(2000. 5. 17)
第22回 サントリー地域文化賞受賞者 活動の概要
| 神奈川県 『ヨコハマ映画祭』 |
| ◎受賞理由 |
日本映画の応援団をめざし、スポンサーに一切頼らない手作りの映画祭を、日本映画 ゆかりの地・横浜で20年にわたり毎年開催。映画ファンによる映画祭の草分け的存
在であり、都市型の地域文化活動として高く評価された。
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| ◎活動概要 |
横浜市は、かつて撮影所がおかれ、多くの映画人を輩出した日本映画にゆかりの深い
まちであった。しかし近年、横浜では公開されない日本映画が増えてきたことや、映 画館がどんどん無くなっていく現実に危機感を覚えた横浜在住の若い日本映画ファン
が、地元で自分達の見たい映画を上映し、日本映画を元気づけたいという思いを込め て、1980年2月、第1回ヨコハマ映画祭を開催した。
この映画祭は、年に200本以上日本映画を見る会社員や若手映画評論家などが選考 委員となり、前年公開された日本映画からベストテン作品と、監督賞、主演・助演男
優賞・女優賞、新人賞、脚本賞などを選出する。映画祭当日は、ベストテンの中から 数作品を上映し、その合間に監督賞など個人賞の表彰式を行う。この企画・運営には、
日本映画が大好きな学生や会社員、フリーターなど約30名が実行委員として積極的 に携わっている。
スポンサーをつけないことから財政的には常に厳しい状態におかれており、会場探し などにも苦労を重ねてきたが、今年20周年を迎え、今や横浜の文化的風物詩として
定着している。
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| ◎これまでの受賞歴 |
1993年 ヨコハマ遊大賞
1998年 横浜文化賞奨励賞
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| ◎代表および連絡先 |
代 表 鈴
村 たけし(すずむら たけし)氏 51才 会社員
連絡先:鈴村たけし代表
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| ◎神奈川県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者 |
1990年 東横沿線を語る会 (代表:岩田忠利氏)
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| 静岡県 『財団法人浜松交響楽団』 |
| ◎受賞理由 |
発足当初より楽器のまち・浜松市の音楽文化向上を目指し、多彩な音楽活動を繰り広 げている今日のまちづくりに、牽引車的役割を果たしてきた。演奏者は演奏に徹し、
地元経済人が運営面を担うという点が大きな特色である。
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| ◎活動概要 |
1976年、浜松市で日本青年会議所(以下JC)全国大会が開催された。その際浜
松JCは、「楽器のまちにオーケストラがない」という発想から、記念事業として交 響楽団を結成することになった。約100名の団員は一般の市民から公募によって選
ばれ、現音楽監督の白柳昇二氏が最初から指導にあたってきた。
設立当時かかげた“楽器のまちを音楽のまちに”は、先見性あるスローガンとして、 その後の浜松市の「音楽のまちづくり」に方向性を与えた。こうした経緯から浜松交
響楽団の運営は、浜松JCのOBおよび現役メンバーが担っており、それが地域との 一体性を高めている。特に当地JCの地域貢献の理念や経営感覚に支えられ、単なる
演奏活動にとどまらず、行政に対する提言や財政基盤確立の努力などアマチュアオー ケストラの活動としてユニークなものがある。
活動は年2回の定期演奏会を柱に、音楽層の底辺拡大を目的にオーケストラ教室、市 内小中学校への巡回コンサートを行っており、アマチュアオーケストラとしてのレベ
ルも全国屈指の水準にある。合唱団の発足、91年からの市民オペラへの参加、さら にウィーンや上海との国際交流など、活動領域は大きく広がりつつあり、音楽文化都
市浜松の中核的存在となっている。
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| ◎これまでの受賞歴 |
1986年 静岡県文化奨励賞
1986年 浜松ユネスコ協会谷口賞
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| ◎代表および連絡先 |
理事長 丹
羽 稔 夫(にわ としお)氏 63才 会社経営
連絡先:浜松交響楽団
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| ◎静岡県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者 |
1980年 劇団「炎」(代表:小川治康氏)
1986年 浜松まつり凧揚げ保存会(会長:鈴木正一氏)
1994年 青嶋昭男氏・青嶋節子氏(個人)
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| 島根県 『波佐文化協会』 |
| ◎受賞理由 |
生涯学習を核に、地域と時代のニーズに適合した実験的で多彩なコミュニティ活動を 長年にわたり継続。中でも、波佐出身のチベット探検の先駆者、能海寛に関する調査・
研究と顕彰活動が着実に成果を上げている点が評価された。
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| ◎活動概要 |
1972年、金城町の南端、広島との県境に位置する波佐地区で、生涯学習による町
おこしを掲げ、3人の有志が波佐文化協会を設立。夜間の成人学級を民間の手で運営 し、10年間で延べ1500人以上が陶芸や郷土史、園芸、書道などの講座に参加し
た。
1982年から、町の歴史や身近な情報を掲載したコミュニケーション誌『なわて』 を季刊で発行し、波佐地区全戸に配布。これと平行して、1986年からは「波佐寺
小屋セミナー」「なわて塾」を開講し、実践的な学習会を通じ、地域リーダーの育成 を計った。
その他にも、文化講演会の開催や郷土史の研究、金城町出身の能海寛と日本近代演劇 のパイオニア、島村抱月の顕彰活動などを続けてきた。1995年には、能海寛の事
績を研究するために「能海寛研究会」を設立。町内や周辺地域の住民から、学者・研 究者も参加する全国的な組織に発展。2ヶ月に1回、会員同士の研鑚の場として研究
会を開催し、幅広い学問領域を網羅した「能海学」の構築に取り組んでいる。能海寛 の遺品を保存・展示するとともに、国際的・学際的な能海学の拠点となる「能海寛記
念館」の設立を目指している。
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| ◎これまでの受賞歴 |
1999年 島根県ふるさとづくり賞
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| ◎代表および連絡先 |
会 長 隅
田 正 三(すみた しょうぞう)氏 58才 郵便局長
連絡先:隅田正三会長
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| ◎島根県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者 |
1988年 隠岐古典相撲大巾会 (理事長:永海 治氏)
1991年 鉄の歴史村づくり(代表:植木 浩氏)
1997年 劇団「あしぶえ」(代表:園山土筆氏)
1999年 出雲歌舞伎「むらくも座」(座長:渡部良治氏)
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| 愛媛県 『高畠華宵大正ロマン館』 |
| ◎受賞理由 |
大衆雑誌の挿絵画家として大正から昭和初期に活躍した宇和島出身の画家高畠華宵の 作品を中心とする美術館活動。華宵とその活躍した時代を多面的に研究・調査し、そ
の成果を独自の企画展により広く紹介して来た努力が高く評価された。
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| ◎活動概要 |
高畠華宵の兄の孫高畠重章、澄江夫妻が、華宵の実家に残された作品、遺品を整理し、
私費を投じ、1990年「高畠華宵大正ロマン館」を建設、澄江氏が館長に就任。
爾来10年間、館長を中心に4人の学芸員が華宵とその時代を研究し、年4回、館蔵 品を中心としたテーマ展、年2回、他館の作品も加えた特別展開催をベースに、県内
外での展観を実施してきた。これらはすべて同館の自主企画である。
1992年、支援組織「華宵会」が地元のマスコミ、企業、学者、研究者等により結 成され、会報誌『大正ロマン』を年二回発行している。
同館は設立以来、華宵の作品、遺品、関連資料の研究と資料収集に努めており、たと えば1993年には、華宵の活動拠点であった講談社と偕成社に調査を依頼した結果、
両社の所蔵庫から華宵の原画が多数発見された。いずれも希少かつ貴重な作品であり、 同館に寄贈された。これ以外にも全国・地元の華宵ファンからさまざまな作品・資料
の寄贈寄託を受けている。設立当初は、所蔵品は1200余点であったが、2000 年4月には作品4300点、華宵の遺品500点、資料3200点を数えるにいたっ
ている。
同館は今後さらに研究活動に励み、豊かなロマンあふれる企画展を開催し、より広く 華宵を紹介していきたいと願っている。
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| ◎これまでの受賞歴 |
な し
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| ◎代表および連絡先 |
館 長 高
畠 澄 江(たかばたけ すみえ)氏 64才
連絡先:高畠華宵大正ロマン館
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| ◎愛媛県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者 |
1992年 内子 歴史と文化の里づくり(代表:河内紘一氏)
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| 高知県 『土佐絵金歌舞伎伝承会』 |
| ◎受賞理由 |
赤岡町に保存されてきた絵金の芝居絵屏風の演目を、自ら演じてみようという発想が ユニークである。またその実現のために町を挙げて努力し、新たなコミュニティ創造
と活性化に貢献している点が評価された。
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| ◎活動概要 |
例年夏祭りの宵、赤岡町が保存する絵金の芝居絵屏風を展示する「絵金まつり」が開
催される。屏風に描かれた演目を、演じてみたいという横矢登志さん等の発想から、 1993年に「土佐絵金歌舞伎伝承会」がスタートした。(絵金は江戸末期土佐生ま
れ、幼名金蔵。狩野派の画風を学び、家老のお抱え絵師として活躍。事情あって追放 の身となり、上方で芝居の書割、看板絵描き、時に端役をつとめ、放浪の後、当時交
易拠点として栄えた赤岡に住みつき芝居絵に開眼した)
杉村信夫会長や横矢佐代事務局長(発案者登志さんの孫嫁)が中心となり、町の有志、 若者に呼びかけメンバーを集めたものの全員未体験。演目のテープを購入し研究する
一方、高知市内から娘歌舞伎経験者、義太夫の師匠を招き指導を受け、深更に及ぶ練 習の末、公演にこぎつける。農協の集荷場に畳、用材を持ち込み、舞台・客席を設営
し上演。書割、大道具は畳屋さん等の手作り。舞台で演じるのは子役を除き、全て男 性で、11演目をマスター。1999年秋には、フランスのリヨンで開催されたジャ
パンウィークに参加、満場の喝采に自信を深める。
将来は、子どもだけで演ずる「子ども歌舞伎」も実現したいと夢を膨らませている。
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| ◎これまでの受賞歴 |
な し
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| ◎代表および連絡先 |
会 長 杉
村 信 夫(すぎむら のぶお)氏 51才 会社経営
連絡先:横矢佐代事務局長
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| ◎高知県内のこれまでのサントリー地域文化賞受賞者 |
1979年 梼原史談会(会長:二宮 清氏)
1990年 トンボと自然を考える会(会長:谷崎 等氏)
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以 上
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