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ニュースリリース

No.8448    (2003. 5. 23)

「ポスター芸術の巨匠たち
― ロートレックからウォーホルへ ―」を開催

ムーラン・ルージュ アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
ムーラン・ルージュ アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1891年 リトグラフ

 サントリー美術館では、2003年6月20日(金)から7月27日(日)まで「ポスター芸術の巨匠たち ― ロートレックからウォーホルへ ― 」を開催いたします。本展では、19世紀末から20世紀末までの100年間、時代と共に一つの分野を切り拓いてきたポスター芸術の歴史を、50点の名品でたどります。

 19世紀後半、近代という新しい時代を迎えたヨーロッパでは、都市が急成長を遂げ、人々の生活にも大きな変化が訪れました。その中で、単なる情報伝達手段のレベルを超え、造形的に優れた一つの芸術として発展したメディア ― それがポスターです。かつての印刷による広告物は文字が中心になっていましたが、リトグラフ(石版画)をはじめとする印刷技術の発達に伴って、描かれたイメージを容易に複製することが可能となり、視覚的なアピール力を持ったポスターが次々と制作されるようになりました。さらに、当時の絵画制作における造形的な試みの影響、ジャポニスムの興隆などと相俟って、ポスターは商業芸術という一つの芸術としての地位を確立したのです。

 ミュシャ、トゥールーズ=ロートレック、シェレなど、著名な作り手たちによって彩られたポスター文化は、20世紀に入って、新たな展開を迎えます。様式的にはアール・ヌーボーからアール・デコ、さらにフォーヴィスム、キュビスム、シュールレアリスムへと、新たな造形表現の隆盛と歩調を合わせるようにして発展してゆきます。それはつまり、当時の芸術家たちが、絵画と同様に、一つの表現手段として、ポスターというメディアを捉えていたことを意味しているでしょう。20世紀前半のポスターには、カンディンスキー、エルンスト、マリー・ローランサンといった著名な人々の名を見出すことができます。

 20世紀後半は、戦争を挟んで、世界が大きく変わった時代です。それとともに、ポスター文化にも変化が訪れました。印刷技術は大きく進展し、また、コマーシャルをはじめとする新たなメディアとの関わりも生まれます。そして何よりも、世界の多様化を映し出す鏡のように、ポスター文化そのものが多様化したのです。世界経済の一大中心となったアメリカで多くの作り手が輩出され、また、ウォーホルやホックニーと言った、ポスターそのものを重要な表現手段とするアーティストたちが登場したこともその一つの表れと言えるでしょう。
 本展では、新たな芸術として時代を切り拓いてきたポスターと言うメディアの歴史を、欧米の著名なアーティストによる贅沢な名品とともに辿ります。本展を通して、19世紀末から20世紀末へとさまざまなかたちで花開いたポスター芸術の魅力をご堪能いただければ幸いです。

[主な出品作品]

 ・ジャヌ・アヴリル アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1893年 リトグラフ
 ・歌劇「ジスモンダ」/サラ・ベルナール主演 アルフォンス・ミュシャ 1984年 リトグラフ
 ・バレエ「オペラの舞台裏」 ジュール・シェレ 1891年 リトグラフ
 ・ベカン(食前酒) エドゥール・ヴュイヤール 1895年 リトグラフ
 ・『イエロー・ブック』誌 オーブリー・ビアズリー 1895年 リトグラフ
 ・第1回ファーランクス展 ヴァシリィ・カンディンスキー 1901年 リトグラフ
 ・パリの夜会 マリー・ローランサン 1924年 リトグラフ
 ・スペインを救え ホアン・ミロ 1937年 リトグラフ
 ・パリ・オペラ(ロミオとジュリエット) マルク・シャガール 1964年 リトグラフ
 ・ノルマンディー/フランス国有鉄道 サルヴァドール・ダリ 1970年 オフセット
 ・シャネル アンディ・ウォーホル 1997年 セリグラフ
 ・ニューヨーク映画祭/リンカーン・センター ロイ・リキテンスタイン 1966年 セリグラフ
 ・フォトコラージュ展 デイヴィッド・ホックニー 1986年 オフセット
   (作品は全てサントリーミュージアム[天保山]蔵)

【添付写真説明】
  ムーラン・ルージュ アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック    1891年    リトグラフ

― 記 ―

◇展観名称 「ポスター芸術の巨匠たち ― ロートレックからウォーホルへ ― 」
◇会   場 サントリー美術館 〔東京サントリービル11階〕
〒107−8430 東京都港区元赤坂1−2−3
TEL:03−3470−1073  FAX:03−3470−9186
営団地下鉄 銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 地下道B出口正面
◇会   期 2003年6月20日(金)〜7月27日(日)
◇休 館 日 毎週月曜日[但し7月21日は開館、翌火曜日(7月22日)は休館]
◇開館時間 午前10時〜午後5時
(毎週金曜日のみ午後7時まで、入館は閉館30分前まで)
◇入 館 料 一般800円、高校・大学生600円、小・中学生400円
(10名以上の団体は各100円割引き)
◇主   催 サントリー美術館
◇企画協力 サントリーミュージアム[天保山]

※講演会、ギャラリートークの開催につきましては、下記宛先まで直接お問い合わせいた だきますようお願い申し上げます。

*本件に関するお問い合わせ及び写真資料の請求は下記までお願いいたします。
サントリー美術館・酒巻智子[広報担当]/ 三戸信惠[本展覧会担当学芸員]
  〒107−8430 東京都港区元赤坂1−2−3 東京サントリービル11F
              TEL 03−3470−1073・4

**  サントリー美術館ホームページ  http://www.suntory.co.jp/sma/  **

以   上

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