近年、子どもたちの食の乱れが指摘され、盛んに食育の必要性が叫ばれている。当研究所は単行本『いま「食べること」を問う』 の出版を通じて、人にとって「食べること」がどんな意味があるのか、様々な角度から議論を行った。また、「現代親子調査」では、現代親子のかかわりや生活の実態とともに家族それぞれの生活が忙しく、家庭の食卓に家族が揃わない実態が浮き彫りになった。
家族の食卓は、家族をつなぎ、子どもに食文化を伝えることで世代をつないでいく。また、親族や友人など食卓を囲みながら交流の機会を持ち、家族が社会にひらいていくきっかけにもなる。
現代の家族にとって食卓はどのような役割を果たしているのか。家庭の食卓の多くを担っている主婦たちは何を大事に思い、食を通じてどのように子どもたちを育み、家族の関係を育もうとしているのか。本調査では、親子や家族のかかわりも含めた家庭の食卓の実態を探る。
2007年11月
(1)アンケート調査(定量調査):2007年11月9日〜11日(600名対象)
(2)日誌調査(定性調査):2007年11月16日〜19日(120名対象)
首都圏・近畿圏・その他エリア(人口50万人以上の都市を除く)に在住する主婦600名
- 家族が揃う食卓は「日常の一コマ」から「希少な時間」へ
〜家族が揃う食卓は、朝食も夕食も「週に1-2回以下」が半数以上〜 - 家族との食卓では「楽しい雰囲気が壊れるなら注意やしつけはしたくない」
〜子どもの食事中の携帯電話使用「特に注意しない」2割〜 - 週末は主婦も「オフ」。栄養のことも節約のことも「お休み」
〜献立決定のポイント、平日は「栄養」「節約」。週末は「家族で楽しむ」「家族の好み」を重視〜 - 料理は「私の仕事」だと思っている主婦たち。食事に対する家族からの意見や感想が力になる。
〜作った料理に対して家族から反応がある主婦のほうが「料理が得意」〜 - 食事を伴う友人や親戚との自宅への行き来は「ない」
〜友人や親戚を自宅に招くのは「苦手」。「ここ1年以上」招いていない主婦が約半数〜