継続的な福祉活動とともに、文化・スポーツ支援を通じ、人々の豊かな生活を応援します。
継続的な社会貢献
創業者・鳥井信治郎は「利益三分主義」を唱え、事業の利益を社会に還元することを信念としていました。特に、恵まれない境遇の人たちへの慈善活動、社会福祉活動に積極的に取り組みました。社会のニーズの変化を見据えながら、現在に至るまで社会貢献活動に継続して取り組んでいます。
社会福祉法人「邦寿会」を通じた支援
1921年の無料診療院開設を機に創立された「邦寿会」は、2011年に90周年を迎えました。現在は社会福祉法人として、特別養護老人ホーム「高殿苑」(1974年開設)、総合福祉施設「どうみょうじ高殿苑」(2008年開設)、「旭区西部地域包括支援センター」(2011年4月大阪市より受託)、「つぼみ保育園」(1975年開設)を運営しています。近年では、時代のニーズに応えた訪問介護(ヘルパー)、通所介護(デイサービス)、居宅介護支援(ケアプラン)などの在宅介護サービスも提供しています。
「どうみょうじ高殿苑」
豊かな生活文化に貢献
サントリーグループは、人々のより豊かな生活文化への貢献を目指してきました。2011年には、1961年に開館した「サントリー美術館」は50周年、1986年に開館した「サントリーホール」は25周年を迎えました。これら2つの施設の運営をはじめ、さまざまな文化支援に力を注いできたサントリーグループ。現在は、文化施設運営のほかにも、芸術文化・学術支援、スポーツ支援など、多彩な活動を展開しています。
世界一美しい響きを実現――サントリーホール
サントリーホールは、1986年に東京初のコンサート専用ホールとして開館しました。偉大な指揮者である故カラヤン氏に「音の宝石箱」と評された「ヴィンヤード形式」の大ホールと、ブルーローズ(小ホール)の2つのホールで、国内外の一流アーティストによる演奏が繰り広げられています。現在では、年間550を超える公演に、60万人近くのお客様が来場されています。開館25周年を迎えた2011年には、「心かよう 心うごく」をメインメッセージとする新たな方針を立ち上げ、本物を身近に楽しむことができる企画や環境を提供することで、音楽がより生活に根づいたものになることを目指し活動を展開。また、東日本大震災からの復興支援のため、2011年6月に「ピースフル・コンサート」、10月にウィーン・フィルによるチャリティーコンサートを開催し、収益金を「音楽を通じた復興支援活動」のために寄付しました。さらに、この活動を継続的に行っていくため、2012年4月には、「ウィーンフィル&サントリー音楽復興基金」を設立しました。
サントリーホール
開館25周年にスタートした2つのフェスティバル
2011年の開館25周年を機に、新たに2つの企画を立ち上げ、今後、毎年開催していきます。秋は約2カ月にわたって、世界のトップ・アーティストが集い、質の高い企画をお届けするクラシック音楽の祭典「サントリーホール フェスティバル」を開催。また、初夏には2週間にわたり、ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で、室内楽本来の楽しみを伝え、そのさらなる普及を目指すプロジェクト「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」を開催します。

ブルーローズ
ENJOY!MUSIC プログラム
1986年の開館以来、ホールの担うべき役割として質の高い音楽を提供するだけでなく、未来へ向けた創造的なあり方として、音楽のもつ深い喜びをより多くの方と分かちあうためのプログラムを実施してきました。2008年には、カーネギーホールとの提携により、エデュケーション・プログラムをグローバルに展開。2010年からは、これらの活動を「サントリーホール ENJOY!MUSIC プログラム」と名づけ、未来を担う子どもたちやプロフェッショナルな若き音楽家たちに向けたプログラムに加えて、すべての人に身近なホールとなるためのさまざまな取り組みを行っています。

カーネギーキッズ
「都市の居間」を目指して――サントリー美術館
サントリー美術館は「生活の中の美」を基本理念に1961年に開館し、2011年に50周年を迎えました。日本美術を中心に多彩な企画展と収集活動を展開し、2007年3月には六本木の東京ミッドタウンに移転。新たなミュージアムメッセージ「美を結ぶ。美をひらく。」のもと、建築家・隈研吾氏が「伝統と現代の融合」をテーマに、居心地がよく、くつろげる空間を設計。ショップやカフェ、多彩なプログラムを開催するホール、茶室、会員専用のサロンなどを整えました。国宝1件、重要文化財12件をはじめとする約3,000件の収蔵品を企画展示し、暮らしの美と出会う感動を提供するとともに、日本の自然と歴史の中で育まれてきた、日本人の美への感性を次世代に継承していく活動を続けています。
サントリー美術館
子どもたちに日本美術に親しんでいただくことを目指して――「おもしろびじゅつ帖」
サントリー美術館では、教育普及活動の一環として次世代に日本美術の楽しさを伝えるために、中学生以下は入館無料としています。また、展覧会鑑賞支援ツール「おもしろびじゅつ帖」を制作し、中学生以下の子どもたちに無料配布しています。イラストやクイズで楽しみながら日本美術に親しんでいただけるよう展覧会ごとにかたちや内容に工夫を凝らし、2008年に「キッズデザイン大賞」「グッドデザイン賞」を受賞しました。

おもしろびじゅつ帖
音楽と美術で新しい価値を創造――公益財団法人サントリー芸術財団
1961年開館の「サントリー美術館」と創業70周年記念事業として1969年に設立された「鳥井音楽財団(1978年にサントリー音楽財団に改称)」。ほぼ半世紀にわたって積み重ねてきた芸術分野での2つの活動を、21世紀にふさわしい新たなかたちに革新。創業110周年記念事業として1つに束ね、2009年に設立したのが「サントリー芸術財団」です。
また、2012年4月よりサントリーホールの運営へと事業領域を拡大し、日本の音楽・美術文化の普及と発展にさらなる貢献を果たしていきます。
音楽の分野においては、優れた業績をあげた個人または団体の顕彰をはじめ、「日本人作曲作品の振興」のための諸事業、クラシックおよび20世紀以降の音楽の紹介、出版事業を行っています。美術の分野においては、美術品の収集、保管、研究ならびに美術品の公開をはじめ、講習会も開催しています。
サマーフェスティバル
日本の文化を世界へ発信――公益財団法人サントリー文化財団
「サントリー文化財団」は、創業80周年の記念事業として、1979年に設立。社会と文化をめぐる国際的、学際的な研究への助成、優れた人材の育成・援助を行っています。「サントリー学芸賞」や「サントリー地域文化賞」の贈呈、人文科学・社会科学に関する学術研究や海外出版への助成、財団自ら実施する調査研究を通じて、日本と世界の学術文化の発展に貢献することを目的としています。
2011年の「サントリー地域文化賞」では、東日本大震災による深刻な被害を受けながらも、地域文化を復興のための希望の光として活動を続ける2団体(岩手・福島)に「特別賞」を贈呈しました。
また2012年からは研究助成プログラムを拡充し、以前から実施していた「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」に加えて、「地域社会と文化に関する研究助成」と「若手個人研究助成」を新設しています。
「サントリー地域文化賞」贈呈式
生物有機化学を基盤とした生命科学への貢献――公益財団法人サントリー生命科学財団
「サントリー生命科学財団」は、国民の健康と栄養の向上を目的に、「財団法人食品化学研究所」として1946年に設立。1979年に「財団法人サントリー生物有機科学研究所」となり、生命科学と有機化学の融合領域である生物有機化学を基盤とする研究活動と学術振興を推進してきました。また、現在、第一線で活躍する大学教授等の科学人材を輩出しています。公益財団法人への移行認定を受け、2011年1月に「公益財団法人サントリー生命科学財団」として新たに発足しました。
人の健康と環境の回復・維持の解を求めて、生命現象を明らかにする独自の生物有機化学的基礎研究を展開するとともに、国家プロジェクトへの参画や大学等研究機関との協働により問題解決にあたっています。また、若手研究者への研究助成、大学院生への奨学金、学術集会助成などの研究奨励助成事業を行っています。
超電導核磁気共鳴分析装置
共に「歌う」喜びを広げる――「サントリー1万人の第九」への協賛
1983年、大阪城ホールのオープニング記念イベントとしてスタートした「サントリー1万人の第九」。小学生からシルバー世代まで幅広い年代の方々が参加し、共に「歌う」喜びやクラシック音楽のすばらしさを感じられる機会として人気を集めています。サントリーグループは、師走の風物詩である本コンサートに第1回から協賛しています。
29回目を迎えた2011年は阪神淡路大震災からの復興を遂げた関西と、東日本大震災で今後長い復興の道のりを歩む東北、2つの地域が歌で1つになることをテーマに、「サントリー1万人の第九 with 東北」を開催。メイン会場の大阪城ホールと仙台会場を中継でつなぎ、11,000名が苦しみを経て希望を分かちあう「歓喜の歌」を響かせました。
サントリー1万人の第九
小・中学生に一流のアーティストと触れる機会を提供
「サントリー1万人の第九」の合唱団に参加する小・中学生には、総監督・指揮者である佐渡裕氏による「キッズレッスン」というプログラムを毎年11月に大阪で開催しています。佐渡氏と音楽家が子どもたちに合唱などのレッスンを実施し、一流のアーティストに直接触れる機会を提供しています。

指導を受ける子どもたち
「夢」と「感動」を伝えるスポーツ活動
サントリーグループでは、企業スポーツへの参加や、スポーツ振興のための活動にも力を入れています。チーム活動では、ラグビーとバレーボールの自社チームを組織し、リーグ戦に参加しています。両チームとも競技の普及活動を重視し、オフシーズンを中心にラグビー教室・バレーボール教室を積極的に開催するなど、地域に根ざした活動を展開しています。
ラグビー部「サンゴリアス」
バレーボール部「サンバーズ」
ラグビーの普及活動
スポーツを通じた健全な心と体の育成を支援するため、ラグビーの普及活動を積極的に行っています。毎年開催される「サントリーカップ全国小学校タグラグビー選手権大会」への特別協賛も活動の1つです。2011年9月から開催された第8回大会には、日本全国から多くの小学生が参加し、タグラグビーを通じてスポーツの意義や楽しさを学びました。また、自社チーム「サンゴリアス」の選手から直接指導を受けられる「ラグビー教室」も積極的に開催しています。2011年は16回開催し、計3,470名の子どもたちが参加しました。
なお、サンゴリアスでは、社会貢献活動にも力を入れており、募金活動の協力呼びかけや、河川での清掃活動などを行う「イエロー フラッグ プロジェクト」を展開しています。
東日本大震災においては、府中の東京競馬場の募金活動をはじめ、東北地方でのラグビークリニックを実施しました。また、仙台で開催されたトップリーグ公式戦では、東北のファン約2,500名を観戦招待し、大きな被害を受けた気仙沼や釜石などの地域にはシャトルバスの運行を実施しました。

宮城県でのラグビークリニック

岩手での東北応援ラグビークリニック
バレーボールの普及活動
スポーツの楽しさをより多くの方に知っていただくための活動として、バレーボールの技術指導や地域のバレーボール大会(2011年に小学生大会は6回目、中学生大会は33回目、レディースカップは15回目を迎えました)の運営サポートなどの普及活動を行っています。自社チーム「サンバーズ」の選手が参加者に直接指導するバレーボール教室は、2011年は35回開催し、計3,449名が参加しました。
サンバーズは、そのほかにも地域に役立つ活動を積極的に行っており、小学校の授業などで「体を動かす楽しさを知ってもらうためのボール遊び教室」、高齢者向けのボールを使った運動指導、警察と連携した青少年非行防止の啓発や防犯運動のサポートなど、多様な活動に協力しています。
また東日本大震災においては、被災地復興支援街頭募金活動を大阪府内で2回実施したほか、大阪を拠点とするV・プレミアリーグ所属チームと協働して、チャリティーマッチも開催しました。なお、皆様からいただきました義捐金は日本赤十字社に寄付しました。

「つぼみ保育園」でのバレーボール教室

東日本大震災の被災地復興支援街頭募金活動




