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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年11月12日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #108『ハイタックル』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「ハイタックル」(解説:成田 秀悦)
 
 
文字通り高いタックルで危険なタックルです。もちろん反則になります。肩から上部分へのタックルで、僕は背が低いので、よくハイタックルを受けます。ハイタックルをくらった瞬間は、感覚がスローモーションになります。例えば、ゆっくり相手の腕が自分の首にかかってくるのが見えて、地面に叩きつけられた瞬間にどっちが上か分からなくなることもあります。僕は次のプレーに向かうためにタックルされたら「すぐに立たなければいけない」と思っているので、立つつもりで足をピンと伸ばしたら、そこが空(そら)だったこともあります(笑)。そのぐらいの衝撃が、ハイタックルにはあります。
 
受けた次の日は、首が痛くて、「そう言えば昨日、ハイタックル受けたな」と振り返ったりします。ほぼ、毎試合受けていますが、過去を振り返っても、大きい外国人選手から受けていることが多いです。たぶん大きい選手にとって僕みたいに小さい選手は捕まえ辛いんでしょうね。捕まえようとして、ちょうどいい位置に、僕の首があってそこに入ってしまうんだと思います。

 
避けるのは難しいですが、もらった時に、「あ、小ちゃくて良かったな」と思ったこともあります。その結果チームがペナルティをもらう訳ですから、身を削ってやっている感じです(笑)。多い時で1試合に3回、ペナルティーにならず流される時もあるので、毎試合何回かは必ず受けていると思います。
 
今の小学生中学生は、絶対に真似をしてはいけないタックルです。危険です。身をもって体験したそのことは、伝えておきたいと思います。

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