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低炭素企業をめざして

◆環境中期目標

2012年までにCO₂排出量を2007年比で20%削減

サントリーグループでは、低炭素企業の実現に向け、国内の事業活動全体におけるCO₂排出量を「2012年までに2007年(実績:255万トン)比で20%を削減して204万トン」とする中期目標を設定。商品開発から生産、物流、販売に至るまで、バリューチェーンの各部門ごとに課題・目標を設定し、取り組みを加速しています。

進化した環境配慮型工場稼動―サントリー天然水南アルプス(株)白州工場

2010年4月、山梨県北杜市にサントリー天然水南アルプス(株)白州工場が竣工しました。この工場は、天然水白州工場(山梨県北杜市)、九州熊本工場(熊本県上益城郡)、奥大山ブナの森工場(鳥取県日野郡)に続く「サントリー天然水」の第四の生産拠点として、PETボトル成型から天然水の充填、包装、品質管理まで一貫して行うミネラルウォーター専用工場です。新工場では、最新の省エネ技術を導入し、既存工場に比べて1製品あたりのCO₂排出量を約24%削減(2009年実績比)することをめざします。

飲料業界で最大規模の太陽光発電の活用

北杜市は日照時間が年間2,500時間以上、日照率50%以上の多照地域です。この特性を最大限に活用しようと新工場では、飲料業界で最大規模の出力約490kWの太陽光発電パネル(面積:約3,600㎡)を設置しました。晴天時には工場で使用する電力の約20%をまかない、電力会社からの電気購入に比べてCO2排出量を約205トン(工場の排出量の約2%)削減できます。

※2010年5月現在。

白州工場の太陽光発電パネル

地下水の冷熱を利用してCO2削減

年間を通して低温に保たれる地下水の冷熱を、機械の冷却など工程内の冷却プロセスに活用しています。また、製造工程で温められた水の余熱を回収・再利用しエネルギーの有効利用を図っています。こうした取り組みによりCO2排出量を約1,300トン(工場の排出量の約11%)削減できます。

国産最軽量※1PETボトルの導入と成型工程のエアー回収でCO2排出量を削減

新工場で製造している「サントリー天然水〈南アルプス〉」用2LPETボトル本体の重さは36.2g。キャップとラベルを合わせても39.3gと国産最軽量の省資源PETボトルです。従来容器より約24%軽量化し、これによりCO2排出量が約5,000トン※2削減できます。また、ボトル成型には大量の電力消費を伴う高圧エアーを使いますが、サントリーグループでは一度使用した高圧エアーを回収して次のボトル成型に再利用する技術を日本で初めて開発。これにより工場電力使用量を削減し、製造工程におけるCO2排出量を約400トン削減できます。

※1 2010年5月現在。
※2 年間出荷量2,500万ケース(2010年計画)に基づく計算。

エコクリア包装導入により、従来段ボール比CO2排出量を50%削減

段ボール箱を使わず、透明フィルムで6本単位でPETボトルを包み込んで梱包する環境配慮包装「エコクリア包装」を導入しています。これにより外装資材の製造・輸送・消費後のリサイクルまで含む全工程のCO2排出量を段ボール梱包に比べて50%削減し、年間では約300トンのCO2排出量を削減できます。

※包装資材メーカーと当社による試算。年間出荷量250万ケース(2010年計画)に基づく計算。

グループ全体でCO2削減を推進しています

バリューチェーンでの取り組み

1 企画・開発

容器メーカーとの協働や自社製造で容器包装の軽量化・薄肉化を推進

飲料を充填する容器には、PETボトル、缶、ガラスびんなどが使われています。サントリーグループでは、商品の品質保持と安全性を確保したうえで、より軽量化した容器を容器メーカーと共同開発するとともに、キャップやラベル、さらに梱包まで含めた多面的な取り組みを推進。包装資材の生産エネルギーを低減するとともに輸送時のCO2排出量削減に注力しています。また、一部の工場ではPETボトルを自社内で成型することで、容器メーカーから当社への輸送をなくすと同時に、高圧エアーの回収など独自の技術により容器製造におけるCO2排出量削減も推進しています。

「ハイブリッドボトル」で約23%軽量化

(従来品「ペプシネックス」500mlボトル比)


2 生産

燃料転換、コジェネレーション、熱回収、再生可能エネルギーの導入促進

主力工場では重油からCO2排出量の少ない都市ガス・液化天然ガス(LNG)への燃料転換を完了し、自家発電と廃熱の同時利用で効率化を図る「コジェネレーション(熱電併給)」システムを順次導入。また、エネルギー管理と解析を徹底する中で、加熱と冷却を繰り返す各工程で発生する熱の回収システムやエネルギー損失が少ない冷凍システムを開発し、成果をあげています。さらに、多照地帯での太陽光発電の活用、豪雪地帯ならではの雪室(ゆきむろ)による冷熱利用など、地域特性に即した再生可能エネルギー(クリーンエネルギー)の導入によりCO2排出量の削減を推進しています。

液化天然ガス(LNG)の活用

液化天然ガス(LNG)の活用


3 物流

統合配車®、共同物流、モーダルシフトで効率的に輸送

サントリーグループでは、トラック・鉄道・船舶などの輸送手段で工場、倉庫、卸店・小売店などを結び、大量の製品を輸送しています。その際に発生するCO2の排出量削減に向け、物流協力会社や他の企業グループと協働して、台数の削減、積載効率の向上、輸送距離の短縮を図っています。自社開発の「統合配車®システム」により最適な積載・ルート・配車を実現し、トラック輸送に高効率性をもたらしています。また、鉄道・海上輸送に転換するモーダルシフトを着実に増加させるとともに、他社との協働によるお取引先向け共同物流を推進しています。

トラックから鉄道輸送へのモーダルシフトを推進するため、大型トラックと同サイズの31フィートコンテナを活用。

トラックから鉄道輸送へのモーダルシフトを推進するため、大型トラックと同サイズの31フィートコンテナを活用。


4 販売

ヒートポンプ式自動販売機の設置拡大でCO2排出量を削減

自動販売機は多くのお客様に利便性を提供する一方で、お客様においしく飲用していただくため電気で商品の温度調節を行うことから省エネ性能の向上が重要です。サントリーグループでは、夏の電力ピーク時に冷却を一時停止する「ピークカット機能」を備えた自動販売機を設置してきましたが、2007年から消費電力を従来型に比べ約37%も削減できる「ヒートポンプ式」を導入し、2009年末現在で約17,500台を設置。今後も、積極的に拡大していきます。また、照明については屋内設置機の24時間消灯により消費電力を約20%削減。また、屋外設置機については、昼間消灯を実施し、消費電力を約10%削減する活動を推進しています。

屋内設置機の24時間消灯を推進

※ヒートポンプとは
冷却庫室で発生した熱を吸熱して加温庫室へ放熱することで熱を有効利用するしくみです。

ヒートポンプ

グループ各社での取り組み

オランジーナ・シュウェップス

容器・包装の軽量化でCO2削減

欧州で清涼飲料事業を展開する同社では、PETボトルやガラスびん、缶などの容器やラベルの軽量化を推進し、これにより年間約1,200トンのCO2排出量を削減しています。

「オランジーナ・シュウェップスのCSR」はこちら

ラベルの軽量化を推進

ラベルの軽量化を推進

(株)プロントコーポレーション

環境に配慮した資材・包材で「容器の3R」を推進

カフェ&バーを展開する同社では、テイクアウトに使用する紙袋などの包装資材の減量をはじめ、割り箸から樹脂製リユース箸への切替も進めています。また、2010年4月からは、「サントリーウイスキー角瓶」の空きびんをリサイクルした「PRONTO Eco Glass」を導入しています。

「(株)プロントコーポレーションのCSR」はこちら

PRONTO Eco Glass

PRONTO Eco Glass

(株)ティップネス

燃料転換の推進によりCO2削減

同社の店舗では、プール等への温水供給用ボイラーを使用していますが、この燃料として重油を使用していた5店舗について天然ガスへの転換を図っています。すでに3店舗で転換を完了し、これによりCO2排出量を年間約290トン削減しています。

「(株)ティップネスのCSR」はこちら

プールの温水供給ボイラーに天然ガスを使用

プールの温水供給ボイラーに天然ガスを使用

ファーストキッチン(株)

資源循環と省エネルギーの視点でCO₂削減を推進

1993年より、紙カップから陶器のマグカップに切り替え、紙カップの生産・輸送に伴うエネルギーを削減。また、トレーの原料には、PET再生素材を使用しています。

「ファーストキッチン(株)のCSR」はこちら

使い捨ての紙カップから陶製のマグカップに変更

使い捨ての紙カップから陶製のマグカップに変更

ハーゲンダッツ ジャパン(株)

他社との共同配送により輸送時のCO2削減

輸送効率を改善するため、他社と協働で物流拠点に商品を集約し、同じお取引先への共同配送を実施しています。商品を集約して一括配送することで、積載効率の改善、車両の大型化が可能になり、これにより輸送時におけるCO2排出量も削減できます。

「ハーゲンダッツ ジャパン(株)のCSR」はこちら

日本サブウェイ(株)

LED照明の導入により電力消費量を約65%削減

赤坂見附店では、消費電力の少ないLED照明を導入し、電力消費量を65%、CO2排出量を年間約5トン削減。環境省が推進する「平成20年度省エネ照明デザインモデル事業」に認定されました。

「日本サブウェイ(株)のCSR」はこちら

環境性能と快適性が両立した店内

環境性能と快適性が両立した店内

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