お花にとっても夏の暑さは大敵。少しでも快適に過ごせるように今から環境を整えてあげましょう!
園芸の世界では「水やり3年」とよく言われます。それほど水やりには注意が必要ということです。
特にこの時期、水枯れの心配をする一方で水のやりすぎにも要注意です。一般的に暑さ寒さが厳しい時に水をやりすぎると根腐れの原因になります。植物にもよりますが、夏場の日中に水やりを行うと、土中で水温が上がり、お湯のようになってしまいます。根が傷むのもうなずけます。
水やりの時間は朝方が基準。水上がりの激しい時は夕方の涼しい時間にもあげるとよいでしょう。また、昼間にシュンとしている植物を発見しても、その場で水をあげることは避けましょう。
数日留守をするときには、水を張ったトレーやバットに鉢を置き、 出来れば浴室など涼しい室内に取込んだり、鉢ごと木陰に埋めたりすると有効です。
花がらの変化の経緯
花を結実させるとそちらに養分が取られるために、全体の花つきが悪くなります。
実がつかないうちに、しぼんだ花をがくの部分といっしょに摘み取りましょう。
花がらのみを摘み取ってもがくの付け根部分で結実します。きちんとがくごと取り除きましょう。
また、花がらを指で摘み取ると、ささくれだってカビが生えたりする原因となります。かならず園芸用のハサミで切り取ってください。
集合住宅のベランダは、通気性(逆に風の強さ)、日当たり、温度、置き場所といった具合に、園芸を楽しむスペースとしてはかなり過酷な条件を伴います。
特に日中の温度が50℃近くまで上がる夏場などの場合は、せめてコンクリートに木製のスノコを敷き詰めたり、鉢の下にレンガを置いて直接触れさせないなどの工夫が必要です。
また、強い西日を遮るために、葦簾(よしず)で半日くらい陰を作ってあげるのも良いかもしれません。
ベランダの鉢花が暑さでちょっとへたっている時には、日陰に避難させてやり、葉水(霧吹きなど葉をぬらす) をやると効果的です。
いずれにしても、夏は植物にとってもガーデナーにとっても大変な時期ですね。
きちんとお手入れしてあげれば、まだまだ秋までお花を楽しめます。
お花とともに暑い夏を乗り切りましょう!