CLUB HOUSE

クラブハウス

サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2015年4月30日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #226 “特別編”『前半リード』小野晃征

サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
 
 
「前半リード」(解説:小野 晃征)
 
 
前半をリードして終えることは大事だと思います。リードしている時は、相手はリードされているということを意識して、ゲームプランを変えてきますし、相手にはボールキープをする意識が増えると思います。
 
そして後半にこちらが先に点を取ったら、またリードが広がるということになり、そこはメンタルの部分で大きいところだと思います。そんな訳で「前半リード」をとくに意識する訳ではありませんが、「次に何をしようか」というところに影響があるので、試合の中では大事なポイントだと思います。

 
一方で試合は80分なので、サントリーとしてはフィットネスにある程度自信を持っていますし、最後の最後まで取り切れるという自信がありますから、「前半で必ずリードしていなければいけない」という意識はあまりありません。ですから、もしリードされていたとしてもパニックにはなりません。
 
「前半リードしているから」と油断して、相手に後半に入って逆転されたら、向こうの勢いになってしまうので、特にリードしている時には気持ちを引き締めることが重要だと思います。
 
負けていたらシンプルに「点を取りに行く」ということを意識すればいいだけですが、リードしていると、攻めたいけれど逆転されたくないという気持ちも出てきます。ですからもう1回ゲームを組み立てることを意識します。
 
ハーフタイム後の後半の入りの10分は、前半のはじめの20分と同じくらい重要で、ハーフタイムで全員で1回落ち着いて修正して、「こういうことを意識して後半に入ろう」と話し合ったことを、ファーストプレーからしっかりと出すという時間帯になります。

一覧へ