●子どもとの日常的なかかわりは少なく、「時間ができたら」子どもと過ごす。
父親が子どもとかかわる時間はあまりとれていなかった。父母で比較し、母親の方が子どもにかかわっている時間が多いと答えた母親が約85%いた。一方で、子どもとの時間を取るための工夫は7割以上(73.4%)の父親が何もしていないが、余暇時間に何をしているかの自由回答では、「子どもと過ごす」と答えた父親は母親に比べて多い。父親の子育てへの意識は着実に変わってきていると思われるが、まだ日常的に子どもとかかわるというより、時間ができたときに行う「余暇活動」という位置づけなのだろうか。
【余暇時間でしていること】

●思春期の子どもには父母とも「子どもに寄り添う」関係を志向。壁にはならない。
子どもの年齢によって、父親自身が考える理想の父親像に違いがある。小学生の父親は「家族に頼りにされる父親でありたい」「子どもに尊敬される父親でありたい」という回答が多く、「尊敬」「頼り」という言葉がキーワードとなった。一方で、中学生の子どもを持つ父親は「優しい」親でありたいという回答が多い。「何でも話し合える友達のような父親」「子どもの相談に乗ってやれるような父親」というように、子どもが思春期になると、父親は「一家の大黒柱」から「横並び」の関係を志向するようだ。母親については、子どもの学年に関係なく「友達のように何でも話せる母」「どんなことでも相談できる優しい存在」などの回答が多く、「優しい」「友達」「相談」という言葉がキーワードとなった。
【どんな父親でありたいか?(小中別・自由回答数 有効回答数 526件)】

【どんな母親でありたいか?(小中別・自由回答数 有効回答数 668件)】

●小中で変わる家族とのかかわり
〜家族が大好きな小学生。悩み事を誰にも相談しない中3生、約3割。
小学生の約95%が「家族が好き」と答えている。その理由は、「家族といると楽しい」「家族といるとほっとする」といった回答が多い。悩み事も約半数(47.8%)の小学生が親に相談し、家族は安心感を与える存在である。中学生では家族が好きという答えは8割を切る。「とても好き」だけを見ると、小4は70.8%に対し、中3は25.4%。悩み事の相談相手も親より友達を相談相手にする子が多く、成長と共に家族の存在・役割も変化する。また、約2割の子どもが悩み事を「誰にも相談しない」という。特に小6で21.2%、中3で28.8%と受験や新しい環境への不安など、悩みが増えるであろう時期にひとりで悩んでいる子が多いようだ。
【悩み事の相談相手】

●自分の子どもの長所は「優しい」「素直」「明るい」。中3男子の長所「優しさ」4割。
自分の子どもの長所として、年齢・性別を問わず「優しい」ところを評価している親が最も多い。特に中学生の男子に対して、子どもの「優しい」面を評価している親が多く、4割近くに上っているのが、この年頃の男子を対象とした回答としては、意外な印象を受ける。全体的に「元気」「活発」「前向き」といった活動的な側面より、子どもの「優しさ」「明るさ」「素直さ」といったソフト面を親は評価している。
【お子さん(男の子)の良いところは?(小中別・自由回答数 有効回答数 598件)】

【お子さん(女の子)の良いところは?(小中別・自由回答数 有効回答数 662件)】

●中学生になっても、朝起きるのと自分の部屋の掃除は母親任せ。
翌日の学校の用意、着るものの用意などは8割程度の子どもが自分でやっているが、自分の部屋の掃除はお母さん任せであったり、朝自分で起きられない子どもが過半数を占めている。自分でできないわけではないであろうに、親に頼ったままという状態のようだ。
【子どもが自分ですること(複数回答)】
