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ニュースリリース

No.9200   (2005.8.1)

サントリーミネラルウォーターレポート
〜 健康志向の高まりなど、“水”そのものに価値を見出し、
新たなステージに入ったミネラルウォーター市場 〜

サントリーミネラルウォーターレポート〜 健康志向の高まりなど、“水”そのものに価値を見出し、新たなステージに入ったミネラルウォーター市場 〜

I.ミネラルウォーター市場について
〜 2005年1〜6月で前年比120%と
好調な販売のミネラルウォーター市場 〜

1970年代前半に、業務用市場で販売されて以来、ミネラルウォーターに対する消費者の関心が年々高まっています。今後の市場拡大の可能性も含め、現在の日本の市場を中心にレポートします。

II.ミネラルウォーター消費者利用動向調査

1991年から当社で実施している消費者対象の飲用動向調査の2005年度版です。確実に定着しているミネラルウォーターの現状と今後をレポートします。

I−I.日本のミネラルウォーター市場について

2005年の状況

〜 1〜6月累計で前年比120%と好調な販売のミネラルウォーター 〜
●2005年のミネラルウォーター市場は、引き続き好調な販売となっています。
1〜6月累計のミネラルウォーター総市場は、前年比120%の販売となったものと推定されます。

●「サントリー天然水」は1〜6月累計で1,340万(前年比125%)ケースの販売となりました。また、7月に入ってからも、記録的な猛暑の影響で好調だった昨年同様の販売となるものと思われます。(図1)

(図1)サントリー天然水 月別出荷実績推移

(図1)サントリー天然水 月別出荷実績推移

昨年までの状況

日本のミネラルウォーターの歴史は、1970年代前半、業務用市場で販売された瓶入りのミネラルウォーターにまでさかのぼります。その後、様々な時代背景を反映しながら、ミネラルウォーターは着実に日本人の生活の中に浸透してきています。(図2)

●1980年代後半〜家庭用市場への広がり
自然・健康ブームに加えて、海外旅行の増加によってミネラルウォーターに接する機会が増えたこと、さらに水道水の質の低下が問題になる等の要因から、ミネラルウォーターは、それまでの業務用市場から家庭用市場へも広がり始めました。

●1990年代〜家庭用市場で大きく伸長
1990年代に入って、マンションの貯水タンクの汚れや水道水の問題が報道されるようになりました。これを受けて、家庭用のミネラルウォーターの消費量は、国産が水道水の代替品として、輸入も1993年のブームによって、ともに大幅に拡大しました。
1994年の猛暑・水不足による需要増や災害時の備蓄用への意識の高まりにより、ミネラルウォーターは、家庭における日常品としての地位を確実なものにしました。
しかしながら、1995年秋の異物混入事件により輸入ミネラルウォーターが大幅に減少した影響を受け、1996年の家庭用ミネラルウォーター市場は‘90年代で初めて前年を下回る結果となりました。一方でこの事件によって、ミネラルウォーターの安全性、品質に対する信頼がミネラルウォーター購入時のポイントとして消費者に大きく意識されるようになります。
1996年4月に国産小容量ペットボトル製品の販売が解禁。これにより、ミネラルウォーターの飲用オケージョンが広がり、1997年には国産ミネラルウォーターの消費量は大幅に増加しました。

●2000年以降
・「2000年問題」特需も超え、右肩上がりの上昇
いわゆる「Y2K」問題により、家庭でミネラルウォーターを備蓄するという人が増え、1999年のミネラルウォーター市場は前年比3割増と大幅に伸長しました。
2004年は猛暑ということもあり、1,627千キロリットルと、前年比111%の伸びを見せ、不景気の中にあっても伸長を続けています。

・飲み水の多様化と消費者意識の高まり〜『選択・使い分け』の時代へ
スパークリングウォーターや、新しいタイプのミネラルウォーターが続々と登場し、また、宅配サービスやレストラン等で有料の水として提供したりと、種類も販路も多様化しつつあります。
浄水器の普及を含め、ミネラルウォーターをはじめとした「飲み水」が多様化する中、自分自身の選択基準に合った飲み水を選び取り、さらに様々なシチュエーションに応じて使い分けるような動きも出てきています。(日本ミネラルウォーター協会調べ)

(図2)日本のミネラルウォーター市場推移

(図2)日本のミネラルウォーター市場推移

●「サントリー天然水」の販売実績推移
1991年の発売以来、販売数量を伸ばしています。2004年の「サントリー天然水」は、市場を上回る対前年117%、2,500万ケースの販売となりました。

●輸入ミネラルウォーターの動き
海外からのミネラルウォーターの輸入量は、2004年は前年とほぼ同量となりましたが(通関ベース)、ここ10年では約66%伸長し、順調に市場が拡大していることがわかります。(図2)
輸入国別にみてみると、7割近くをフランスが占め、続いてアメリカ(23%)、イタリア(3%)、カナダ(3%)となっています。
(日本ミネラルウォーター協会調べ・図3)

(図3)輸入国別構成比

(図3)輸入国別構成比

●日本の国民1人あたりの年間消費量推移
日本の国民1人あたりのミネラルウォーター年間消費量は、年々増加しており、この10年間で5.2リットルから12.7リットルと、2倍以上の量となっています。
(日本ミネラルウォーター協会調べ・図4)

(図4)日本の国民1人あたりの年間消費量推移(単位:リットル)

(図4)日本の国民1人あたりの年間消費量推移(単位:リットル)

●世界のミネラルウォーターの消費量に占めるスパークリングウォーターの割合
最近、日本でも見かけるようになってきたスパークリングウォーターは、西ヨーロッパ、東ヨーロッパなどのいわゆる『ミネラルウォーター先進国』では、各地域の全ミネラルウォーター消費量の40%、58%と多くを占めています。日本を含むアジア/オセアニアでは現在のところわずか1%ですが、市場の広がりとともに、今後大きく増加することが予想されます。
(2004年ネスレウォーターズ調べ・図7)

(図7)世界の地域別のミネラルウォーター消費量における
スパークリングウォーターの割合(単位:%)

(図7)世界の地域別のミネラルウォーター消費量におけるスパークリングウォーターの割合(単位:%)

II.20〜59歳の男女500人に聞く
ミネラルウォーターを始めとした飲み水の利用実態

〜 安定して消費されるミネラルウォーターと健康意識の高まり 〜

<調査結果の概要>

(1)1日に飲む水や飲み物の量
 1日に飲む水の量は「400〜600ml」が39.2%、平均は「515ml」
 ―― 「1,000ml以上」飲むという人も8人に1人(13.0%)

(2)水を飲むことは健康や美容によいと思うか
 約9割(88.2%)の人が、水を飲むことは健康に「よい」
 8割弱(77.0%)の人が、水を飲むことは美容に「よい」
 ―― 健康に「よい」と思っている人ほど多く水を飲んでいる

(3)この1年間に飲み水として利用したもの
 「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」の利用率は約9割(86.2%)、「自宅の浄水器の水」は、6割弱(58.0%)

(4)飲み水の使い分けの状況
 ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)は【そのまま飲む水】としての利用が圧倒的、浄水器の水は【飲み物用】【料理用】への利用も多い

(5)飲み水を飲む・利用する理由
 ミネラルウォーターは「おいしいから」(56.6%)など“味”が主な理由
  ―― 「浄水器」や「スーパーの水」には“安全性”を求める
  ―― ミネラルウォーターは、健康や美容に関する理由が増加

(6)ミネラルウォーターを飲むのはどのような時か
 「風呂上り」(39.9%)、「仕事中」(32.9%)、「朝起き抜け」(28.5%)
 ―― より日常的に飲むシーンが増加

(7)「硬水」と「軟水」の認知
 約8割(82.0%)の人が「硬水」と「軟水」の区別を認知

ミネラルウォーター市場は、近年著しく規模が拡大しており、今や日常生活には欠かせないものとなってきています。
このような市場動向の中で当社では、ミネラルウォーターがどのように飲用されているのか、飲用頻度、飲用機会や購入実態などを明らかにすることを目的に、1991年より毎年ミネラルウォーター市場動向調査を実施しています。なお、昨年度より調査対象を「家庭でミネラルウォーターを飲む人」に限定することをやめ、より一般的な消費者を対象に、ミネラルウォーターを始め、飲み水全般に対する意識と利用実態を聞いています。

《ミネラルウォーター市場動向調査》
1.調査対象
首都30km圏内に居住する20〜59歳の男女個人で、昨年の6月以降に以下の5種類のいずれかを飲み水として利用した人を対象としました。
a)ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)
b)宅配サービスのミネラルウォーター
c)スーパー店頭等で、セルフサービスで詰める水
d)自宅の浄水器(水道直結式のアルカリイオン整水器、浄水器の水)の水
e)レストラン・カフェ・バーなどで注文する有料の水

2.調査対象の抽出方法
調査地点を無作為に抽出し、地点内に居住する男女を対象にスクリーニング調査を実施し、対象条件に該当する人に調査を依頼しました。

3.調査方法
調査票を用いた直接面接法によりました。

4.調査期間
2005年6月18日〜6月27日

5.標本構成
500人(男女各250名)

調査概要は以下の通りです。

(1)1日に飲む水や飲み物の量

1日に飲む水の量は「400〜600ml」が39.2%、平均は「515ml」

〜 「1,000ml以上」飲むという人も8人に1人(13.0%) 〜

1日に飲む「飲み水(茶系飲料やスポーツドリンクなどを除く)」の量を聞きました。最も回答数が多いのは「400〜600ml」(39.2%)ですが、「1,000ml以上」という人も8人に1人(13.0%)に達しています。なお全体の平均は「515ml」となりました。

また水以外でよく飲む飲み物を聞くと、「コーヒー」(68.4%)、「緑茶」 (61.6%)、「ビール」(51.0%)がトップ3で、以下「ウーロン茶・中国茶」(46.0%)、「麦茶」(40.6%)などが続いています。
また、こうした飲み水を含む飲み物をどれくらい飲むかを聞くと、平均値は「1,309ml」で、一日に摂取する水分のうち、約4割(39.4%)が水であることがわかりました。

(図8)1日に飲む「飲み水」の量

(図8)1日に飲む「飲み水」の量

(2)水を飲むことは健康や美容によいと思うか

約9割(88.2%)の人が、水を飲むことが健康に「よい」
8割弱(77.0%)の人が、水を飲むことは美容に「よい」

〜 健康に「よい」と思っている人ほど多く水を飲んでいる 〜

水を飲むことは健康によいと思うかを聞くと、「とてもよいと思う」(43.4%)、「どちらかといえばよいと思う」(44.8%)を合わせ、約9割(88.2%)の人が「よい」と思っていることがわかりました。
また水を飲むことは美容によいと思うかを聞くと、「とてもよいと思う」(28.4%)、「どちらかといえばよいと思う」(48.6%)を合わせ、8割弱(77.0%)の人が「よい」と思っていることがわかりました。(図9)
なお、健康への意識別に一日の飲み水の量を見ると、水を飲むことは健康に「とてもよいと思う」人の平均値は「613ml」、「どちらかといえばよいと思う」人は「458ml」、その他の回答をした人の平均は「375ml」でした。やはり水を飲むことが健康によいと思っている人ほど、1日に飲む水の量が多いことがわかります。(図10)

(図9)水を飲むことは健康や美容によいと思うか

(図9)水を飲むことは健康や美容によいと思うか

(図10)健康への意識別平均飲用量

(図10)健康への意識別平均飲用量

(3)この1年間に利用した飲み水

「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」の
利用率は約9割(86.2%)、
「自宅の浄水器の水」は6割弱(58.6%)

ミネラルウォーターをはじめとした有料の水の利用状況を調べるため、「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」「宅配サービスのミネラルウォーター」「スーパー店頭等で、セルフサービスで詰める水」「自宅の浄水器の水」「レストラン・カフェ・バーなどで注文する有料の水」の5種類の水それぞれについて、この1年間に飲んだか、あるいは利用したかどうかを聞きました。

その結果、「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」は、約9割(86.2%)が、「自宅の浄水器の水」は6割弱(58.6%)の人が「飲んだ・利用した」という結果になりました。
また、それぞれ、「宅配サービスのミネラルウォーター」(3.8%→6.8%)、「飲んだ、利用した」とする人の割合が「レストラン・カフェ・バー等で注文する有料の水」は低いものの、昨年と比較すると(5.4%→8.6%)といずれも大きく上昇しています。
店頭で購入するミネラルウォーターや浄水器の水に限らず、さまざまなタイプの飲み水を、TPOに応じて積極的に生活に取り入れる傾向が強くなっているようです。

(図11)この1年間に飲んだ・利用した水

(図11)この1年間に飲んだ・利用した水

(4)飲み水の使い分けの状況

「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」は
【そのまま飲む水】としての利用が圧倒的、
「浄水器の水」は【飲み物用】【料理用】への利用も多い

飲み水の使い分けの状況を調べるため、用途別に「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」と「浄水器の水」の利用人数を見てみました。用途は、【そのまま飲む水】、「水割り用の水」「水出し麦茶などの水」「濃縮飲料を薄める水」「日本茶・コーヒー・紅茶に使う水」などの【飲み物用の水】、「ごはんを炊く水」「味噌汁を作る水」「その他料理の水」などの【料理用の水】の3用途にまとめました。

「ミネラルウォーター」は、全体の8割強(84.8%)が【そのまま飲む水】として利用しています。
一方、「浄水器の水」は【そのまま飲む】は半数程度(49.4%)、【飲み物用の水】として使う人が46.2%、【料理用の水】として使う人が37.0%と、ミネラルウォーターは飲み水中心、浄水器の水は飲み物や料理の水としても利用しており、明確に使い分けがされていることがわかります。

(図12)飲み水の用途(複数回答)

(図12)飲み水の用途(複数回答)

(5)飲み水を飲む・利用する理由

ミネラルウォーターは「おいしいから」「飲みやすいから」の
“味”が理由の中心
「浄水器」や「スーパーの水」には“安全性”を求める

〜 ミネラルウォーターは、健康や美容に関する理由が増加 〜

それぞれの飲み水の利用者に、その水を飲む・利用する理由を聞きました。
その結果、まず「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」を飲む・利用する理由では、「おいしいから」(56.6%)が第1位で、第3位にも「飲みやすいから」(45.2%)が入り、“味”が重視されていることがうかがえます。
一方、「浄水器の水」「スーパーの水」ではいずれも「水道水が不安だから」(81.6%/48.8%)が第1位となっており、“味”よりは“安全性”が重視されていることがわかります。またこの2種類では「手頃な価格だから」をあげる人が多く(ミネラルウォーターでは6位)、コストによって水を使い分けている様子がうかがえます。
なお、「宅配のミネラルウォーター」では「運搬が楽」(61.8%)が最も多く、“宅配”という特性が強調されています。

(図13)飲み水を飲む・利用する理由の各飲み水の上位項目(複数回答)

(図13)飲み水を飲む・利用する理由の各飲み水の上位項目(複数回答)

また、「ミネラルウォーター」の飲用理由を昨年と比較すると、「健康にいいから」(17.4%→23.9%)、「ミネラルが多いから」(15.7%→22.5%)、「カロリーゼロだから」(9.1%→14.6%)、「美容にいいから」(4.9%→9.5%)と、健康・美容に関する理由を挙げる人の増加が目立ちました。ミネラルウォーターを飲むことに積極的に価値を見出している人が増えているといえそうです。

(6)ミネラルウォーターを飲むのはどのような時か

飲用シーンのトップは「風呂上り」(39.9%)。
以下、「仕事中」(32.9%)、「朝起き抜け」(28.5%)など、
より日常的に飲むシーンが増加

「ミネラルウォーター(店頭・自販機で購入するもの)」を飲むのはどのような時かを昨年と比較しました。その結果、最も多いのは「風呂上り」(39.9%)と変化はありませんでしたが、「仕事中」(22.7%→32.9%)、「朝起き抜け」(20.3%→28.5%)、「昼食時」(16.8%→26.5%)、「就寝前」(7.9%→17.2%)といった家庭や職場などの“日常的シーン”の伸びが目立ちました。ミネラルウォーターは、もはや特別な飲み物ではなく、身近で日常的な存在になってきているのかも知れません。

なお、利用銘柄ごとにみてみると、国産ミネラルウォーターは「風呂上り」「朝起き抜け」などの<家庭内>での利用が、輸入ミネラルウォーターは「仕事中」「レジャーの時」などの<外>での利用が主となっていて、使い分けが進んでいることがわかります。

(図14)ミネラルウォーターを飲むときはどのような時か(複数回答)

(図14)ミネラルウォーターを飲むときはどのような時か(複数回答)

(7)「硬水」と「軟水」の認知度

8割強(82.0%)の人が「硬水」と「軟水」の区別を認知

水は、その含有成分によって、「硬水」と「軟水」に分けられますが、この区別を知っているかどうかをみると、「知っている」という人が8割強(82.0%)と多数を占め、昨年の調査(76.0%)と比べても、認知度が高まっています。

(図15)硬水・軟水の認知度

(図15)硬水・軟水の認知度

<参考>
「硬水」「軟水」について

ミネラルウォーターを含む水には、水のなかに溶け込んでいるミネラルの量や種類によって「硬水(こうすい)」と「軟水(なんすい)」に分類することができます。硬水か軟水かを分類する基準となる「硬度」とは、水1リットルに含まれるミネラル(カルシウムとマグネシウム)の合計量を数値化したもので、

硬度=(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム×4)

という式で計算されます。
硬度を分類する基準にはいろいろありますが、だいたい硬度100以下が軟水、300以上が硬水、その間の100〜300は中硬水というのが目安になります。
一般的に、軟水のほうが「飲みやすい」と感じることが多いと言われており、日本のミネラルウォーターは軟水が多い傾向にあります。一方、硬水はミネラルの味わいがあるとされ、ヨーロッパなど海外のミネラルウォーターは硬水であることが多いようです。



以上

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