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サントリー サンゴリアス

プロップマガジン ライター府中四六蔵氏のサンゴリアスなんでも不定期コラム

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  vol.202 1番オザキ、スクラムvery goodネ。


 どうして三洋に負けちゃったんでしょう・・・
 ん〜。と思っていたら番長さん発見。早速番長さんにシロゾウカフェに来ていただきました。(以上、スマイルカフェDay56のパクリ)

「負けてへん」
 は?
「スクラム、圧勝や」
 確かに。
 プロップは試合に負けてもスクラムに勝ったらそれでよし、とする。
 逆に、試合に勝ってもスクラムに負けたらしょげかえってしまう。
「プロップはそれだけスクラムに勝負かけてるんです」
 でも、最後の最後でスクラムも三洋に押されてターンオーバーされたし、それが敗因になったんじゃないか、というファンの指摘もある(応援メッセージ 「ガッツ」さん)。

「よ〜思い出してください」
 はい。
「サントリーボールのスクラムで、三洋はどうして1番から回転するスクラムをするんですか? 1番から回転したら、サントリーの8番は前ががら空きになるでしょ。ナンバー8がボールもって裏に抜けて、バックスにつながれたら、たとえばそのとき一番近いバックスといえば小野沢(宏時)ですよ。そんなスクラム、組みますか?」
 確かに。
「あれは、1番の尾崎(章)がグッと押して相手の3番を下げた。呼吸を合わせてイケちゃん(池谷陽輔)がワンテンポこらえる場面だったんだけど、ちょっとタイミングがずれてスクラムが回転しただけです」
 なるほど。
「作戦通りなんだけど、作戦がはまりすぎた」
 サンゴリアスのスクラムが押されたわけじゃない、と。

 じゃあなんで、ナンバー8がボール持って走らなかったのか?
「高野(貴司、交代で入っていた)に確かめたんだけど、ボールがナンバー8のところまで来なかったんだって。高野の足下にきてたら、そりゃいきますよ」
 と。

「尾崎、イケ、もうどこのチームにも負けへん。どのチームもあいつらとスクラム組むの、イヤだと思いますよ」
 ワールドチャンピオン(=エディ・ジョーンズ)もそれを認めている(スマイルカフェ参照)。
「キック対策やらと違って、スクラムが急に上手になることないですし」
 ないし、
「スクラム対策なんてまともにできないですからね。やろうと思っても、スクラム引くぐらいしかないでしょう、反則やけど」

 それにしても、と番長は言う。
「尾崎を1番にしといてよかった〜」
 尾崎はもともと3番の選手である。
「5年ぐらい前から、1番やれ、っていってたんだけど、そういうと尾崎は『慎さん、僕がトイメン(対面)でスクラム組むのがイヤなんでしょ』とかいうとって。
 そんで、僕が引退してコーチになったらすぐに、清宮さんにいうて1番にしてもろたんです」

 春先から1番をやり始めた尾崎だが、なかなか調子が上がらない。シーズン直前になってもケガをしたりしているうちに、林仰がどんどん力をつけていった。
「何度も(気持ちが)折れそうになったんですけど」
 番長は、目を細めるようにしていう。
「やっぱり3番に戻るか? っていってしまったこともあるんです」
 すると?
「『3番は家のごみ箱に捨ててきました』って尾崎が言うんです」
 3番をずっとやってきた過去、3番をやるというモチベーション、すべてを切り捨てて背水の陣で1番へのポジションチェンジにのぞんだ。

 中村直人も尾崎を指して、
「うちのエースや」
 という。
 でも尾崎は、
「まだまだっす」
 としかいわない。

作者紹介:府中四六蔵(ふちゅう・しろぞう)
1966年生まれ、長崎県、海星高校出身。
職業はジャーナリスト。専門は日本の政治と経済と社会と文化。

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