本年3月11日に、日本を未曾有の大地震が襲い、大きな爪あとを残しました。東日本大震災によりお亡くなりになられた方々のご冥福を衷心よりお祈り申し上げますとともに、被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
サントリーグループも総力をあげて、復興・再生支援に取り組んでいます。震災発生後、直ちに実施した3億円の義捐金、100万本の天然水提供等による被災地の復興支援に加え、清涼飲料・ビール類の缶製品の売上1本につき1円を義捐金として積み立て、合計約40億円を被災したこどもたちの支援や漁業復興に向けた産業再生など、未来の希望に貢献できる分野へ拠出してまいります。
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国際的に政治・経済状況は不透明さを増し、グローバルな競争は激化し、企業をとりまく環境はますます厳しさを増しています。また、今回の東日本大震災による原子力発電所の事故により、原発推進の是非や、再生可能エネルギーをめぐる議論が地球規模で深まるなど、持続可能社会を創造するうえでの新たな課題も浮き彫りになっています。
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サントリーグループは、1899年の創業以来、「やってみなはれ」を合言葉に、常に価値のフロンティアへの挑戦を繰り返し、酒類や飲料事業に加えて今日では健康食品・外食・花など、多彩な事業を展開する総合酒類食品企業グループとして成長を遂げています。さらに、グローバルな成長を実現するために、本年1月には、「サントリー食品インターナショナル(株)」「サントリー(中国)ホールディングス」を設立し、体制の強化を図りました。
グループの事業がグローバルに拡大していくなか、企業理念「人と自然と響きあう」のもと、世界中の人々とそして世界中の大いなる自然との共生を図っていくことをめざしています。お客様のニーズに基づいて最高品質の商品・サービスをお届けするだけでなく、かけがえのない地球環境と豊かな生活文化を、私たちのこどもたちに、さらにその先の世代にまで持続可能な状態で引き継いでいくことがサントリーグループの使命であると、私は考えています。
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創業者・鳥井信治郎は、「事業によって利益を得ることができるのは、人様、社会のおかげだ。その利益は、『お客様やお得意先ヘのサービス』『事業への再投資』に加え、『社会への貢献』に役立てる」との強い信念に基づき、熱心に社会福祉活動に取り組みました。1921年に設立した無料診療院に端を発する「邦寿会」は、創設90周年を迎え、現在に至っています。
そして、その信念は、サントリーグループのCSR活動を支える「利益三分主義」の精神として、世代を超えて進化しながら受け継がれてきました。
人々の心豊かな生活に貢献するための文化貢献活動も、「利益三分主義」の精神のもと積極的に推進してきたものです。本年、「サントリー美術館」が開館50周年、「サントリーホール」が開館25周年の節目の年を迎え、決意を新たに活動を展開してまいります。
また、2009年に創設した「公益財団法人サントリー芸術財団」に続き、昨年5月には「(財)サントリー文化財団」が「公益財団法人サントリー文化財団」として、本年1月には「(財)サントリー生物有機科学研究所」が「公益財団法人サントリー生命科学財団」と改称して新たなスタートを切りました。それぞれが公益財団法人として自立し、芸術文化、人文科学、生命科学の振興に、より一層の貢献ができる体制を整えました。
今後も、多様な文化・社会貢献活動を通じて、社会に豊かな潤いを提供してまいりたいと考えています。
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事業活動の展開にともなう地球環境の負荷低減はあらゆる企業が等しく負わなければならない、地球市民としての責務です。私たちの事業の多くは、水や農作物などの自然の恵みによって支えられており、自然の大きな営みに対する敬意と感謝のもと、持続可能性をめざした環境経営を推進しています。昨年新設した「エコ戦略本部」の主導のもと、グループをあげて「水のサステナビリティ」「資源の有効活用」「低炭素企業体質」の実現に向け、さまざまな取り組みを展開しています。
特に、酒類や飲料といった水の恵みをお届けする事業を中核とする企業として、かけがえのない水という資源に対する責任は重大です。サントリーグループでは、工場で使用する地下水の量以上の水を育むために、2003年から水源涵養林「天然水の森」の整備活動に一貫して取り組んでまいりました。国連が定めた「国際森林年」である2011年中には、目標としていた7,000haにまで拡大する見込みです。これは、東京の山手線の内側よりも広い面積にあたります。さらに、数十年、数百年先の未来を見据えて、取り組みを進めてまいります。
また、水に対する徹底した品質保証、工場における節水、厳しい排水管理、さらには水の大切さをこどもたちに伝えていく次世代環境教育活動など、多様な「水のサステナビリティ」への取り組みを充実させています。
原材料、エネルギーなどについても、不断の技術革新による3Rを一層推進し、「資源の徹底的有効活用」を図っています。また、CO2排出量削減を通じた地球温暖化対策については、工場などにおける直接の排出を削減していくだけでなく、原料調達から販売まですべてのバリューチェーンにおける排出削減の目標を掲げ、グループ全社で取り組みを強化しています。
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サントリーグループは、人と自然と響きあいながら、新たな価値を創造する「Growing for Good」な企業をめざしています。これまで以上によりよい商品・サービスを提供し、さらに豊かな生活文化や地球規模での環境への貢献を果たしていくためにも、企業として持続的な成長を続けていくことが、私の願いであり、またサントリーグループの社会的責任だと考えています。
これからも、すべてのステークホルダーの皆様のお声に耳を傾けながら、CSRビジョン「水と生きる」に基づく活動を着実に実践してまいります。今後ともご支援ご指導いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
2011年6月
サントリーホールディングス株式会社
代表取締役社長
佐治 信忠

