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若者のライフスタイル調査(昭和50年代生まれライフスタイル調査)

調査の趣旨・目的

豊かな社会に生まれ、モノの豊かさが当たり前の時代に欠乏感をしらずに育った若者たち。ケータイやメールをコミュニケーションツールとして自在に使い、オン・オフのデジタル感覚が自然に身についている新しい世代である。モノや情報との関わりだけではなく、人との付き合いや社会との関わりも大きく変化している。これからの時代の生活像を探るため、彼らの生活意識や価値観に関する調査を実施した。

調査対象

  • 昭和50年代生まれ(1975年から1984年生まれ)の若者 当時15歳から25歳
  • 首都圏在住の独身男女約100名
    (高校生、大学生、専門学校生、フリーター、社会人など)

調査時期

2000年〜2001年

調査方法

インタビュー調査、生活日誌調査、インスタントカメラで好きな場所等を撮影。

調査内容

友達関係、家族関係、恋愛、将来像、情報、自分にとって居心地のよい場所等

調査から見えてきたこと

  • デジタルな友人関係〜でもつながりたい
    この世代の友達づきあいは、趣味やファッションが同じ仲間で集まり、グループで行動することが多い。一方で「学校の友達とは制服の時だけ」というように場所や目的で友人を使い分け、場面や相手に合わせ"キャラ"や"モード"を切り替え状況適応する。仲間といっても常に気を遣っており、「友達だけど本音がいえない」。ただしそのような希薄な人間関係に対して物足りなさも感じている。ケータイやメールで頻繁に友達と連絡をとるのも、つながりを確認したいからである。
  • 情報の細分化〜仲間内は同質化
    好きな音楽、雑誌を聞いてもばらばら。上の世代であれば、ぴあ、ハナコなど世代を代表する雑誌があったが、それがない。ファッション誌にしても好みやテイストで読む雑誌が違う。音楽やバイクなどの専門誌を読む人も多く、情報源そのものが細分化している。しかし趣味や好みが同じ仲間で集まるため、仲間内は同質化が進む。
  • 自分が基準
    「公」よりも「私」を重視し、社会の常識より自分の感覚を基準として行動する傾向にある。そのため「車内での化粧」「じべたずわり」など、公的場面でのモラルやマナーの意識は低下している。「人は人、自分は自分」といった意識が強く、基本的に他人に対する関心は薄い。しかし友達や仲間との関係性については非常に過敏であり、空気を読み常に周囲に気をつかっている。
  • ライフスタイル重視〜好きなことを仕事に
    サラリーマンに対してネガティブなイメージを持ち、「好きなことを仕事に」している職人やクリエーターに憧れる人が多い。いい大学、いい会社に入れば将来安泰という従来の価値観が崩れつつある世代であり、ライフスタイルと仕事が一致した生き方が彼らの理想である。また「資格があれば安心」と、税理士や会計士、看護士などの専門職を目指す堅実派も多く見られる。一方で、多様な選択肢が迷いを生み「やりたいことがみつからない」と迷いの中にいる若者も少なくない。

単行本の紹介

「ロストプロセス・ジェネレーション〜昭和50年代生まれ、こころのかたち。」[2002年12月]

編著 サントリー次世代研究所(旧サントリー不易流行研究所)
発行 神戸新聞総合出版センター
定価 1575円(税込み)


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