は行
バーチャルウォーター(virtual water)
仮想水。農産物や工業製品の製造に使われた水を、その購入者が間接的に消費したとする考え方。大量の農産物を輸入に頼っている日本のバーチャルウォーター輸入量は、国内での取水量を上回ると言われている。
バイオマス
原料、燃料として利用できる再生可能な生物由来の有機性資源のこと。「新エネルギー促進法」におけるバイオマスの定義は、動植物に由来する有機物であって、エネルギー資源として利用することができるもの(原油、石油ガス、可燃性天然ガス及び石炭ならびにこれから製造される製品を除く)。バイオマスの特徴はカーボン・ニュートラルで再生可能な資源ということ。木材、乾燥草本、畜産廃棄物、食糧残渣、下水汚泥、水草などが当てはまる。これらの有機物を使って、プラスティック容器等が製造されている。(関連:バイオマス・エネルギー)
バイオマス・エネルギー(biomass energy)
生物体を利用して得られるエネルギーのこと。生物由来エネルギー。燃焼させて発電に利用したり、発酵によってアルコールやメタンを発生させて燃料化する方法等がある。化石燃料の使用量やCO2発生の削減に役立つ無限に再生可能なエネルギー資源として注目されている。
排出権取引
京都議定書では、国際的な温室効果ガスの排出削減コストの平均化を図ることにより排出削減費用をなるべく低く抑える経済的手法として、市場原理を活用した次のような3つの国際的なしくみからなる「京都メカニズム」が考案された。これらはいずれも排出権取引に関わるしくみである。
(1)共同実施(JI=Joint Implementation)
先進国が共同で行う温室効果ガスの削減プロジェクトなどを指し、発電施設の運用改善、再生可能エネルギーの利用、植林事業などがあげられる。
(2)クリーン開発メカニズム(CDM=Clean Development Mechanism)
先進国と開発途上国との共同プロジェクトによる排出削減について、承認された排出削減量が取引される。
(3)国際排出量取引(IET=International Emission Trading)
先進国間の排出枠の譲り受け。各国の初期割当量(一定の排出許可量の割り当て)に対して、排出枠の余剰部分や超過部分を市場で取引することを認めるもの。
廃掃法 / 廃棄物処理法
廃棄物の排出抑制と適正な処理を行うことで、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律。正式名は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」であり、「廃掃法」「廃棄物処理法」は略称。1970年に、従来の「清掃法」(1954年制定)を全面的に改めて制定された。これまでに数回の改定が行われ、廃棄物の減量、処理施設の確保、リサイクルの推進などが図られている。
ハイブリッド(hybrid)
異種のもの同士が組み合わされて、新しいものが出来ること。「複合型」あるいは「異種混合」と訳される。ビールと清涼飲料という、中味も製法も異なる飲料を同時に生産できるサントリー九州熊本工場は、ハイブリッド工場ということができる。
バガス(bagasse)
サトウキビから砂糖を搾ったあとの残りかす。製糖工場から大量に排出されるので、経済的な非木材紙原料として注目されている。サントリーでもバガスを混入した紙をウイスキー「オールド」のラベルに使用している。(参照:ケナフ)
バリアフリー
広義の対象者としては障がい者や高齢者等の社会生活弱者、狭義の対象者としては障がい者が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的、精神的な障壁を取り除くための施策、もしくは具体的に障壁を取り除いた状態のこと。
バリューチェーン(Value Chain)
原料調達から消費者に届けるまでの全プロセス(開発・調達・生産・輸送・保管・販売)の繋がりをサプライチェーンと呼ぶのに対して、バリューチェーンはそのプロセスごとに価値(バリュー)を付加し、これらの連鎖の総体によって、結果、最終消費者へ価値を提供し、企業もまた利益を得る考え方。マイケル・ポーターが提唱し「価値連鎖」と訳される。
ヒートアイランド現象(heat island)
都市部の気温が郊外に比べて高くなる現象。都市高温化現象。アスファルトやコンクリートなどに覆われた地面に熱が吸収・蓄積され、緑地の減少により水分の蒸発量も減少して気温が下がり難くなり、冷暖房や自動車などから出る熱で外気温が上昇するために起こる。
ヒートポンプ式自動販売機
ヒートポンプとは、外部から電気・熱などの駆動エネルギーを与えて、低い温度の部分から温度の高い部分へ熱を移動させる装置。冷却にも加熱にも同じ原理が使える。ヒートポンプ式自動販売機は、ヒートポンプ用インバーター圧縮機や、一体型熱交換器による排熱回収型ヒートポンプサイクルを採用し、冷却および加温部分における消費電力量を大幅に削減することができる。
ピンチテクノロジー
工場やプラント等で、物質・熱の最小必要量およびフローシート(ネットワーク)を策定する解析手法のこと。「ピンチ」は、英語で『つまむ』という意味。飲料工場で製品を製造するには中味以外にも空容器の洗浄やタンク、配管、充填機などの設備の洗浄に水を使用する。こうした設備洗浄・冷却に必要な水の品質・量とそれらの使用後に出る水の品質・量を把握し、解析を行うことで使用後の水の再利用を図るしくみのこと。
フェアトレード
発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で購入し、生産者や労働者の生活改善と自立をめざす運動のこと。「公正取引」「公平貿易」と訳され、「オルタナティブ・トレード(もうひとつの形の貿易)」とも呼ばれる。
副産物
工場等の生産過程で目的とする生産物以外に付随して出る物質のうち、有価で取引されているものを指す言葉。それ以外のものは廃棄物と定義される。サントリーでは、糖化粕などの植物性残さが主な副産物で、すべて再資源化されている。(参照:糖化粕)
フードマイレージ
食料が採取された場所から消費されるところまでの距離のこと。通常は、重量(トン)×輸送距離(Km)で表す。食品の生産地と消費地が近ければその値は小さくなる。日本は食料自給率が低いため、その数値が大きくなる。英国の消費者運動家が提唱したとされ、食料品の「地産地消」の考え方に通じる概念である。
フレーク(flake)
薄片のこと。リサイクル用語としては、使用済みペットボトルを8mm角程度に裁断し、洗浄し乾燥させたもの。(参照:ペレット)
フロン
フッ素化合物であるフルオロカーボンを簡略化した名称。冷蔵庫やエアコンの冷媒、電子精密部品の洗浄などに広く使われていたが、オゾン層を破壊する原因物質として1987年のモントリオール議定書を受けて検討の結果、1995年末をもって生産・消費の全廃が決定された。(参照:代替フロン)
フロン回収破壊法
オゾン層の破壊や地球温暖化を招くフロン類を大気中にみだりに放出することを禁止するとともに、機器の廃棄時における適正な回収および破壊処理の実施などを義務づけた法律。正式名は「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律」。2001年6月制定。
ペットボトル自主設計ガイドライン
飲料、しょうゆ、酒類および乳飲料用の「指定ペットボトル」を衛生的で、かつ使用後の再処理、再利用適性に優れた容器とするため、ボトル、ラベル、印刷、キャップ等について規定した自主設計ガイドライン。サントリーも加盟するPETボトルリサイクル推進協議会が設定。
ペレット
小さな球あるいは錠剤のこと。リサイクル用語としては、使用済みペットボトルのフレークを溶かして小さな粒状に加工したもの。(参照:フレーク)
法人の森林(もり)制度
森林資源の造成を図ることを目的に農林水産省・林野庁が推進する制度。企業が社会貢献活動を実施するための場として、林野庁が国有林の一部を提供し、企業と林野庁が共同で森林を造成・育成する。
ポジティブ・アクション
組織において、社会的差別、特に男女差別を是正するための取り組み。女性を優遇するのではなく、固定観念などから生じる雇用の差別を是正し、均等な能力発揮の場を提供する。「積極的改善措置」、「積極的差別是正策」、「アファーマティブ・アクション」とも呼ばれる。
ポジティブリスト(残留農薬ポジティブリスト制度)
「残留農薬ポジティブリスト制度」とは、全ての食品について、農薬の種類ごとに残留基準を定めた制度のこと。許容できる食品の農薬残留濃度をリスト化して示し、このリストにない、または許容範囲を超えた農薬が残留する食品の流通・販売を禁止している。2003年の「食品衛生法」改正を受けて、2006年から導入された。
ボトルtoボトル
「使用済みのボトルを原料として新たなボトルを作る」という意味の言葉。ガラスびんにも当てはまる言葉だが、特に日本で開発された食品用ペットボトルの完全循環型リサイクル技術を指すことが多い。使用済みの食品用ペットボトルを分子レベルまで化学分解して精製し、ペット樹脂の原料にした上で食品用のペットボトルに再生する手法。石油から製造したものと同等以上の品質であるばかりか、エネルギー消費やCO2排出も大幅に削減できる。2004年から実用化されている。なお、使用済みの缶を原料にして新たな缶を作ることは、「Can to Can」と呼ばれる。(参照:ケミカルリサイクル)

