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サントリー世界愛鳥基金の助成は、さまざまな鳥類保護活動に対して助成を行うことを通じて、地球環境保全に貢献することを目的としています。自然環境の保全のために野生動植物の保護や繁殖を目的としている団体や、鳥類の保護・観察活動を行なう小学校、中学校および高等学校のクラブ・委員会や子供エコクラブ、又は自治会やボランティア団体等の地域のグループなどが助成の対象となります。
このたびの東日本大震災において、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様へ深くお悔やみを申し上げるとともに、被害にあわれた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。
公益信託サントリー世界愛鳥基金では、当基金が今行えることとして、東日本大震災により被害を受けた東北地方の鳥類営巣地域のうち、海鳥の重要な営巣地となっている島々や、海岸部におけるヨシ原、干潟、砂州等の営巣地について、現況を調査し記録を残す活動を対象として追加助成を行うことを決め追加募集を行った結果、2団体に助成を行うこととなりました。
| 団体名 | 対象活動 | 助成額 |
|---|---|---|
| (財)山階鳥類研究所 (千葉県我孫子市) |
三陸沿岸島嶼の緊急鳥類調査 〜宮城県、岩手県、青森県の沿岸島嶼における重要な海鳥繁殖地の現状を把握し、主な海鳥の繁殖の状況を調査する〜 |
300万円 |
| (財)日本鳥類保護連盟 (東京都杉並区) |
東日本大震災に係る陸域に生息する鳥類への影響把握調査 〜鳥類生息地としての海岸線の環境、及び主要な鳥類の繁殖地の変化の状況を把握し、震災による影響を整理する〜 |
160万円 |
| 団体名 | 対象活動 | 助成額 |
|---|---|---|
| 日本雁を保護する会 (宮城県栗原市) |
甦れ!アジアのシジュウカラガン 〜羽数回復事業を促進するための保護、保全、普及啓発活動〜 |
140万円 |
| 日本海鳥グループ (北海道函館市) |
〜新調査手法“スポットライト サーベイ”を用いたカンムリウミスズメの個体数調査(2011年)〜 | 218万円 |
| NPO法人オオタカ保護基金 (栃木県宇都宮市) |
国のレッドデータブックで「絶滅危惧II類」に指定され、かつ里山生態系の指標種であるサシバについて、栃木県芳賀郡市貝町内の生息環境保全対策モデル地区及び周辺にて、サシバの行動圏や環境利用、餌動物の調査を行い、保全対策の効果をモニタリングする。 | 139万円 |

写真1:足島へのゴムボートでの上陸

写真2:日出島
*ウミツバメ繁殖地内で津波により倒れた樹木。

写真3:ヒメクロウミツバメ成鳥(タブの大島)

写真4:三貫島ヒメクロウミツバメ繁殖地全景
*繁殖地は鞍部にあり、がけ崩れにより半分が埋まり、津波に洗い流された。
東日本大震災による海鳥への影響調査を6月22日から7月3日に宮城県足島(写真1)及び岩手県三貫島・タブの大島・日出島(写真2)の4島で実施した。4島とも海抜15-20mまで津波が達しており、オオミズナギドリ・ウミツバメ類の巣穴の一部が灌水していた。しかし、巣穴は利用されており、繁殖には大きな影響はないものと推測された。但し、三貫島のヒメクロウミツバメ(写真3)の営巣地の半分が地震によるがけ崩れで埋没しており、今後の復活は難しいと考えられた(写真4)。
■所在地:千葉県
■助成額:300万円
財団法人 山階鳥類研究所
http://www.yamashina.or.jp/

今年神栖市波崎で孵ったシロチドリ

今年大洗海岸に集まったコアジサシ
東北地方の沿岸部の環境は、震災による津波等で変化したため、沿岸部で繁殖する鳥類も甚大な影響を受けたことが予想される。本調査では、沿岸部でコロニーを形成するコアジサシやシロチドリ、海岸線のヨシ原で営巣するオオセッカへの影響など、保護を進める上で必要となる現状把握のための調査を実施する。
■所在地:東京都
■助成額:160万円
財団法人 日本鳥類保護連盟
http://www.jspb.org/


シジュウカラガン・キャンペーン
繁殖地の千島列島に放されたキツネのために絶滅したシジュウカラガンB.c.leucopareiaの群れを、日本の空に再び甦らせる取り組みを1983年から国際協力で行っています。昨年度はこの基金の助成を得て、千島での最後の放鳥実施のための支援活動と国内各地での観察と啓発普及を行いました。日本への渡来数は増加し、初めて100羽を越え復活への道が少し見えてきました。
■所在地:宮城県
■助成額:140万円


夜間スポットライト・サーベイ調査時とカンムリウミスズメ親子
カンムリウミスズメの個体数は、現在世界で5,000〜10,000羽と推定されていますが、近年、日本各地でその減少が懸念されています。
今回は、本種の世界最大の繁殖地として知られる、宮崎県批榔島において、日本では新手法となるスポットライト・サーベイを用い、その個体数を推定します。調査結果は、今後の本種のモニタリング調査および保護・管理を考える上での重要な基礎資料となるでしょう。
■所在地:北海道
■助成額:218万円
日本海鳥グループ
http://www.seabirdgroup.jp/

サシバ飛行
サシバは、里山に生息する猛禽類です。近年、減少が著しく国のレッドデータブックで「絶滅危惧II類」に指定されました。そこで、里山環境が残りサシバが高い密度で生息する栃木県芳賀郡市貝町周辺において、農業との共存を目指して、2008〜2009年度にサシバの行動圏と環境利用を調べました。今年度はその結果を踏まえ、放棄された谷津田を利用してサシバの採食環境を創出するとともに、成鳥の行動や餌動物の生息状況を把握し、保全対策の効果をモニタリングします。
■所在地:栃木県
■助成額:139万円
| 申請グループ名 | 所在地 | 「テーマ」又は「活動概要」及び「活動目的」 | 助成額 |
|---|---|---|---|
| 下幌呂タンチョウえさづくり隊 | 北海道 | 地域の酪農家の協力を得て、タンチョウへの冬期給餌のえさ用に飼料用トウモロコシ(デントコーン)をつくり、タンチョウの給餌場に寄贈する取り組み | 20万円 |
| NPO法人おおせっからんど | 青森県 | ラムサール条約湿地「仏沼」の魅力を普及啓発するために市民参加の自然観察会を充実する | 20万円 |
| 宮城県大崎市立沼部小学校 自然愛護委員会 |
宮城県 | 「いのちを大切にし生き生きと学ぶ子ども」になろう | 10万円 |
| アウトドアクラブ | 宮城県 | 身近に見られる鳥の観察や学習を通して、鳥の保護活動に努め、自然を愛する心情を育てる | 10万円 |
| 仙台湾の水鳥を守る会 | 宮城県 | 仙台湾に於いての、震災後の生物相への影響等を調査し、冊子にまとめる | 20万円 |
| 花筐(かきょう)公園保勝会 | 福井県 | 市民の愛鳥グループを結成し、野鳥に親しむ環境を整備する。特に近年減少している森林性の鳥類の誘致を図る | 10万円 |
| 生き物ふれあい自然塾の会 | 富山県 | ミサゴの保護活動と愛鳥活動の推進 | 15万円 |
| 世田谷区立二子玉川小学校 愛鳥委員会 |
東京都 | 探鳥会・ことり文集に関わる活動 | 10万円 |
| 浅川っ子の会 | 東京都 | 浅川のワンドや浅川水系の滝合小ビオトープ(池・田んぼ・水路)にて子供たちや地域の方々に浅川の自然環境の素晴らしさを味わう会を企画し運営する | 10万円 |
| 日野市立潤徳小学校 野鳥観察クラブ |
東京都 | 野鳥観察及び自然保護の学習 | 14万円 |
| 福生市立福生第五小学校 愛鳥委員会・愛鳥クラブ・PTA |
東京都 | 福生第五小学校の愛鳥活動、多摩川の自然環境を大切にしよう | 10万円 |
| 浜松市立砂丘小学校 緑の少年団 |
静岡県 | 自分たちが住んでいる地域の自然を知り、ふるさと意識を持とう | 10万円 |
| 京都宇治隼隊 | 京都府 | サギの営巣調査保護活動 | 10万円 |
| 岡崎市立生平小学校 愛鳥委員会 |
愛知県 | 30年目を迎えた愛鳥活動を軸にした環境保全活動のさらなる展開を図る | 10万円 |
| 土庄町立渕崎小学校 愛鳥クラブ |
香川県 | 野鳥を観察したり、調べたりすることで自然に親しみ、地域のよさを見つけよう! | 10万円 |
| NPO法人 ふくおか湿地保全研究会 |
福岡県 | 環境省指定・絶滅危惧種IA類の鳥類「クロツラヘラサギ」を守りたい | 10万円 |
| 青葉パークネイチャークラブ | 福岡県 | 会員の子ども達に感動を与える野鳥観察と野鳥観察記録の保存 | 10万円 |
| NPO法人 サイエンス・エコクラブ |
鹿児島県 | 鹿児島県に生息している鳥類を調べ、特に絶滅危惧種に指定されている鳥類の保護を目的とし、児童、生徒をはじめ、県民に、鳥類保護のための普及,啓発活動を行う | 10万円 |
| 財部南小愛鳥クラブ | 鹿児島県 | 生命を大切にする子どもの育成〜愛鳥精神を高める活動を通して〜 | 14万円 |
| 安田小エコクラブ | 沖縄県 | やんばるの希少動物「ヤンバルクイナ」を保護しよう | 10万円 |
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