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水の地元 文・井上英樹

プロフィール

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いのうえひでき

MONKEYWORKS別ウインドウ
1972年兵庫県尼崎生まれ。ライター、地元研究家。『ソトコト』『翼の王国』『日本流通産業新聞』などで紀行文、人物ルポを中心に執筆。
学生の頃からアジア、欧州、アフリカを旅し、その地に住む人の「普通の暮らし」に興味を持つ。大学在学中、黒田征太郎氏のルポルタージュを書いたことがきっかけで、「訪ねて、尋ねて、書く」ことをはじめる。
現在、写真家のMOTOKOと共に滋賀の農家を訪ね歩いて記録するプロジェクト「田園ドリーム」で写真展やトークショーを展開中。
著書に著名人が子どもの頃に抱いていた夢を聞いた『ぼくのしょうらいのゆめ』(文春文庫)がある。

ツイッター
http://twitter.com/gogomonkeyw別ウインドウ
 
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1田園ドリームのこと

7―1
僕はこの2、3年ほど
滋賀県の若い農家たちから話を聞いている。
彼らと出会うまで、
僕の知る「農業」や「農家」のイメージは少し暗く、
やがて失われていく産業のイメージだった。
新聞や週刊誌で読む農家の姿は、
おおむね高齢者で跡取りがおらず、
毎年のように農業政策に振り回されている……。
おおむね、そんな印象だった。
若い農家の元を訪れた時、
もろくもそのイメージは崩れ去った。
都会にいる若い世代と同じように、
彼らは同時代のカルチャーの中に身を置いていた。
ブログやツイッターで情報を発信・受信し
日本中とつながり、アウトドアウェアを着こなし、
サングラスをかけ、mp3プレーヤーで音楽を聴きながら
農作業をしている姿を見ると、
これまで「知って」いた農家のイメージは
いったいどこから来ていたんだろうかと戸惑った。

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あぜ道に咲く
シロツメグサの花。

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