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白州蒸溜所バードサンクチュアリのご案内

〜サントリー白州バードサンクチュアリ愛鳥活動レポート〜

サントリーでは、1973年に愛鳥活動を始めると同時に、白州蒸溜所内に「野鳥の聖域」=「バードサンクチュアリ」を設け、鳥たちが住みやすい森づくりをするとともに、探鳥会や巣箱かけなどの活動を行ってきました。
その活動の一部をレポートします。

探鳥会レポート  森林整備活動レポート

■ 探鳥会(2010年9月レポート)

白州蒸溜所のバードサンクチュアリでは、毎月2回探鳥会が行われています。
1988年(昭和63年)に始まり、今年で23年目。観察された野鳥の種類、数などを記録し続けています。
総参加者数は、今回の探鳥会で、延べ6,932名になりました。

AM 8:00
白州蒸溜所正門 受付に参加者が集まりました。
出発前に全員でウォーミングアップを行います。

案内をして下さったのは山梨県内にお住まいの中山長弘さん、中山博友さんのお二人です。中山博友さんは、「日本野鳥の会」の会員。お父さんの長弘さんはサントリーOBで、在職中から、博友さんと二人三脚で探鳥会の案内を続けてこられました。また「白州通信」という形で野鳥の記録をつけ続けていらっしゃいます。

探鳥案内人HP

出発前に、どこのエリアからの参加者か、探鳥会経験があるか否かなどを簡単に記入していただき、その情報によってその日の案内の仕方、ポイントを変えるのだそうです。
きめ細かい気遣いに感心しました。

一人一台、双眼鏡を貸してもらい、レンズの合わせ方、見方などを簡単に教えてもらいます。首から双眼鏡を下げ、観察ポイントと鳥のチェックシートがついた「白州探鳥会のしおり」を挟んだバインダーを手に出発します。

案内人の中山長弘さん、中山博友さん

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AM 8:20
中山さんを先頭に、観察ポイントごとに立ち止まってアドバイスを聞きながら、目と耳を澄ませて鳥を探します。 所々で中山さんが瞬時に捕らえた望遠鏡に何の鳥が映っているかを問いかけたり、その鳥にまつわる話や鳥の特徴を聞きながら場所を移動していきます。中山さんの素早いキャッチや、わかり易い説明に参加者は納得感動しながら、自分でも鳥の声に耳を傾け、目で確認し、レンズを合わせるという一連の動きを実行していきます。だんだん慣れてきて、一瞬でも自分の双眼鏡に鳥の姿をキャッチできた時は大変嬉しいものです。
鳥を探しながら、自然豊かなこの土地に成育している草、花、木、昆虫などの話も伺い、生物多様性を身をもって感じる事のできる充実した時間でした。

AM 10:15
約2時間の探鳥会を終え、室内でチェックシートを基に「本日見た鳥、聞いた鳥」の確認と復習を行います。参加者の皆様の感想や質問をお聞きしながら、最後は中山さんから「本日のポイント」でおさらいをしてお開きとなりました。この日は下記の17種の鳥たちが確認できました。
(チョウゲンボウ,セグロセキレイ、トビ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、モズ、ヒガラ、ヤマガラ、アオサギ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス、カルガモ。)

白州蒸溜所バードサンクチュアリはこちら

多くの命あるものにとって、より住みやすい、より健康な自然を守り育て、自然を取り戻すためのお手伝いをこれからもサントリーは行ってまいります。

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バードサンクチュアリ内の森林整備活動

バードサンクチュアリはアカマツ、コナラ、各種のカエデなどの森の中にあり、自然と野鳥の観察路がめぐらされており、年間約50種ほどの鳥が見られます。(シジュウカラ、エナガ、ホオジロ他、夏はカッコウ、イワツバメなど、冬はキクイタダキ、カシラダカ、ジョウビタキ、ルリビタキ、シロハラなど。)

■ 森林整備活動レポート

白州バードサンクチュアリ内 森林整備完了(2011/04/23)
2010年10月、東京農業大学の濱野教授に白州バードサンクチュアリの植生の整備方針、主に樹木の間伐についてのご指導をいただきました。(前レポート 参照)
白州バードサンクチュアリを「鳥たちにとってより良い森」にしたいという思いからです。
その後、地元の専門家による丁寧な間伐作業が完了。
2011年4月、その完成状況を濱野教授に現地確認いただきました。

間伐した木は約400本。混み合っていた松や、枯れたり病気にかかっている木々を伐りました。そして、健全な木が適正な間隔に位置できるようにした結果、暗かった森に光が満ちてくるようになりました。

  • すっきりとした園内

    すっきりとした園内

  • 背の高い松の下には「カエデ類」「リョウブ」そして「アセビ」(右)などの中層木があり、鳥にとって隠れ木となる常緑樹の「ソヨゴ」(左)などがあります。背の高い松の下には「カエデ類」「リョウブ」そして「アセビ」(右)などの中層木があり、鳥にとって隠れ木となる常緑樹の「ソヨゴ」(左)などがあります。

    背の高い松の下には「カエデ類」「リョウブ」そして「アセビ」(右)などの中層木があり、鳥にとって隠れ木となる常緑樹の「ソヨゴ」(左)などがあります。

光が差し込むことで、下草がたくさん茂る豊かな森林になっていきます。この日も、濱野教授に同行された東京農業大学の学生さんが、いろいろな草々が元気に芽吹いてきつつあるのを確認してくださいました。
また地面には所々“もぐら”が掘り出した土がみられました。“もぐら”の掘った穴によって土に新鮮な空気が入り植物の根の活発な働きが可能となります。ここでは生き物たちの繋がりあった営みが行われているのです。

  • “やぶれがさ”をみつけた東京農大の学生さん

    “やぶれがさ”をみつけた
    東京農大の学生さん

  • 可憐なカタクリの花

    可憐なカタクリの花

  • もぐらの積み土と穴

    もぐらの積み土と穴

実は、ところどころ、根際で間伐せず、あえて高伐りにした腐巧木があります。そこには昆虫類が沢山いて、それを餌にする野鳥たちがいるからです。
今、虫による松枯れなどの被害が全国規模で急速に進んでいます。今のところ白州工場内の森では、そういった被害はほとんど見られません。それはもしかしたら野鳥たちがいろいろな虫を食べて、白州の森を守ってくれているのかもしれません。

高伐りした木(左)、キツツキ類が穴をあけた木(右)

高伐りした木(左)、キツツキ類が穴をあけた木(右)

この日は、植物の緑の芽が一斉に芽吹き、可憐なカタクリの花や、自生している“ミツバツツジ”(写真)が咲き誇り、春の到来と生命の息吹を感じた一日でした。

濱野先生(左)と東京農大学生の学生のお二人

濱野先生(左)と東京農大学生の学生のお二人

ご指導下さった濱野教授のお話
今回は、森全体に地面までたくさん光が入るように、樹冠(=各樹木の全ての枝葉の先端によって形成される部分)の間隔をきっちり保てるように配慮して間伐しました。
これによって木々や林床の草花がますます旺盛に生活し、野鳥を始め、さまざまな生き物たちにとって棲み易い環境となり良い森林になったことと思います。これからもサントリーさんと共に、野鳥をはじめとする生物多様性に富んだ、自然豊かな森を守るお手伝いを進めてまいります。

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今回は東京農業大学 濱野周泰教授のご指導の下、野鳥だけでなく、さまざまな生物が生きる事の出来る“生物多様性の高い森”にするために、間伐・除伐する必要のある木の選木を行いました。

選木のポイント

1
広葉樹と針葉樹がバランスよく育つ森にする。
日が当たらない暗い場所の木を間伐し、残された良い木が健康に成長できるようにする。
2
木と木の間隔をみてバランスよく整備する。
3
健全な木を選ぶ(こぶ病の木や枯れたり弱ったりしている木は除伐する)
4
観察者の障害にならない衰弱木は残す(野鳥が昆虫の幼虫を採餌する)。

濱野教授のご指示で、整備後をイメージしつつ、選木した木に見印のテープを次々に巻いていきます。最終的には300本弱の対象木を選木しました。これらの木は、後日、地元の専門家の手で間伐していただきます。

濱野教授からは「単一樹種が多い森にならないようにし、厚みのある森作りをするためには、自然な遷移に任せるだけでなく、いろいろな環境をつくることが必要です。
間伐して人がコントロールすることで、林内に光を入れ、生物多様性に富んだ森に誘導することは、鳥たちにとっても、とてもいいことです」というお話をいただきました。

鳥だけでなく、森に住む様々な生き物たちが幸せに暮らしていくことのできる環境を守り育てるために、先生のご指導を生かした適切な整備活動を、今後とも続けていくつもりです。

ご協力頂いた東京農業大学の濱野教授(中央)と学生さん

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愛鳥リーフレットのご案内

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