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SPIRITS OF SUNGLIATH

#534 仲宗根 健太 『ブレイクダウンで常に存在感を示したい』

ジェントルマンなイメージの仲宗根健太選手が、今年のテーマとしているのはブレイクダウン。このブレイクダウンでいかに激しさを出せるかが、ポイントになっていることを、本人は自覚しています。今シーズンに向けての意気込みを聞きました。(取材日:2017年4月17日)

◆プラスしていく状態

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—— 現在の状態はどうですか?

3月末にチームが始動し1ヶ月が経とうとしています。昨シーズンはチームが優勝しましたが、個人的には公式戦に出場することが出来ず、すごく悔しいシーズンでした。そういう中で、今シーズンの始動まで約2ヶ月のオフがあったので、しっかりと良い状態を作り、新シーズンが始まる時を迎えようと考えて取り組み、過去5年間と比較しても一番良い準備が出来たと思っています。

これまでのオフ期間で準備が出来ていなかったということではありませんが、今回のオフでは具体的な数値目標を持って取り組めたので、それが良かったと思います。そして、その目標をクリアするためにトレーニングをするのではなく、さらに先を見て、自分自身のパフォーマンスを上げることを第一に考え取り組めたことが良かったと思います。

チームが始動した初日にフィットネスのテストがありましたが、そこでの記録は昨シーズンのベストスコアと同じくらいの結果を出せて、今シーズンをスタートさせることが出来ました。オフ期間はフルタイムで仕事をしていたので、昨シーズンのピークよりも落ちてしまうかもしれないという思いはありましたが、良いスタートを切れて良かったです。

—— 充実したオフ期間を過ごせたみたいですね

まだ実際にはラグビーのトレーニングをしていないので何とも言えませんが、昨シーズンのベースを落とすことなくスタートさせることが出来、ベースを昨シーズンに戻す状態ではなく、プラスしていく状態なので、その違いは大きいと思います。

—— 先ほど話のあった悔しさは、具体的にはどういう悔しさでしたか?

結果としてチームが優勝したということは、チームとしてやってきたことが間違っていなかったということだと思いますが、その中で自分が試合に出られていないということは、本当に悔しかったですね。毎試合、毎試合、チームが結果を出しているのに、自分は結果を出すことが出来ていなかったので、毎試合悔しい思いをしていました。

チームをサポートするという部分では貢献できたかもしれませんが、自分が試合でチームに貢献するという立場にはいられなかったので、すごく悔しかったです。

—— 試合に出るための課題は何ですか?

他の選手に劣っているとは思っていません。みんなが平均で出来ている部分は僕も出来ていると思うんですが、そこからプラスの部分であったり、自分の持ち味の部分、「仲宗根を使えば、こういう良い部分がある」というところをアピール出来なかったことが、昨シーズンの結果だと思います。

—— アピールポイントは?

運動量であったり、ディフェンスでボールに絡み続けるところが自分の強みだと思っています。今シーズンについては、運動量は向上していると思いますし、ブレイクダウンに関わるストレングスでも良い数値を出せているので、そういう部分を更に強化してアピールしていきたいと思います。

◆誰よりもハードワークする

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—— 今年6年目で、その間には無敗でチャンピオンになったり、9位という成績を経験してきましたが、チームの中にいて、その違いなどは感じていましたか?

プロセスで言えば、僕が1年目の時に全勝優勝した時と、昨シーズンの全勝優勝とでは全く違っていて、僕が1年目の時はとにかくハードワークを掲げ、シーズンが終わった時に「本当にハードワークした1年だった」と感じ、それが結果に繋がったと思います。

昨シーズンは、インターナショナル・スタンダードであったり、色々な分野を細分化し効率的に強化していったと思います。そこでラグビー・ナレッジやストレングスなど、それぞれのポイントに対して、みんなが同じ方向を向いて取り組んだことが結果に繋がったと思います。

僕が2年目、3年目、4年目のチャンピオンになれなかったシーズンも、サントリーにはハードワークの文化があって、結果は残せませんでしたが、みんな全力でトレーニングに取り組んでいましたし、そのプライドはありました。

ただ、それだけでは勝てなくなって、他のチームもハードワークをしていますし、日本のラグビーのレベルも上がっていて、それに対して、更にもう一歩踏み出せたのが、昨シーズンだったのではないかなと思います。

—— 今後も他のチームや日本のレベルは上がっていきますよね

そうですね。サントリーも進化していかなければいけませんが、僕個人としては、先ほども言いましたが、運動量が強みだと思っているので、誰よりもハードワークすることを考えていますし、ただハードワークするだけじゃなく、フランカーというポジションなので、ブレイクダウンで常に存在感を示したいと思います。それができれば、試合に出場でき、優勝に繋げられるんじゃないかなと思っています。

◆ボールに絡む回数を増やす

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—— ブレイクダウンで重要なことは何ですか?

アタックとディフェンスでは違うんですが、アタックで言えば、まずは回数が重要で、誰よりもブレイクダウンに入る回数を多くすることを考えています。それについては、昨シーズンも意識して取り組んでいたので、回数を増やしつつ1つ1つのブレイクダウンでしっかりと存在感を示せるようにならなければいけないと思います。

チームの特徴としてもブレイクダウンが多いアタッキングチームなので、そこで優位に立つためには、運動量が必要ですし、しっかりとした技術が必要になります。運動量には自信がありますが、技術の部分では、まだまだ伸ばさなければいけないところがたくさんあると思います。

チームにはジョージ(スミス)など素晴らしいお手本が身近にいて、姿勢や寄りの速さなどのポイントは理解しているんですが、ジョージと比較するとまだまだできていないので、練習から繰り返していくしかないと思っています。

—— ディフェンスについては?

ジャッカルの部分で、ボールに絡む回数を増やさなければいけないと思います。そのためには、もちろん運動量が必要ですし、予測してボールに絡まなければいけません。あと、ボールに絡む前に良いディフェンスが無ければボールは奪えないので、良いタックルをしなければいけません。

そのために必要なことは、アタックでも同じですが、試合と同じくらい激しく練習に取り組まなければ、練習のための練習になってしまうので、常に意識をして取り組まなければいけないと思います。試合では考えてから動いていたのでは遅くなってしまうので、無意識で体が動くくらいまで高めなければいけないと思っています。

—— 理想とする状態と比較して、現時点ではどれくらいまで来ていますか?

2年前くらいから意識して取り組めているので、成長はできていると思いますが、サントリーにはスペシャリストがたくさんいるので、強みとしてはまだまだ足りないと思いますし、理想とする姿と比較してまだ50%くらいだと思います。

大学の時はバックスで、社会人からフォワードに転向したんですが、フォワードを経験していくにつれて、スーパーラグビーや他の試合を見ていても、見るポイントが変わってきていますし、同じポジションの選手たちと試合を見ながら、1つ1つのプレーを話し合っているので、ナレッジの部分も成長でき出来ていると思います。

—— 試合を見る時に、ブレイクダウンの参考になる試合は、どういった試合ですか?

ブレイクダウンに関しては、スーパーラグビーよりもヨーロッパの方が激しいので、フォワードには参考になると思います。

◆嫌がられるところを率先して

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—— 今シーズンでの目標は?

大きな目標としてはトップリーグの開幕戦に出場することを考えています。その前に練習試合や6月にはワラタスとの試合もあるので、そこでしっかりとアピールしたいと思います。練習でアピールすることも大事ですが、試合に出てアピールして結果を出すことが、トップリーグの出場に繋がると思うので、まずは6月の試合でしっかりとアピールできるように取り組んでいます。

—— 試合に出場できないことでの危機感はありますか?

昨シーズンは試合に出場できなかったので、引退しなければいけないんじゃないかと考えたりもしました。実際に今シーズンもプレーするチャンスをいただけましたが、これまで試合に出場していても引退しなければいけなかった選手たちがたくさんいたので、そういう意味でも、覚悟を持って取り組まなければいけないと思っています。

チームからチャレンジするチャンスを与えられたということには意味があると思うので、その意味を考えて、チームに貢献していきたいと思います。そういう思いは、年々強くなっています。そして、今シーズンの最後に、また2冠を取れるように取り組みたいと思っています。

—— 先ほどはラグビー面での課題を話していただきましたが、トータル的な課題はありますか?

ラグビーで強みを出せていなかったと言いましたが、他の部分でもそこが課題かなと思います。どの部分でも良い数値を平均的に出していると思うんですが、これからは突出した部分を作っていきたいと思います。そのためにまず大事なことは気持ちの部分だと思うので、「絶対に試合に出たい」「勝ちたい」という思いを表に出していきたいと思います。

—— ジェントルマンなイメージを持っていますが、その気持ちをどう表に出していこうと考えていますか?

やはりプレーに出すことで気持ちが伝わると思うので、激しいタックルであったり、激しいブレイクダウンなど、嫌がられるところを率先してやっていこうと思います。

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(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]

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