
「多少は飲み分け」48.7%と高い割合

家庭でのプレミアムビールの飲み方についてたずねたところ、55.0%が「たまに飲む」と回答、次いで「半分くらい飲んでいる」が36.7%と、多数が定番ビール、発泡酒・新ジャンルと併飲していることがわかりました。(図4)
また、「気分やシーンで飲み分けているか」との質問に対し、「多少は飲み分けている」が最も多く48.7%を占め、「意識的に飲み分けしている」の25.3%と合計すると74.0%と多くの人が飲み分けている様子がうかがえます。(図5)

(図4)プレミアムビールの飲み方

(図4)プレミアムビールの飲み方

(図5)プレミアムビールの飲み分け意識

(図5)プレミアムビールの飲み分け意識

(2)飲むオケージョン

プレミアムビールを飲むオケージョンは、
54.2%が「休日の夕食中」、36.3%が「平日の夕食中」。
平日と休日の食事中の飲用割合に17.9%の差。
「友人知人が来るときに飲む」「家族の特別な日に飲む」のはプレミアムビール。

それぞれのジャンルについて、家庭で飲むオケージョンをたずねました。発泡酒・新ジャンルについては「平日の夕食中」の飲用は41.9%、「休日の夕食中」は42.5%と、平日と休日の飲用についてはほとんど差がありませんでした。一方、プレミアムビールは、「平日の夕食中」は36.3%、「休日の夕食中」は54.2%で、17.9%の大きな差があります。(図6)
また、「友人が来るとき」に飲むのは、プレミアムビールの割合が最も高く45.4%、次いで定番ビール(40.5%)と続きます。「家族の特別な日」に飲むビールについても、同様にプレミアムビールの割合が高く45.1%で半数近くを占め、次ぐ定番ビール(24.3%)に大差をつけています。(図7)
この結果から、休日や特別な日にはプレミアムビール、普段は定番ビールや発泡酒・新ジャンルを飲むというように、飲み分けがされていることが予想できます。

(図6)飲むオケージョン(複数回答)

(図6)飲むオケージョン(複数回答)

(図7)友人が来るときに飲む、家族の特別な日に飲む(複数回答)

(図7)友人が来るときに飲む、家族の特別な日に飲む(複数回答)

(3)飲用時に求めるイメージ

飲用時に求めるイメージ
― プレミアムビール:「自分へのご褒美」(60.2%)
― 定番ビール:「仲間とワイワイ飲めそう」(44.4%)
― 発泡酒・新ジャンル:「気軽に飲めそう」(47.5%)

それぞれのジャンルの飲用時に求めるイメージを聞いたところ、プレミアムビールは「自分へのご褒美になりそう」(60.2%)、「お客様に出せる」(53.1%)と答える人が半数以上を占め、前項と同様に特別な日に求められるビールであることがわかりました。また、「気分転換できそう」(44.5%)、「気分よく酔えそう」(43.2%)、「疲れが癒されそう」(37.9%)と続き、プレミアムビールを飲むことに特別な価値を見出している傾向があるようです。
一方、定番ビールについては、「仲間とワイワイ飲めそう」(44.4%)、「ほっと一息つけそう」(41.7%)、発泡酒・新ジャンルについては「気軽に飲めそう」(47.5%)、「毎日飲めそう」(35.9%)など、プレミアムビールとは異なり、日常的に飲用できるイメージがあるようです。(図8)

(図8)飲用時に求めるイメージ(ランキング複数回答)

  プレミアムビール 定番ビール 発泡酒/新ジャンル
1 自分へのご褒美になりそう
60.2%
仲間とワイワイ飲めそう
44.4%
気軽に飲めそう
47.5%
2 お客様に出せる
53.1%
ほっと一息つけそう
41.7%
毎日飲めそう
35.9%
3 気分転換できそう
44.5%
爽快な気分になれそう
40.8%
仲間とワイワイ飲めそう
33.8%
4 気分よく酔えそう
43.2%
気分転換できそう
40.7%
爽快な気分になれそう
27.3%
5 疲れが癒されそう
37.9%
食事に合いそう
36.1%
気分転換できそう
26.1%

(4)購入方法

プレミアムビールは「バラで購入」56.1%、
「自分のお小遣いで購入」43.3%。

定番ビール、発泡酒・新ジャンルは「6缶パック・ケース単位で購入」、
「家計から購入」の割合が高い。

ビールの購入方法と費用の出所についてたずねたところ、ジャンルによって結果に差が出ました。
プレミアムビールの購入方法は、半数以上が「バラで買うことが多い」(56.1%)と回答、定番ビール、発泡酒・新ジャンルと比較すると約2倍の差です。これに次いで28.5%が「6缶パックで購入」と回答し、少数を購入する傾向が見られます。また、購入する際の費用の出所については、43.3%が「自分のお小遣い」で購入しており、他のビールと比較すると高い割合です。
一方、定番ビールと発泡酒・新ジャンルは、それぞれ「6缶パック」や「1ケース単位」との回答が半数以上を占め、費用の出所については、特に定番ビールは「家計」からの出費が62.8%に上り、日頃の買い物の際にまとめて購入している傾向にあるようです。(図9・図10)

(図9)購入方法

(図9)購入方法

(図10)購入する際のお金の出所

(図10)購入する際のお金の出所

(5)プレミアムビールを飲み始めた時期

プレミアムビール市場が拡大した「5年前」以降のユーザーが、60.9%。

特に2年未満の新規ユーザーは36.4%。

プレミアムビールを飲み始めた時期については、「10年以上前」から飲用を続けているユーザーが27.9%を占めることがわかりました。
一方で、「1ヶ月〜5ヶ月くらい前」(7.7%)、「半年〜1年前」(11.1%)、「1〜2年前」(17.6%)の、比較的最近飲用を始めたユーザーが36.4%と約4割に達します。プレミアム市場の伸びが注目され始めた2000年頃から飲用を始めたユーザー(「3〜5年前」:24.5%)をあわせると、60.9%で半数以上を占めています。(図11)

(図11)プレミアムビールを飲み始めた時期

(図11)プレミアムビールを飲み始めた時期

(6)プレミアムビールを飲み始めたきっかけ/ギフト利用

飲み始めたきっかけは「お歳暮・お中元などのギフト」20.1%、
次いで「飲食店で飲んでみておいしかったので」19.0%。

ギフトとしてもらったとき、嬉しいのは“プレミアムビール”79.7%。
定番ビールの53.9%に大差。

プレミアムビールを飲み始めたきっかけについては、「お歳暮・お中元といったギフトでもらって」(20.1%)、「飲食店で飲んでみておいしかったので」(19.0%)と、実際に飲んだ経験がきっかけとなっているようです。また、「友人・知人にすすめられて」(16.7%)、「TVCMや広告の影響で」(16.3%)、「パッケージやボトルが普通のビールと異なっていたため」(15.7%)などの周囲の影響により飲用を始めた人も多いようです。(図12)

(図12)プレミアムビールを飲み始めたきっかけ

(図12)プレミアムビールを飲み始めたきっかけ

また、飲用のきっかけでもっとも割合の高かった「お歳暮・お中元」についてたずねました。「ギフトとしてもらったら嬉しいか」との質問に対し、プレミアムビールの79.7%が「嬉しい」と回答。定番ビールの53.9%に大差をつけています。やはり、特別なときに飲むイメージのあるプレミアムビールはもらったときの喜びも大きいようです。(図13)

(図13)ギフトとしてもらう場合の喜び

(図13)ギフトとしてもらう場合の喜び

(7)今後のプレミアムビールの飲用意向

今後のプレミアムビールの飲用機会は42.7%が
「非常に増えると思う」「増えると思う」と回答
今後のプレミアムビール市場に期待。

今後の家庭でのプレミアムビール飲用機会についてたずねたところ、7.7%が「非常に増えると思う」、35.0%が「増えると思う」と回答、合計42.7%が今後の飲用に積極的です。(図14)今後、飲用機会が増加することで、プレミアムビール市場の拡大が期待できると考えられます。

(図14)今後プレミアムビールを飲むか

(図14)今後プレミアムビールを飲むか


以上

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