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森のたのしみ ある日の「天然水の森」

10年先、100年先を見つめて、10年。

水と生命(いのち)の未来を守る。
「水と生きる」サントリーにとって欠かすことのできない
「天然水の森」は、活動開始から、今年で、まる10年目を迎えます。
その間に、森と水、自然環境に対する社会の関心は、
ますます高まってきました。と同時に、私たちの活動も、
より広範囲に、深化したものになろうとしています。
1年ごとに、活動や研究の密度が、どんどん高まってきている感じです。

活動開始から10年目の、「天然水の森」のホームページのリニューアル。
これからも、さまざまなことをお伝えしていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。


第14回日本水大賞<経済産業大臣賞>受賞!

「日本水大賞」は、安全な水、きれいな水、
おいしい水にあふれる21世紀の日本と地球を目指して、
水循環系の健全化に寄与する目的で創設された
表彰制度です。秋篠宮文仁殿下を名誉総裁、
毛利衛日本科学未来館館長を委員長とする
日本水大賞委員会が、企画・運営・審査を行っています。
今年、第14回を迎える同賞で、サントリーは、
<経済産業大臣賞>を受賞しました。
“水を育む森づくり”を推進する「天然水の森」の
水源涵養活動、水をさまざまな角度から見つめる
「水科学研究所」の活動、1973年から続けてきた愛鳥活動、
そして、水の大切さを未来に伝える
環境教育「水育」の活動を評価していただいた結果です。

「水と生きる」というコーポレートメッセージを
掲げるサントリーにとって、水を大切にする企業姿勢・
企業活動に対して評価をいただいたことは
大きな喜びです。ありがとうございました。これからも、
水、環境を見つめる私たちの活動に、どうかご注目ください。


地球環境大賞受賞!!<第21回地球環境大賞>

清らかで豊かな地下水の持続可能性を
保つために、全国15カ所・総面積約7500haの
森林で展開する「天然水の森」。そして、
ペットボトルからペットボトルへ、再生PET樹脂の
100%利用を実現した「リペットボトル」。
2つの事業活動が高く評価され、サントリーは
このたび『第21回地球環境大賞』において、
<地球環境大賞>を受賞しました。

同大賞は、“産業の発展と地球環境との共生”を
理念とし、地球温暖化の防止や環境保全活動などに
精力的に取り組む企業等を顕彰する制度として、
「地球サミット」の開催年である1992年に創設されました。
それから20年。地球環境の保全、持続可能な循環型社会の
実現は、ますます重要なテーマになってきています。
同大賞の受賞をさらなる励みとして、これからも
<環境>を視点にした企業活動を、積極的に
推進していきたいと考えます。ありがとうございました。


地球環境大賞
主催:フジサンケイグループ
特別協力:公益財団法人世界保護基金ジャパン
(WWFジャパン・名誉総裁秋篠宮文仁殿下)
後援:経済産業省 環境省 文部科学省
国土交通省 一般社団法人日本経済団体連合会

ブナの森工場は、雪の森工場。

西日本最大のブナの森が広がる奥大山にあるから、
「サントリー天然水・奥大山ブナの森工場」。
分かりやすいですね。ところで、この工場。西日本で
もっとも雪深い場所の一つにある、という意味では、
“雪の森工場”でもあります。数時間、雪が降り続くと、
ほら、ロゴマークもちょっと違ったデザインに。
ロゴマークを勝手に変えるなんて、普通は許されないこと
なのですが、そこは雪と風の仕業。怒るわけにもいきませんし、
なかなか絶妙なセンスに思えてきたりもします。


積算すれば、冬の間、数メートル降り積もる奥大山の雪を、
ブナの森工場では有効に利用しています。


工場周辺に積もった雪を、冬場のうちに雪室に貯蔵。
必要な時に、約7℃の冷水を作っています。この冷水を、
夏の冷房や生産設備での冷却に用いることで、工場で使う電力等の削減、
CO2排出量の削減を図っているというワケです。
そうした環境に配慮するさまざまな試みについては、ホームページ
<環境活動>でもご紹介しています。ぜひ、お訪ねください。


さようなら 王様のブナ ありがとう

昨冬 確かに そこにそびえていた姿を
今冬 仰ぎ見ることは できませんでしたね
250年ほどになるのでしょうか
雪深い奥大山の森で 永々と生きてきた証しを
全身にまとった その圧倒的な威容に 
もう 会えないと思うと 寂しくはあります
けれど 何も悲しむことは ないのですよね


あなたが倒れて できた 大きな大きな空間
それは あなたが倒れることで
次の世代のために用意した 大きな大きな可能性


寝ころがってみると ぽっかりと 広い広い空です
ここから降り注ぐ たっぷりの陽光が 次の生命を育んでいくのですね
数百年後 この場所を訪れる人は きっと あなたと同じように
立派なブナの樹に出会っているのだろうな そんな想像などしてみながら
倒れては また 生まれる 壮大な森の営みの 劇的な
瞬間に立ち会えたことに 感謝したい思いで 今はいっぱいです


撮らなかった花のこと

サントリー「天然水の森」を訪れるたびに、いろいろな
花に出会います。そのたびに撮ってきた写真を整理しながら、
たびたび感じるのは、後悔。もっと、こう撮っておけば
良かったのに、という想いです。実際に目にした花は、
写真の中の花より、はるかに美しいことばかりですから。
けれども、後になって悔いると言えば、何と言っても、
撮らなかった花のことです。例えば、キスミレ。

「さっき、キスミレ(黄菫)が咲いていたけど、
撮ってくれました?」

今でも忘れられないその言葉を聞いたのは、
2009年5月、「天然水の森 阿蘇」の峠の道。
言葉の主は、「天然水の森」の活動を先導する、
サントリーの“山○さん”です。あの時、どうして、
来た道を引き返して、キスミレを撮らなかったのか。
一期一会の機会を逃した、三年越しの後悔を、
次の5月にこそは、晴らしたいと思います。

という内容で、“撮らなかった花”の写真は添えようも
ないのですが、文字だけでは寂しくもありますから、
話にご登場いただいた、山○さんをご紹介しておきましょう。


撮影場所は、サントリー白州工場の敷地内にある
“バードサンクチュアリ”と名付けられた森の中。
サントリーが40年近くにわたって続けている「愛鳥活動」の
ビデオ撮影でのひとコマです。ちなみに、山○さんは、
そのビデオの中に、素晴らしいコメントを残されています。
「愛鳥活動」のホームページも、ぜひご覧ください。

環境大臣賞受賞!!<第2回いきものにぎわい企業活動コンテスト 国際森林年特別部門>

“水を育む豊かな森づくり”を目指して、
全国13都府県で展開するサントリー「天然水の森」の活動が、
<第2回いきものにぎわい企業活動コンテスト
国際森林年特別部門>で、環境大臣賞を受賞しました。

同コンテストは、2010年「国際生物多様性条約
第10回締結国会議(COP10)」が、愛知県名古屋市で
開催されたのを機に創設された表彰制度です。


特に、国連が定める国際森林年である2011年は、
森林の再生・活用など、森づくりに関する特色ある活動を
顕彰する「国際森林年特別部門」が設けられ、
「天然水の森」は、<様々な研究と一体となった整備活動>と
<生物多様性の再生>、さらには<森と水の学校><水育>
<愛鳥活動>など、多様な活動が一つの大きな輪で
つながっていることが高く評価され、環境大臣賞をいただきました。


●上の写真は、細野環境大臣から表彰状を受け取る、
サントリーホールディングス(株)執行役員
エコ戦略本部長 上田光能。

これを励みに、自然やいきものとの共生を
目指す活動を、より実りあるものにしていきたいと思います。
ありがとうございました。

花に会う4

サントリー「天然水の森 丹沢」を訪れた時に出会った花を、
3つご紹介します。リンドウと、その仲間たちです。
いずれも、かつては、野山でふつうに見られた花です。
でも今回、出会えたのは植生保護柵の中。ほんの
少し前まで当たり前だったことが、今はそうでないことを、
花が、改めて教えてくれた思いがしました。

●リンドウ(竜胆)
秋を迎える頃には、街の花屋さんの軒先に
鉢植えが並べられ、美しい姿を間近にできます。とはいえ、
野で見かけると、愛さしさもひとしおです。


●ツルリンドウ(蔓竜胆)
リンドウのすぐ脇では、ツルリンドウが、
早くも愛らしい実を結んでいました。


●センブリ(千振)
こちらも、リンドウのすぐ側で見かけました。
薬草として有名ですが、昨今、すっかり数が減っている
のだとか。今回の取材で森をご案内いただいた
神奈川県自然環境保全センターの方も、この花が
森に帰ってきたことを、喜んでいらっしゃいました。


増えすぎた鹿。増えすぎた花。



それは、ハッとする光景でした。見渡す限り
同じ花の園。咲いていたのは、雁草(カリガネソウ)です。
もしもこれが、植物園や公園のお花畑なのであれば、
その美しさにハッとできたかもしれません。けれども、
サントリー「天然水の森 赤城」の森の中では、
それはやはり、ハッとするほど、異様な眺めでした。

でもどうして、こんな光景が森の中にできたのでしょう?
理由は、増えすぎた鹿にあります。鹿は、独特のニオイがある
雁草を食べようとしません。ですから、鹿が好む植物が
食べつくされて姿を消した後に、鹿が敬遠する雁草のような
草花だけが繁る場所ができたのです。

その一方で、サントリーが森林整備活動にかかわる
天王山付近では、雁草は、希少種として保護されています。

増えすぎるのも、いなくなるのも、問題。
それは鹿にもいえることなのですが、多様性の上に成り立つ
自然のバランスの大切さについて、改めて
ハッと考えさせられた、一面の雁草の光景でした。

呼び合う人たち。

9月11日と12日の両日、サントリー「天然水の森 近江」にある
綿向(わたむき)生産森林組合の所有林を、1人の人物が
訪ねてくれました。藤下光伸さんです。藤下さんは、
長岡京市環境経済部の環境政策監・環境コーディネーター。
「天然水の森」の活動の一環としてサントリーが参画している
<西山森林整備推進協議会>で、お世話になっている方です。

藤下さん来訪の目的は、現地で進んでいる、
田邊由喜男さんの作業道開設作業を実際に見ること。

いつも笑顔を絶やさない印象がある藤下さんですが、


田邊さんの作業を見つめる目は、真剣そのもの。
長岡京市で、200年以上(藤下さんのお祖父さんが
引き継がれてからでも、3代・100年)つづく筍の農園を営まれ、
ご自身でもバックホーと呼ばれる機械を操る藤下さん。
類は類を呼ぶ、のたとえ通り、森や山や里山が今かかえる問題に
真摯に向き合う人同士は、やはり、呼び合うようです。




誰が袖の 触れし花かも

神宮川が刻む深い谷の対岸から、
サントリー「天然水の森 南アルプス」の姿を遠望しようと
辿った、日向山(ひなたやま)への登山道。
頂上まで道半ばという辺りで、数回、同じ花の出迎えを受けました。
名を、“タガソデソウ・誰袖草”。


“誰が袖”とは、いかにも謂れのありそうな表現です。
調べてみると、古今集の春上に見られる、
「色よりも香りこそあはれと思ほゆれ誰が袖触れし宿の梅ぞも」
という歌に由来する匂袋(においぶくろ)の名、
という解説が、最初に記されていました。

けれども、たとえその意味を知らなくても、
“誰が袖”という言葉には、淡いトキメキのような愛おしさを覚えさせる何かがあるように思えました。王朝の人々とは、
さまざまに異なる時代を生きてはいても、あ、私、やっぱり
日本人なんだ、と、改めて、しみるように気付かせてくれる何か。
紫式部の一人娘、大貳三位(だいにのさんみ)が残した、
「春ごとにこころをしむる花の枝に誰がなおざりの袖か觸れつる」
という歌にも匂い立つ、何かです。
(N山)

美しい伐り捨て間伐。

伐り捨て間伐、という言葉があります。
文字通り、伐った木を林内に捨てておく間伐のことで、
何かしらの痛みを伴う言葉です。

ところが、「天然水の森 奥多摩」の大岳山で、伐り捨て間伐のイメージを、
少なからず変えてくれる光景に出会いました。間伐されたヒノキが、山の
斜面の等高線に沿って美しく丁寧に並べられていて、作業をする人の技量
の高さと誠実さ、美意識が感じられる光景でした。そこでは、間伐された
木は、伐り捨てられているのではなく、きちんと、伐り設えられています。
表土の流出を抑える土留めとして、さらには、下草や広葉樹を育む苗床の
役割を果すように。伐った木を林内に残す。その意味では、伐り捨て間伐
であることに変わりはありません。けれども、同じように残さざるを得な
いのなら、森林整備に役立つように利用する。こうした、山や木への愛情
が感じられる、見た目にも美しい伐り捨て間伐なら、そう捨てたものでは
ないかもしれない。そんな思いを抱かせてくれる、ヒノキ林の風景でした。


追伸
植林後、放置されたまま数十年が過ぎて、痩せ細った
ヒノキやスギの人工林を、本来あるべき健全な姿へ導くために、
定期的な間伐は欠かせない作業です。「サントリー天然水の森」では、
間伐した木もできるだけ搬出して集成材などにするなど、
最大限の利用を図っています。詳しくは、当サイトの<活動の基本>に
アップされているレポート、ショートムービーをご覧ください。

朽ちていく葉の美しさ。

晩秋から初冬へ。林床に散り敷く落ち葉からは、
鮮やかな赤や黄金、あるいは褐色の艶やかさが
少しずつ失われていきます。けれども、それで木の葉が、美しさを無くしてしまう訳ではありません。錦秋の頃の際やかさとは、またひと味違った美しさを、見せてくれるようになります。

母体に送る養分を光合成によって生み出す役目を終え、地上に舞い降りた木の葉が、土に還りはじめる時じっと滲ませる、詫びた美しさです。


朽葉四十八色。平安王朝の人々が、衣の重ねの色目として見出した多様な色合いは、朽葉、という言葉から私たちが連想するよりも、もっと鮮やかな黄色を基調にしていたようです。けれども、朽葉色という言の葉を残してくれたお陰で、朽ちていく葉にも美しさを見る感性を今に伝えてくれていることに感謝したいと、ひとつとして同じ色のない落ち葉を前にして思います。
(N山)

田に引かれる 水に魅かれる。

熊本県益城町の津森地区に拡がる田んぼで、
冬水たんぼの湛水式に立ち会いました。
まず、湛水=たんすい、という初めて知る言葉に、日本語には、なるほどこんな表現があるのかと、自らの無知を恥じるのも忘れて感心しました。そして、水が田んぼを満たしていく様子を見て、さらに何だか、感動してしまいました。何故?
水はすべての生命の源だから、とか。田を満たす水は、弥生の頃から豊かな実りの象徴だから、とか。もっともらしく理由を設えることが虚しくなる程、何だか、田んぼに引かれる水に魅かれました。何故?


追伸
ところで、「冬水たんぼ」って何?
興味をお持ちの方は、当サイトの<活動レポート>に
掲載されている2010年11月02日付けの
レポートをご覧ください。

秋、確かに、大量のトチの実が降ったでしょう。

6月。サントリー「天然水の森 奥大山」では、
トチノキというトチノキが、まるで競い合うかのように、
おびただしい数の花を咲き誇らせていました。そこで、
「秋には、大量のトチの実が降るでしょう」と予報したのですが。


10月。残念ながら、森でトチの実が降り注ぐ光景に出会うこと
はありませんでした。そればかりか、森の道沿いのトチノキの周辺でも、
実は、ほとんど見かけられません。あんなにたくさんの花が
咲いていたのに。蜂たちも、さかんに花を訪れていたのに。なぜ?
予報はハズレ?いえ。どうやら予報は当たっていたようです。
その証拠を、この森の渓谷を流れる清流、本谷川で見つけました。
たくさんのトチの実が、川岸の浅瀬のよどみに、身を寄せ合うように
落ちていました。写真は、拾い上げた、ほんの一部のトチの実。
どうやら、秋、確かに、大量のトチの実が降ったようです。


追伸
9月から10月初旬にかけて、「天然水の森 奥大山」に
何度か足を運ばれたサントリーのMさんのお話しでは、この秋、
トチノキは間違いなく大豊作。たくさんの実が、地面を覆うように
落ちている様を目にされたそうです。ところが、ある日
森を訪ねた時には、何故かトチの実が跡形もなく消えていた!とか。
この森の住人たちが生きる糧にしたのか、地元の方々がトチ餅を
作るために拾い集められたのか。その謎は、今だ解明されていません。
(N山)

ある日、森の中、変な赤に出会った。

山の道で、いやがうえにも目を引く、
艶々としたその赤は、遠目には、
人工物のように見えました。テープか、ロープ?
でなければ、大振りのペンチのようなものの、
ビニールでコーティングされた柄の部分?
いずれにしても、森を整備する職人さんが置いた
ものかな、と思えたのです。ところが、
その場に辿り着いて間近に見てみると、それは、
なんとも奇妙な形をして垂れ下がる、植物の実でした。
ツチアケビ(=土木通)、またの名を、
ヤマノカミノシャクジョウ(=山の神の錫杖)。
ランの仲間なのだそうです。人工物?なんて
とんでもありません。人間の想像力を遥かに越えた、
不可思議な自然の創造物。実の奇妙さにたがわず、
花もまた、一風変わった姿を見せてくれるようですから、
次はぜひ、花に出会ってみたいと思います。
夏、南アルプスの森の、この場所で。


それは、それは、見事な傘でした。

サントリー「天然水の森 南アルプス」を流れる小滝沢沿いの
登山道を歩いていた時のことです。沢へと落ち込む斜面に、何やら
不思議な存在があるのを、目の片隅が捉えました。エッ!
思わず斜面を這い降りて、間近に見たその不思議なものの正体は、
キノコ。傘の直径が、ゆうに20cmを超えるパラソル型のキノコで、
その名は、どうやら、“カラカサタケ=唐傘茸”。

さて。そこからさらに登山道を辿ること約40分。
また、出会いました。今度は、傘が開く前と開いた後の様子を、
仲良く並んで見せてくれる姉妹です。


さて、さて。出会いは、またまた、ありました。こちらは、
傘は傘でも、ランプシェードといった感じの開き具合。


秋を迎えた森の面白さを、たっぷり教えてくれた傘に、
「ありがとう」です。


人、という字に咲く花。

サントリー「天然水の森 南アルプス」。
渓流沿いの岩肌で、人、という字に出会いました。
“ジンジソウ”。漢字にすると、“人字草”です。


花を見て、その名前を知った時、驚いたり感心したりすることが、
たびたびあります。今回も、そうでした。
この花を、最初に“人字草”と呼んだのは、だれ?


人字草の花のひとつひとつは、小柄で、清楚で、奥ゆかしい
趣のものですが、たくさんの花が集い、風に揺れる様は、
なにやら、みんなで、ワラワラと談笑しているかのような
賑やかさもあって、見飽きることがありませんでした。
(N山)

ひと夏を過ごして、作業道は。

人が肌で感じる暑さにはかかわりなく、
暦の上では、一足先に仲秋を迎えた、
サントリー「天然水の森 赤城」の作業道です。

盛り土をした法面は、十分に濃い緑に覆われ、元々、
こういう地形だったとしか思えないほどに、山に馴染んでいます。


路肩の補強に使った、カラマツの根株。
その傍らには、波打つ羽根を十重二十重にまとったような
キノコも、顔をのぞかせていました。


「作業道づくりは、花壇づくりと同じだがですよ」。そう語る
田邊由喜夫さんの作業道は、たったひとつの春、たったひとつの夏を
過ごしただけで、もう、山の一部になろうとしています。


花に会う3-その2

8月上旬:
森では、満開になったタマアジサイの花が見られました。
ところが、その同じ時期に、


咲きかけのものがあったり、


まだ、ほころびかけたばかりの蕾があったり、
タマアジサイの花の様子はいろいろ。こうしてタマアジサイは、
9月になっても、花を咲かせるのだそうです。
6月、7月、8月、そして9月。数種類のアジサイが、
美しく咲き連なる、天然水の森 奥多摩です。


花に会う3-その1

今回は、サントリー「天然水の森 奥多摩」から、
美しさをリレーする数種類のアジサイの姿をご紹介したいと
思います。

6月下旬:
森のそこここで、清楚な美しさを見せてくれていたのは、
コアジサイです。


7月上旬:
コアジサイの花の姿はもうなく、代わって、
ヤマアジサイが見事な装飾美を披露してくれていました。


その頃、タマアジサイは、まだ固い蕾です。


また来てね。

と、タマアジサイに言われました。

6月22日と23日、植生調査のために
サントリー「天然水の森 奥多摩(共生・協働の森)」を訪れました。
私たちを迎えてくれたのは、いたるところに群生する
“コアジサイ”の可憐な花。一方、コアジサイに
負けじと群生する“ヤマアジサイ”の花は、まだ、蕾でした。
7月10日。再び森を訪ねた私たちの目をなごませてくれたのは、
コアジサイにかわって満開となったヤマジサイの花です。
そして、そこここに、まだかたい玉のような蕾。その名も
“タマジサイ”の蕾です。コアジサイの楚々とした美しさに触れ、
ヤマジサイの装飾の妙を目の当たりにしたからには、
タマジサイの花も、見ないわけにはいきません。
「また来てね。今度は、ワタシを見に。」そう誘うタマアジサイの
蕾に、答える言葉は、もちろん「はい」でした。
(N山)


コアジサイ、ヤマアジサイ、そしてタマアジサイ。
美しさをリレーする花の姿は、近々、お知らせしたいと思います。

秋には、大量のトチの実が降るでしょう

秋には、大量のトチの実が降るでしょう。

新緑から深緑へ。山の印象が日に日に移ろい行く頃、
奥大山の森を訪れました。目に飛び込んでくるのは、山肌のそこここに
点在する白の群れ。トチノキの花です。近づいてみると、
申し合わせでもしたのでしょうか、トチノキというトチノキが、
どうだと言わんばかりに、おびただしい数の花を咲き誇らせていました。


蜂たちも、この時とばかりに、
足しげくトチノキの花を訪れているようです。


昨年の秋。奥大山の森では、ブナとミズナラが大豊作でした。
実りの頃には、それこそ雨あられと、ブナの実とミズナラのどんぐりが
森に降りそそいだものです。そして今年は、どうやらトチが
大豊作。秋、奥大山の森では、大量のトチの実が降るでしょう。
(N山)

緑色の霧

緑色の霧。

5月27・28・29日、撮影のためにサントリー「天然水の森 赤城」に
行きました。最初の2日は、天気予報を裏切る快晴。
午後遅い時間になると、吐く息が白くなるほどの寒さでしたが、
その分、空気もキレイで、絶好の撮影日和でした。そして3日目。
現場に向うクルマの中から見る赤城山は雲の中。いい天気は3日と続かないと言うし、今日は、あまり期待できないかな、という思いで
山に入ったのですが、何とも幻想的な風景に出会うことができました。
新緑を透して、霧が緑色に輝く光景。キレイでした。


快晴、快晴、そして、人の手ではけっして作れない、パーフェクトな霧。
考えてみれば、こんな天候に恵まれるロケなど、そうそう
あるものではありません。天気の神様に感謝したいと思います。
(松M)

こんにちはブナの赤ちゃん

こんにちはブナの赤ちゃん。
私がママよ。

春、まとまった雪が降って、今年は
花が咲くのが遅れている。そう聞いていた
サントリー「天然水の森 赤城」を訪ねたのは、5月も末のこと。
渓流に沿う森を歩いていると、赤ちゃんに出会いました。
双葉から、やっと本葉を出したばかりのブナの赤ちゃんです。
苔むした倒木をゆりかごに、すっと立ち上がる
その健気な姿には、愛おしむべき可憐さがあります。


そして、その脇には、ママの姿。
数百年この森で生きてきたであろうと思われるのに、
いまだ若々しく、四方に向けて壮麗に枝を張る、
美しく威厳に満ちたブナです。


今年、かわいく芽生えたブナの赤ちゃんが、
無事に育って、堂々ママの後を継ぐようになるのに、数百年。
森に分け入るたびに、そこに流れる、
大きな、大きな時間のことを、思います。
(N山)

花に会う2-その2

●ササバギンラン:
同じ仲間で、花が黄色のものをキンラン(金襴)と呼ぶのに対して、
白花のものをギンラン(銀襴)と呼び、そのギンランに似て、
葉が笹の葉のように長く、先がとがったものを笹葉銀襴と呼ぶのだそうです。ちなみに、下の写真はキンラン。奥大山の
三平山(みひらやま)への登山道で見かけたものです。




●ヤマブキソウ:
なるほど、その黄色の花は、色といい形といい、
ヤマブキ(山吹)に似ています。


花に会う2-その1

この編集中記でも、折りに触れて、出会った花たちを
ご紹介していきたいと思います。そんなメッセージをお送りしてから、
続きを用意しないまま、もう随分と時間が経ってしまいました。
ごめんなさい。今回は、5月下旬、サントリー「天然水の森 赤城」で
出会った花たちをご紹介します。

●ジュウニヒトエ:
花が幾重にも重なって咲く姿を、十二単に見立てた人たちの感性も、
この花と同じように美しいと思います。


●チゴユリ:
小さく、愛らしい花を、稚児に見立てて。


●シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ):
白花延齢草。3枚の大きな葉っぱを三角形に広げた姿は、
いちど見ると忘れられません。


作業道づくり

「作業道づくりは、花壇づくりと同じだがですよ」
と、その人は言った。
山に道をつくる。そう聞いただけで、多くの人が拒否反応を示すような
道とは、全く違う道を、その人はつくっていました。いちど人が手を
加えながら、放ったらかしにしたために、荒れ放題になってしまった山。
そんな山を、もういちど生き返らせるには、さまざまな作業を行うための
道が必要です。問題は、どのような方法で、どのような道をつくるか。
木を思い、地形に目を凝らし、水の流れを読めば、
コンクリートや鉄やプラスチックでできた人工物を使わない、
山が喜ぶような作業道ができると、田邊由喜男さんは考えています。
山に道をつくる時、田邊さんは思い描きます。数年後、
緑に囲まれながら、まさに山とひとつになった作業道の姿を。
そして、そういう道が、実は、山で作業をする人にとっても、やさしく
使える道だということを田邊さんは知っているのです。
田邊さんは、今日も、作業道をつくります。“作業道をつくることは、
山をつくること”という信念を胸に、花壇をつくるこまやかさで。


昨年末、雪の中、作業道をつくる田邊由喜男さん。


遅い春を迎えて、田邊さんがつくった作業道には、
早くも、いろいろな緑が顔をのぞかせています。

人里。驚き!の読み方。

サントリー「天然水の森 奥多摩(企業の森)」。5月初旬から植林作業を
始めたこのエリアの所在地は、<東京都西多摩郡檜原村字人里>です。
とうきょうと・にしたまぐん、までは普通に読めますね。続く<檜原村>は、
“ひのはらむら”と読みます。ちょっと迷うかもしれませんが、まあ、
なるほどね、ですよね。<字>は“あざ”ですが、問題は<人里>。
な、なんと、「へんぼり」と読むのです。普通、読めません。
人里=へんぼり、なんて。奈良の時代、この辺りには、大陸から渡ってきた
人たちが集落を作っていたそうです。そして、「へん」は
古代モンゴル語で“人”を、「ぼり」は古代朝鮮語で“里”を意味する。それで、<人里>と書いて「へんぼり」と読む、というのが有力な説なのだとか。
写真は、企業の森の尾根筋から見たへんぼりの集落。
いやー、それにしても驚きです。人里=へんぼりという読み方。


渓流を見て、山を想う。

サントリー「天然水の森 奥多摩(共生・協働の森)」の取材の
ために、一筋の渓流沿いの道を歩きました。私はこれまでも、
ビデオカメラを手に、あるいは釣り竿を手に、さまざまな渓流を
訪ねてきましたが、この日の渓流は、とても気持ちの良いものでした。
理由は、堰が一つもないことにあります。百年に一度。
そんな豪雨が襲ってくれば、大抵の渓流は暴れるでしょう。
景観を一変させるほどに。しかし、下流に集落があるにも関わらず
堰が一つもないということは、この渓流が、少なくとも人の暮らしに
大きな影響を与えないほどに、安定し続けてきたということです。
これも、山の力の成せる業でしょう。気持ちの良い渓流を見て、
山の豊かさを知る。とても気持ちの良いことです。
(A川)


雪山調査

里ではもうすぐ桜が咲こうという、早春の一日。
スノーシューを履いて、奥大山の森の調査に出かけました。
例年よりは少ないものの、森の中にはまだ1m以上の積雪が残っています。
スノーシューで歩くのは、慣れないうちは少々大変なのですが、実は、雪の無い時期にこの辺りを歩くのはもっと大変なんです。
この辺りは、2m以上の丈があるササがびっしりと生い茂っていて、かき分けて歩くためには結構な体力を使います。
雪があるこの時期なら、ササの上にたっぷり積もった雪の上を歩くので、ササに邪魔されず、ずっと楽に歩けると言う訳です。
その上、葉が落ちた広葉樹林は遠くまで見通すことができ、木々の様子が良くわかります。
大きなミズナラを見つけました。
夏になったら、今度は青々とした葉を一杯につけた姿に逢いに行きましょう。
ササをかき分けて・・・・。

(S枝)


環境goo大賞

サントリー「天然水の森」のwebサイトでご紹介している
ショートムービー3作品が、平成21度「環境goo大賞」の
特別部門・動画部門賞を受賞しました。インターネットのブロードバンド化に伴い、
私たちが、サントリー「天然水の森」で行っている活動と、
そのベースにある考え方を、より多くの方にお伝えしていく上で、
動画はますます重要になると考えています。今回いただいた評価を糧に、
さらに質の高い、そしてwebというメディアに相応しい
ムービーをお届けしたいと、気持ちを新たにしました。


企業ウェブ・グランプリ

うれしい×3=ますますいいものに×3
JAA賞に続き、またうれしい受賞がありました。
さまざまな企業の、ウェブサイトの企画・制作・運営に携わる人たちが、
企業の壁をなくして集まり、さまざまな苦労を知る立場で、
おたがいのウェブを評価しあう。そんな、2009年度<企業・ウェブ・グランプリ>で、サントリー「天然水の森」のサイトは、地球環境とエコロジー(2009年度テーマ部門)グランプリ、総合情報サイトを運営するAll Aboutが選ぶ“オールアバルト特別賞”、そして、ベストグランプリという、3冠の評価をいただきました。豊かな森を育む活動と同じように、このサイトもますます豊かなものにしていかなければと、さらに思いを新たにする、うれしい、うれしい、うれしい受賞でした。


JAA賞

“ためになった”、が、うれしかった。
JAA(日本アドバタイザーズ協会)が主催する「消費者のためになった
広告コンクール」で、このサントリー「天然水の森」のサイトが、
ウェブ部門の最高賞・JAA賞に選ばれました。消費者を代表する方々から、
“ためになった”という評価をいただいたことは大きな歓びです。
「サントリーの環境活動の真剣さが伝わってくる」。「このウェブを一読すれば、日本の森の諸問題や、さまざまな解決策が一通り理解できる」。
そんな嬉しい声を励みにして、森林整備活動とともに、
このサイトも、さらに充実したものにしていきたいと思います。


ミズナラの実の爆弾

パラ、パラ、パラパタ、パタ、パタラタタララ、ザ、ザー。
今年5年ぶりの豊作だったブナの実が、雨のように降り注ぐ音に混じって、
ボトッ、ボタッ、ボトボタッ、カーン、ボトボタタタタタターッという、
かなりの重量感のある音も森に響きます。それは、ミズナラの実が、
降り注ぐ音。当たると、相当、痛いです。ブナの実の比ではありません。でも、
森の豊かさを考えると、こちらも、相当、喜ばしい痛さです。(N山)




ブナの実の雨

サントリー「天然水 奥大山」の水源涵養域の森の秋。
雲ひとつない空を、サー、ササー、サラ、サラ、サラサラ、と、
木々を揺らしながら、風が渡ります。すると、少し遅れて、
パラ、パラ、パラパタ、パタ、パタラタタララ、ザ、ザーと、
大きな雨粒が木々の葉をたたき、地表に降り注ぐかのような音が
森に響き渡ります。雨?快晴なのに!いえ、いえ。
雨は雨でも、今年、5年ぶりの豊作だったブナの実の雨。
体に当たると痛いくらいですが、森の豊かさを思えば、
嬉しい痛さの、ブナの実の雨です。(N山)




花に会う

山を歩く。その楽しさの一つに、花との出会いがあります。
街中の花屋さんを飾る花々のような華麗さは、ないかもしれません。
けれども、ひとたび、その可憐な魅力に気付くと、次からは、
足を止めて、屈み、近づき、挨拶をするように、表情を確かめたくなります。
この編集中記でも、折りに触れて、出会った花たちを
ご紹介していきたいと思います。

これは「岩煙草(イワタバコ)」。
サントリー「天然水 南アルプス」の水源涵養域の、
清水が湧き出る岩肌に咲いていました。
7月30日のことです。


それからおよそ1ヶ月後の、8月28日。
同じ水源涵養域に入りました。すでに「岩煙草」は花の時期を終え、
かわりに滝の近くの岩肌で出会ったのが、この花です。

「白髭草(シラヒゲソウ)」。なるほど、なるほど、な名前です。


「黄釣舟(キツリフネ)」
7月30日にも、8月28日にも、同じ水源涵養域の
いろいろな場所で見かけました。(N山)


山守りの樹

サントリー「天然水 南アルプス」の水源涵養域に入って、1本の樹に出合いました。
根元にいくつもの巨岩を抱える、サワグルミの巨木です。
いつのことでしょう。おそらくはここを、鉄砲水が襲ったに違いありません。
濁流に押し流されるいくつもの巨岩が、押し寄せたのです。
けれども、その衝撃に屈することなく巨岩を受け止め、
この樹は今も、この森の主であるかのように堂々と生きています。
山に根を下ろし、山に育まれ、一方で、山が引き起こす災禍に見舞われながら、
なお、山に豊かさをもたらす。そんな樹の力に、しばらく見とれました。(N山)


本日は、絶好の小雨模様に恵まれ・・・

およそ屋外での催し物は、晴れを良しとします。
なのに、サントリー「天然水の森 赤城」での植樹祭当日は小雨模様。
普通に考えれば、“あいにく”の天候です。ところが
別の見方をすると、これが、植樹にはうってつけ
ということになります。なるほど植えられる樹にとっては、
根が乾かないように適度なお湿りがあった方が良い。
絶好の小雨模様に恵まれた、大植樹祭でした。


※写真は、植樹祭翌日の会場風景。当日と同じ恵みの雨模様。
植樹祭に関わったすべての人の思いも慈雨に、立派な森に育ってくれますように。

こんな感じで撮影しています・・・



皆さんは、このweb のショートムービーをご覧になりましたか?
はじめまして!私、ショートムービーを作ったカントクです。
これからも、ムービーやスティル写真で、サントリー「天然水の森」のいろいろな姿を季節を追ってご紹介していきます。


いやあ、それにしても、森は奥が深い。まだまだ解明されていない
秘密や不思議がイッパイあることを、撮影のたびに実感します。
そんな驚きを大切にしながら、さまざまな活動やサントリー「天然水の森」の魅力をしっかりお伝えしていきまので、
どうぞ、ご期待ください。(T杉)

あらためまして、はじめまして。



森を守り、水を育む。「水と生きる」サントリーにとって、欠かすことのできない、とても大切なサントリー「天然水の森」の活動は今年で7年目を迎えます。その間に、人々の森と水への関心はいっそう高まり、私たちの活動も、より広範囲なものになろうとしています。

お伝えしたいこと、より多くの方と一緒に考え、行動していきたいことがますます増えてきました。そこで、ホームページも一新することにしました。サントリー「天然水の森」で私たちが行っていること、その根っこにあることを、より楽しく、深く知っていただけると幸いです。

ちなみに、このコーナーのタイトル。“サントリー「天然水の森」の活動に終わりはなく、いつも変化の途中にある”という意味を込めて、「編集後記」ならぬ、「編集中記」としました。スタッフや関係者の生の声もご紹介していきたいと思います。本編も含め、どうぞよろしくお願いします。



ストップ!未成年飲酒・飲酒運転。妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。お酒はなによりも適量です。のんだあとはリサイクル。

水と生きる SUNTORY