
製造業などの産業活動に使用される水を工業用水といいます。日本での水の総使用量の約14.5パーセント(平成19年度)が工業用水で、使用量(補給量)は減少傾向にあり、農業用水や生活用水に比べて節水が進んでいます。工業用水の特徴や、節水の様子を調べてみましょう。
水源別シェアグラフ
回収率(工業用水使用水量に対する回収水量の割合)については、昭和48年の全業種平均62.0パーセントから、その後の水使用合理化等の進展により平成18年には78.9パーセントまで上昇しています。
最近ではピンチテクノロジーを利用した水の再使用が、工業用水をリサイクルするうえで最先端の方法のひとつとなっています。
再利用の循環
ピンチテクノロジーとは、実測に基づいて「需要側(用水)」と「供給側(回収水)」の水質と量を示す2種類の線(コンポジットカーブという)を描き、それらをどんどん近づけて2種類の線の幅を狭くし(つまむ)、再使用可能な回収水量を把握・解析し、用水利用の最適化を図る手法です。これは、例えば家庭でのお風呂の残り湯を洗濯に再利用するように、製造工程ごとに排水の水質を調べた上で、求められる水質レベルに応じた工程で再利用する手法です。
【参考文献】